ITパスポート 2018年 秋期 問19
問題文
複数の店舗をもつ小売業A社の業績推移を示す表から読み取れるものはどれか。

選択肢
ア:1店舗当たりの売上高は減少し、営業利益率は増加している。
イ:1店舗当たりの売上高は減少し、営業利益率も減少している。
ウ:1店舗当たりの売上高は増加し、営業利益率も増加している。(正解)
エ:1店舗当たりの売上高は増加し、営業利益率は減少している。
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複数の店舗をもつ小売業A社の業績推移を示す表から読み取れるものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
表にある数値を使って、1店舗当たりの売上高と営業利益率(営業利益率:営業利益を売上高で割った比率で、利益のうち売上に対する割合を示します)を年ごとに計算すると、どちらも増加していることがわかります。したがって、選択肢のうち ウ「1店舗当たりの売上高は増加し、営業利益率も増加している」が正しいです。
まず用語の確認(初出時の簡単な説明)
- 売上高(売上高:会社が商品やサービスを売って得た合計金額)
- 営業利益(営業利益:本業のもうけ。売上から販売費や一般管理費を引いた利益)
- 店舗数(そのまま店舗の数)
- 1店舗当たり売上高(総売上を店舗数で割った値)
- 営業利益率(上に書いた通り、営業利益 ÷ 売上高)
具体的な計算は下の「解法ステップ」で示します。
解法ステップ
- 使う式を決める
- 1店舗当たり売上高 = 売上高 ÷ 店舗数
- 営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高
- 表の数値を代入して年ごとに計算する(単位は表の単位どおり「億円」)
- 1店舗当たり売上高
- 2015年: (億円/店)
- 2016年: (億円/店)
- 2017年: (億円/店) → 2015→2017で 20 → 25 と増加
- 営業利益率
- 2015年:
- 2016年:
- 2017年: → 10% → 24% と増加
- 1店舗当たり売上高
- 結論:どちらも増加しているため ウ が該当
(補足)1店舗当たりの営業利益も見ると、本業の1店あたりのもうけは
- 2015年: (億円/店)
- 2016年: (億円/店)
- 2017年: (億円/店) で大きく改善しています。これも「効率化が進んだ」ことを示す裏付けになります。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「1店舗当たりの売上高は減少し、営業利益率は増加している」
- 誤り。営業利益率は確かに増加していますが、1店舗当たり売上高は 20 → 25 と増加しています。よって前半が間違いです。
- イ: 「1店舗当たりの売上高は減少し、営業利益率も減少している」
- 誤り。どちらも減少していません。両方とも増加しています。
- エ: 「1店舗当たりの売上高は増加し、営業利益率は減少している」
- 誤り。前半は正しい(増加)が、後半は逆で営業利益率は増加しています。
よくある誤解
- 「総売上が減っている=1店舗あたりの売上も減っている」と考える
- 間違いです。店舗数が減っていれば、総売上が下がっても1店舗当たりは上がることがあります。必ず「比率(÷ 店舗数)」で確認してください。
- 「営業利益と営業利益率を混同する」
- 営業利益(絶対額)と営業利益率(割合)は違います。営業利益が増えても売上がもっと増えれば率は下がることがあります。問題では率を計算する必要があります。
- 桁や単位を忘れる
- 表の単位(ここでは億円)を意識せずに計算ミスすることがあります。単位を確認して計算しましょう。
補足コラム
数字の変化から経営上の意味を読み取ると、A社は「店舗数を減らして規模は縮小したが、1店舗当たりの売上や利益率を高める方向に改善した」ことが推測できます。現実の理由としては次のような可能性が考えられます。
- 不採算店舗の閉鎖により、残った店舗の収益性が高くなった
- 販売効率の向上(商品構成の見直し、販促強化、EC併用など)
- コスト削減(人件費・固定費の見直し)により営業利益率が改善した
数字だけで全てを判断するのは危険ですが、こうした読み方ができます。
FAQ
Q1. 1店舗当たり売上高の単位はどう読むのですか?
A1. 表が「億円」だったので結果も「億円/店」です。例えば2017年は 25 億円/店となります(かなり大きな値ですが、問題の与え方に従って読みます)。
A1. 表が「億円」だったので結果も「億円/店」です。例えば2017年は 25 億円/店となります(かなり大きな値ですが、問題の与え方に従って読みます)。
Q2. 営業利益率が上がるのに総売上が下がる理由は?
A2. 売上は下がってもコスト削減や高付加価値商品比率の上昇で利益が相対的に増えれば、利益率は上がります。利益率は「効率」を示します。
A2. 売上は下がってもコスト削減や高付加価値商品比率の上昇で利益が相対的に増えれば、利益率は上がります。利益率は「効率」を示します。
Q3. 試験で急いでいるときのコツは?
A3. まず式を書いて必要な値だけ計算すること。比率や1店舗当たりの計算は「÷」を忘れずに。小数や%に慣れておくと速いです。
A3. まず式を書いて必要な値だけ計算すること。比率や1店舗当たりの計算は「÷」を忘れずに。小数や%に慣れておくと速いです。
関連キーワード: 売上高、営業利益、営業利益率、店舗数、1店舗当たり売上高、比率計算、損益分析

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