ITパスポート 2017年 春期 問25
問題文
企業が、異質、多様な人材の能力、経験、価値観を受け入れることによって、組織全体の活性化、価値創造力の向上を図るマネジメント手法はどれか。
選択肢
ア:カスタマーリレーションシップマネジメント
イ:ダイバーシティマネジメント(正解)
ウ:ナレッジマネジメント
エ:バリューチェーンマネジメント
🔒 解説は解答すると表示されます
異質・多様な人材を受け入れるマネジメント手法【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題文は「異質、多様な人材の能力、経験、価値観を受け入れることで、組織全体の活性化、価値創造力の向上を図るマネジメント手法」と述べています。これは言葉どおり「ダイバーシティ(多様性)」を活かす管理手法です。ダイバーシティマネジメント(英: Diversity Management:多様な人材を組織の力に変える経営・人事の考え方)は、この目的そのものを表します。したがって選択肢では イ が適合します。
(注)用語の簡単な説明:
- ダイバーシティ(diversity):人の違い。性別、年齢、国籍、経験、考え方などの多様性を指します。
- マネジメント(management):管理・運営のこと。「ダイバーシティマネジメント」は多様性を活かす管理方法です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「異質」「多様」「能力・経験・価値観」「活性化」「価値創造」など。
- キーワードに合う用語を頭の中で連想する。「多様性」→「ダイバーシティ」。
- 選択肢を一つずつ当てはめる:
- ダイバーシティに直結するのはどれかを確認する。
- 最終判断:ダイバーシティを扱うのはダイバーシティマネジメントなので イ を選ぶ。
この手順で、まず問題文の核となる単語(この場合は「多様」)を見つけることが大切です。
選択肢別の誤答解説
- ア: カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM:Customer Relationship Management、顧客との関係管理)
- 顧客(カスタマー)との関係強化や顧客情報の管理・活用に関する手法です。顧客対応や売上向上が目的で、人材の「多様性」を活かす話ではありません。
- イ: ダイバーシティマネジメント(Diversity Management)
- 多様な人材を受け入れ、組織の創造力や活性化につなげる取り組みを指します。問題文の内容に一致します。
- ウ: ナレッジマネジメント(Knowledge Management:知識管理)
- 組織内の知識(ノウハウ、情報)を整理・共有して活用する仕組みです。人材の多様性を扱うことはあるが、主目的は「知識の流通と活用」です。
- エ: バリューチェーンマネジメント(Value Chain Management:価値連鎖の管理)
- 製品やサービスが顧客に届くまでの一連の活動(設計、製造、販売、サポートなど)を管理して価値を高める考え方です。組織プロセスの最適化が主題で、多様性の受容が主題ではありません。
よくある誤解
- 「ナレッジマネジメントが正解だ」と思う誤解
- 理由:どちらも組織の力を高めるという点で似て見えますが、ナレッジマネジメントは『知識の扱い』が中心です。問題文の焦点は「人の多様性の受容」と「価値創造」なので、ダイバーシティが正しい判断です。
- 「ダイバーシティ=単に多国籍の採用」という誤解
- 理由:ダイバーシティは性別や国籍だけでなく、年齢、障がい、経験、価値観など幅広い違いを含みます。表面的な採用だけでなく、働きやすさや活用の仕組み(インクルージョン)が重要です。
- 「バリューチェーンは人材管理も含む」と考える誤解
- 理由:バリューチェーンは主に製品やサービスの流れの最適化を扱います。人材の多様性を推進すること自体が目的ではありません。
補足コラム
ダイバーシティマネジメントとセットで語られることが多いのが「インクルージョン(inclusion:包摂)」です。インクルージョンは「多様な人が参加し、活躍できる環境を作ること」。ダイバーシティが「違いを受け入れること」だとすると、インクルージョンは「受け入れた違いを活かす仕組みを作ること」です。両方が揃って初めて、多様性は組織の力になります。
身近な例:
- いろいろな年齢や背景の社員が意見を出し合い、新しい商品アイデアが生まれる。
- 在宅勤務やフレックスタイムを整備して、多様な働き方を受け入れる。
導入のポイント(簡単に):
- トップの理解と方針表明
- 多様性を測る指標(採用比率、離職率、満足度)
- インクルーシブな制度(柔軟な働き方、ハラスメント対策)
- 教育・研修と評価制度の見直し
FAQ
Q1. ダイバーシティマネジメントは人事だけの仕事ですか?
A1. いいえ。経営戦略としてトップが関与する必要があります。人事は制度設計を担いますが、現場のマネージャーや従業員の行動変化も不可欠です。
A1. いいえ。経営戦略としてトップが関与する必要があります。人事は制度設計を担いますが、現場のマネージャーや従業員の行動変化も不可欠です。
Q2. ダイバーシティとインクルージョンはどちらが先ですか?
A2. 同時に進めるのが理想です。多様な人材(ダイバーシティ)を採用しても、参加し活躍できる環境(インクルージョン)がなければ効果が出ません。
A2. 同時に進めるのが理想です。多様な人材(ダイバーシティ)を採用しても、参加し活躍できる環境(インクルージョン)がなければ効果が出ません。
Q3. 中小企業でもダイバーシティは重要ですか?
A3. はい。規模の大小に関係なく、多様な視点は新しい価値を生みます。制度は大企業ほど複雑でなくてよく、小さな取り組みから始められます。
A3. はい。規模の大小に関係なく、多様な視点は新しい価値を生みます。制度は大企業ほど複雑でなくてよく、小さな取り組みから始められます。
関連キーワード: ダイバーシティ、インクルージョン、組織活性化、人的資源、人材活用、CRM、ナレッジマネジメント、バリューチェーン、多様性マネジメント, 組織開発

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

