ITパスポート 2017年 秋期 問08
問題文
不良品や故障、クレームなどの件数を原因別や状況別に分類し、それを大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積和を折れ線グラフで表した図はどれか。
選択肢
ア:管理図
イ:系統図
ウ:パレート図(正解)
エ:マトリックス図
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不良品や故障、クレームなどの件数を原因別や状況別に分類し、それを大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積和を折れ線グラフで表した図はどれか。 【ITパスポート 解説】
正解の理由
この図はパレート図(Pareto chart:発生頻度が多い順の棒グラフに、累積比率を示す折れ線を重ねたグラフ)を指します。選択肢の中ではウが該当します。
パレート図は不良品やクレームを「原因別に多い順に並べる(棒グラフ)」と「それらを合計して累積比率を示す(折れ線)」という特徴があり、図の説明と完全に一致します。品質改善や重点対策の優先順位付けに使われます(「重要な少数」を見つけるため)。
パレート図は不良品やクレームを「原因別に多い順に並べる(棒グラフ)」と「それらを合計して累積比率を示す(折れ線)」という特徴があり、図の説明と完全に一致します。品質改善や重点対策の優先順位付けに使われます(「重要な少数」を見つけるため)。
(補足)「パレート」は経済学者ヴィルフレド・パレートの名前に由来します。ビジネスでは「80:20の法則」として、問題の多くが少数の原因に集中することを示す目安として使われます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:棒グラフ、累積和、折れ線、原因別、件数。
- 各選択肢が表す図の特徴を思い出す。
- 棒グラフ+累積折れ線=パレート図。
- 時系列で管理・監視するのは管理図。
- 要素を分解するのは系統図(ツリー図)。
- 関係を表にするのはマトリックス図。
- 「棒グラフ+累積和の折れ線」という一致で、ウを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 管理図(control chart:時間の経過に伴うデータの変動を監視し、上限・下限で管理する図)
- 管理図はデータを時間軸でプロットして「工程が安定か」を見るための図です。棒グラフ+累積折れ線という特徴はありません。
- イ: 系統図(tree diagram/breakdown chart:要素や原因を階層的に分解して示す図)
- 系統図は「どんな要素があるか」を階層的に整理するための図です。棒グラフや累積比率は使いません。
- ウ: パレート図(Pareto chart:棒グラフと累積比率の折れ線を重ねた図)
- 正答。原因を多い順に並べ、累積和でどこまでが全体に占める割合が大きいかを示します。
- エ: マトリックス図(matrix diagram:複数の要素間の関係の強さを表にする図)
- マトリックス図は「関係の強さ」をセルに書く表形式です。棒グラフや累積折れ線は使いません。
よくある誤解
- 誤解1:棒グラフがあるから管理図と思う
- 管理図にもポイントプロットはありますが、管理図は時間経過を前提にして「管理限界(上限・下限)」で安定性を見る道具です。パレート図は「原因別の大小順」と「累積比率」が決め手です。
- 誤解2:「累積和」と「累積比率」を混同する
- 累積和(件数の合計の累積)と累積比率(全体に対する累積の割合)は関連しますが、パレート図では通常、累積比率(%)の折れ線を使って直感的に占有率を示します。
補足コラム
- パレート図の使い方(簡単な手順)
- 原因別の件数を集計する(例:不良A:40件、不良B:25件、不良C:15件、その他:20件)。
- 件数の多い順に並べる(降順)。
- 棒グラフで件数を表示し、累積件数を求めて累積比率(%)を計算する。
- 累積比率を折れ線で重ねる。
- 累積比率が80%付近になる少数の原因に重点対策を検討する(80:20の視点)。
- Excelでの一例(簡単)
- データを降順に並べ、累積和を計算して全体で割れば累積比率が出ます。これを棒グラフ+折れ線で描画します。
- 実務での意義
- パレート図は「どこに手を入れると効果が大きいか」を短時間で示します。すべてを改善するのは非効率なので、優先順位付けに便利です。
FAQ
Q1. パレート図はいつ使えばよいですか?
A1. 不良の原因やクレームの主な原因を特定して、改善の優先度を決めたいときに使います。複数の原因がある問題を効率よく対処するのに向いています。
A1. 不良の原因やクレームの主な原因を特定して、改善の優先度を決めたいときに使います。複数の原因がある問題を効率よく対処するのに向いています。
Q2. 「80:20の法則」は必ず当てはまりますか?
A2. 目安であり、必ずそうなるわけではありません。しかしよく観察されるパターンで、「原因の少数が問題の大部分を占める」ことが多いため、優先対策の考え方として有効です。
A2. 目安であり、必ずそうなるわけではありません。しかしよく観察されるパターンで、「原因の少数が問題の大部分を占める」ことが多いため、優先対策の考え方として有効です。
Q3. パレート図とヒストグラム(度数分布図)はどう違いますか?
A3. ヒストグラムは連続データの値のばらつきを区間ごとに示す図です。パレート図はカテゴリ別(原因別)に「多い順」と「累積比率」を示すため、目的と見た目が異なります。
A3. ヒストグラムは連続データの値のばらつきを区間ごとに示す図です。パレート図はカテゴリ別(原因別)に「多い順」と「累積比率」を示すため、目的と見た目が異なります。
関連キーワード: パレート図、パレート分析、累積比率、80/20の法則、不良分析、品質管理、棒グラフ、管理図、系統図、マトリックス図

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