ITパスポート 2018年 春期 問37
問題文
システム開発プロジェクトにおける、プロジェクト人的資源マネジメントの活動として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:外部設計で作成する成果物の種類を決める。
イ:結合テストのスケジュールを作成する。
ウ:システム要件定義を行うための人件費を見積もる。
エ:プログラミングのスキルを高めるためのトレーニングを行う。(正解)
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プロジェクト人的資源マネジメントの活動【ITパスポート 解説】
正解の理由
「人的資源マネジメント」は、プロジェクトに関わる人(人的資源=ヒューマンリソース: human resources)を確保し、配置し、育成し、チームとして機能させる活動です。具体的には役割分担、能力開発(トレーニング)、評価、チームビルディングなどが含まれます。したがって、プログラミングのスキルを高めるためのトレーニングは、まさに人を育てる活動であり、プロジェクト人的資源マネジメントに該当します。問題文の選択肢の中では エ がこれに当たるため正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「プロジェクト人的資源マネジメント」=人の管理・育成に関する活動と理解する。
- 各選択肢が「人(スキル・育成・配置)」に直接関係するかを判断する。
- 人に関する活動であれば人的資源マネジメント、そうでなければ別のプロジェクト管理領域(例:スケジュール・コスト・設計)に分類する。
- 人に関する活動に該当する選択肢を選ぶ(今回はトレーニングが該当)。
短く言えば、「人を育てる・管理する」かどうかで判断します。
選択肢別の誤答解説
- ア: 外部設計で作成する成果物の種類を決める。
- 外部設計(システムの外側から見える仕様を決める工程)は設計範囲の決定です。これはスコープや要件・設計に関する活動で、人的資源の管理(育成・配置)とは異なります。
- イ: 結合テストのスケジュールを作成する。
- テストのスケジュール作成は時間管理(タイムマネジメント)やプロジェクト全体の計画作成に入ります。人の能力向上を目的とした活動ではないため人的資源マネジメントではありません。
- ウ: システム要件定義を行うための人件費を見積もる。
- 「人件費を見積もる」はコスト(費用)に関する活動です。人的資源マネジメントは人のスキルや配置・育成を扱いますが、金額の見積り自体はコスト管理や見積り作業に該当します。
- エ: プログラミングのスキルを高めるためのトレーニングを行う。
- トレーニングはチームの能力を向上させる行為です。これは人的資源の育成に直結するため、プロジェクト人的資源マネジメントの典型的な活動です。
よくある誤解
- 「人的資源マネジメント=人件費の見積もり」
- 誤解しやすい点です。人件費(コスト)は「金額」の問題で、コスト管理に分類されます。一方、人的資源マネジメントは「能力をどう高めるか」「誰をどこに配置するか」など、人そのものの管理が中心です。
- 「スケジュールを作る仕事だから人的資源マネジメントだ」
- スケジュール作成は時間管理の仕事です。もちろん人の作業時間を考慮しますが、スキル向上や育成といった人材育成の活動とは目的が異なります。
- 「研修は会社の人事がやるからプロジェクトでは関係ない」
- 組織の人事部が関与する場合もありますが、プロジェクトマネージャはプロジェクトに必要なスキルを確保・育成する責任があります。プロジェクト内でのトレーニング計画は人的資源マネジメントの一部です。
補足コラム
プロジェクトにおける人的資源マネジメントの具体例
- 役割と責任の決定(誰が設計、誰がテストを担当するか)
- スキルギャップの把握と研修(プログラミング研修、設計研修など)
- OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング: 実務を通じた教育)とOff-JT(職場外研修)の使い分け
- チームビルディングやコミュニケーション改善、評価・フィードバック
現場では、研修の内容を決めるだけでなく、研修後の効果測定(スキルが上がったかの確認)まで含めて人的資源マネジメントと考えると良いでしょう。
FAQ
Q1: 人件費の見積もりは全く人的資源マネジメントに関係ありませんか?
A1: 関係はしますが、直接の活動分類は「コスト管理」です。人的資源マネジメントは人のスキルや配置に関する活動が中心です。
A1: 関係はしますが、直接の活動分類は「コスト管理」です。人的資源マネジメントは人のスキルや配置に関する活動が中心です。
Q2: トレーニングは誰が決めるべきですか?
A2: プロジェクトマネージャが必要スキルを判断し、組織の人事や教育担当と連携して研修を実施するのが一般的です。
A2: プロジェクトマネージャが必要スキルを判断し、組織の人事や教育担当と連携して研修を実施するのが一般的です。
Q3: 小さなプロジェクトでは研修は不要ですか?
A3: 規模に関係なく、必要なスキルが不足していれば短時間の教育やOJTで補うことが重要です。人的資源の管理は規模にかかわらず必要です。
A3: 規模に関係なく、必要なスキルが不足していれば短時間の教育やOJTで補うことが重要です。人的資源の管理は規模にかかわらず必要です。
関連キーワード: プロジェクトマネジメント、人的資源マネジメント、研修、スキル開発、チームビルディング、コスト見積もり、スケジュール管理

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