ITパスポート 2017年 春期 問03
問題文
経営戦略との整合性を確保した全社的な情報システムの整備計画の策定を行うことになった。この活動の責任者として、最も適切な者はどれか。
選択肢
ア:CIO(正解)
イ:CTO
ウ:基幹事業の部門長
エ:情報システム部門の企画担当者
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全社的な情報システム整備計画の責任者は誰か【ITパスポート 解説】
正解の理由
この設問で最も適切な責任者は ア(CIO)です。CIOは「Chief Information Officer(最高情報責任者)」で、経営戦略(会社全体の方針)と情報システム戦略(ITを使った方策)を整合させる役割を持ちます。つまり「全社的な情報システムの整備計画」を策定し、経営とITの方向性を一致させる責任と権限を持つポジションだからです。
ポイントをまとめると:
- CIOは経営層の一員として、経営戦略の理解とIT戦略の設計をつなげられる。
- 全社横断の調整(各部門との合意形成、予算配分、リスク管理)が主要な仕事で、整備計画の責任者にふさわしい。
- 「整備計画」は単なる技術選定ではなく、経営目標達成のための計画なので、経営側の視点を持つCIOが最適です。
解法ステップ
受験生がこの種の問題を解くときの手順を示します。考え方の順序を身につければ他の類問にも使えます。
- 問題のキーワードを確認する:
- 「経営戦略との整合性」「全社的」「整備計画」「責任者」など。
- キーワードから必要な役割を想像する:
- 経営とITの橋渡しができ、全社を統括できる立場が必要。
- 選択肢の役割を比較する:
- CIO(経営×IT)、CTO(技術面重視)、部門長(事業単位)、情報システム部企画(実務レベル)。
- 「経営との整合」「全社的な権限」「策定責任」を満たすものを選ぶ:
- これらを満たすのはCIOであると判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CIO(正しい)
- 経営戦略とIT戦略をつなぐ責任と権限を持つため、全社的な整備計画の責任者に最適です。
-
イ: CTO
- CTOは「Chief Technology Officer(最高技術責任者)」で、技術戦略や製品の技術面のリードが主な役割です。開発技術や技術選定に強いですが、経営全体のITガバナンス(統制)や全社調整を主責務とするわけではありません。よって「経営戦略との整合性を確保した全社的計画」の責任者としては不十分です。
-
ウ: 基幹事業の部門長
- 部門長は自部門の事業目標達成に責任を持ちます。部門横断的な全社計画の調整権限や、他部門への影響を含めた全社最適化を行う立場ではないため不適切です。
-
エ: 情報システム部門の企画担当者
- 実務的な企画策定や調査を行う役割です。しかし権限(最終決定や全社調整、経営へのコミットメント)が限定されるため、最終的な責任者には向きません。策定作業は担当しても、責任は上位のCIOや経営層が負います。
よくある誤解
-
「情報システム部長や企画担当が責任者だ」と勘違いする
- 情報システム部門は計画の実行や技術的企画を担いますが、全社的な整合性や経営との折衝に関する最終責任はCIOが持つのが一般的です。権限の範囲がポイントです。
-
「CTOとCIOは同じ」と思う
- 両者は似て見えますが役割が異なります。CTOは技術の最前線(製品や技術革新)を担当し、CIOは経営戦略に沿ったIT活用やITガバナンス(管理体制)を担当します。問いの焦点が「経営戦略との整合」ならCIOが適任です。
補足コラム
- 小規模企業ではCIOがいないこともあります。そういう場合は社長や経営幹部、あるいは外部のITコンサルタントがCIO的役割を兼務して全社の整備計画の責任を負うことがあります。試験問題は「役割と責任の範囲」を問うことが多いので、実際の組織の有無に惑わされないようにしましょう。
- 「ITガバナンス(ITの管理体制)」という言葉が出たら、それはCIOの守備範囲を示すヒントになります。ITガバナンスは経営戦略に沿ったITの運用・管理を意味します。
FAQ
Q. CIOと情報システム部長の違いは何ですか?
A. 情報システム部長は現場の運用・管理やプロジェクト実行の責任者です。CIOは経営層の一員として、経営戦略とIT戦略を結びつけ、方針決定や全社調整を行う立場です。
A. 情報システム部長は現場の運用・管理やプロジェクト実行の責任者です。CIOは経営層の一員として、経営戦略とIT戦略を結びつけ、方針決定や全社調整を行う立場です。
Q. CTOが経営目線で動くことはないのですか?
A. CTOも経営に関与することはありますが、主に技術面と製品開発に重点があります。経営戦略全体に対するIT整合性の最終責任は通常CIOが担います。
A. CTOも経営に関与することはありますが、主に技術面と製品開発に重点があります。経営戦略全体に対するIT整合性の最終責任は通常CIOが担います。
Q. 中小企業でCIOがいない場合、誰が責任者になりますか?
A. 社長や事業部長、情報システム部長、あるいは外部のコンサルタントがCIO的な役割を担うことがあります。試験問題では「全社的・経営との整合」を重視する役割を選ぶのが正解です。
A. 社長や事業部長、情報システム部長、あるいは外部のコンサルタントがCIO的な役割を担うことがあります。試験問題では「全社的・経営との整合」を重視する役割を選ぶのが正解です。
関連キーワード: CIO、CTO、ITガバナンス、情報戦略、経営戦略整合性、組織横断調整、整備計画、権限と責任、全社最適化

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