ITパスポート 2017年 秋期 問46
問題文
プロジェクトの成果物の作成作業を階層的に分解したものはどれか。
選択肢
ア:EVM
イ:RFP
ウ:SLA
エ:WBS(正解)
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プロジェクトの成果物の作成作業を階層的に分解したものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は エ の WBS です。WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成)は、プロジェクトで作る「成果物(deliverable:最終的に納めるもの)」やそれに必要な作業を、上位から下位へと階層的に分けたものです。
たとえば「家を建てる」プロジェクトなら、上位に「基礎」「躯体」「屋根」「内装」などを置き、それぞれをさらに「基礎掘削」「配筋」「コンクリート打設」など細かく分けます。こうした階層構造がWBSの特徴であり、設問の「階層的に分解したもの」に一致します。
たとえば「家を建てる」プロジェクトなら、上位に「基礎」「躯体」「屋根」「内装」などを置き、それぞれをさらに「基礎掘削」「配筋」「コンクリート打設」など細かく分けます。こうした階層構造がWBSの特徴であり、設問の「階層的に分解したもの」に一致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「階層的に分解」。
- 選択肢の意味を思い出す。略語や用語の役割を確認する。
- 「階層的に分解=作業や成果物をツリー状に細分化」→ WBS を選ぶ。
- 他の選択肢が「分解」とは別の目的で使われることを確認して却下する。
短く言えば、「階層的に分解=Work Breakdown Structure(WBS)」と覚えれば正解にたどり着けます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: EVM
EVM(Earned Value Management:アーン・バリュー・マネジメント)は、計画と実績を統合してコストや進捗を評価する手法です。成果物を階層的に分解する図ではありません。進捗管理やコスト監視に使います。 -
イ: RFP
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、外部の業者に提案を求めるための文書です。要件や条件を示してベンダーから見積りや提案を得る目的で使うもので、「分解」する概念とは無関係です。 -
ウ: SLA
SLA(Service Level Agreement:サービス品質に関する合意、サービス品質保証契約)は、サービス提供者と利用者の間で合意する品質や稼働率などの水準を定めた契約です。サービスの合意内容を定めるもので、作業の階層分解ではありません。 -
エ: WBS
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成)は、プロジェクトの成果物や作業を階層的に分解した図表・一覧です。上位成果物を段階的に小さな作業に分けることで、見積り・割当・管理がしやすくなります。設問の条件に完全に一致します。
よくある誤解
-
「WBSはスケジュール(ガントチャート)そのものだ」
→ WBSは作業や成果物の分解(何をするか)を示します。スケジュール(いつ誰がするか)は別にガントチャート等で管理します。まずWBSで要素を洗い出し、そこからスケジュールを作ります。 -
「WBSは細かければ細かいほど良い」
→ 細分化は重要ですが、やりすぎると管理が煩雑になります。一般には「100%ルール(親要素の範囲は子要素の合計で完全に表す)」を満たし、実行と管理が可能な粒度にします。 -
「EVMとWBSが同じものだ」
→ EVMは進捗やコストの評価手法で、WBSは作業構造の表現です。EVMで使う作業単位(コントロールアカウント)をWBSで定義することはありますが、目的は異なります。
補足コラム
WBSを作るときの実務ポイント:
- トップレベルはプロジェクト名、次に主要な成果物(フェーズ)を置く。
- 各要素には識別番号(例:1.0、1.1、1.1.1)を付けると管理しやすい。
- 「100%ルール」を意識する:親要素の範囲は子要素の合計で漏れなく表す。
- WBSはチームで作ると精度が上がる。担当者の視点で抜けを見つけやすくなります。
WBSを作っておくと、見積り(工数・コスト)、担当振り分け、リスク洗い出しが楽になります。プロジェクト管理の土台と言えます。
FAQ
Q1: WBSとタスクリストは同じですか?
A1: 同じではありません。WBSは成果物や作業を階層的に整理した構造です。タスクリストは実行する具体的な作業の一覧で、WBSから派生して作ります。
A1: 同じではありません。WBSは成果物や作業を階層的に整理した構造です。タスクリストは実行する具体的な作業の一覧で、WBSから派生して作ります。
Q2: WBSは誰が作るべきですか?
A2: プロジェクトマネージャーが中心になりますが、実作業を行うメンバーや専門家を巻き込んで作ると実態に即したWBSになります。
A2: プロジェクトマネージャーが中心になりますが、実作業を行うメンバーや専門家を巻き込んで作ると実態に即したWBSになります。
Q3: WBSの粒度はどのくらいが良いですか?
A3: 「管理可能で見積りや担当割当ができる粒度」が目安です。多くの場合、数日〜数週間で完了する作業単位に分けることが実務で多いです。
A3: 「管理可能で見積りや担当割当ができる粒度」が目安です。多くの場合、数日〜数週間で完了する作業単位に分けることが実務で多いです。
関連キーワード: WBS、作業分解、Work Breakdown Structure、プロジェクト管理、EVM、Earned Value、RFP、SLA、ガントチャート、100%ルール

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