ITパスポート 2019年 秋期 問06
問題文
行政機関の保有する資料について、開示を請求する権利とその手続などについて定めた法律はどれか。
選択肢
ア:公益通報者保護法
イ:個人情報保護法
ウ:情報公開法(正解)
エ:不正アクセス禁止法
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行政機関の保有する資料について、開示を請求する権利とその手続などについて定めた法律はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
行政機関(政府や省庁などの公的機関)が保有する資料について、誰でも「開示を請求できる権利」とその手続き・例外を定めている法律は、通称「情報公開法」です。したがって、該当する選択肢は ウ です。
ここで出てくる用語を簡単に説明します。
- 行政機関:国や自治体など、公的な仕事をする組織のことです。
- 開示請求:ある資料を「見せてください」と頼む手続きのことです。
情報公開法は、行政情報を原則「公開する」という考え方を法律で決め、請求の方法や公開してはいけない例外(例えば個人のプライバシーに関する情報など)も規定しています。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認する:「行政機関の保有する資料」「開示を請求する権利」「手続」。
- 各選択肢が何を定める法律かを思い出す(または簡潔にイメージする)。
- 「行政機関の情報公開」に直接関係する法律を選ぶ。これが情報公開法です。
- 他の法律がどの分野を扱うかを比較して、矛盾がないか確認する(例:個人情報保護法は個人情報の取り扱いを規制する、など)。
短い流れ:問題文→対象と目的を把握→選択肢の目的と照合→該当する法律を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 公益通報者保護法
解説:これは内部告発(不正行為の通報)をした人を不利益な扱いから守る法律です。資料の「開示請求」や行政文書の公開手続きとは関係がありません。 -
イ: 個人情報保護法
解説:個人情報保護法は「個人情報(特定の個人を識別できる情報)」の収集・利用・管理についてのルールを定める法律です。個人情報を守る観点から情報公開に影響する場面はありますが、「行政文書の開示請求」そのものを定める法律ではありません。 -
ウ: 情報公開法
解説:行政機関の保有する情報の公開を直接規定する法律です。誰がどのように請求できるか、公開の原則や例外(非公開事項)を定めています。したがって本問の問いに該当します。 -
エ: 不正アクセス禁止法
解説:これは「無断で他人のコンピュータにアクセスする」ことを禁止する法律です。アクセスの不正行為を取り締まるもので、行政資料の開示手続きとは無関係です。
よくある誤解
-
「情報公開法=全部が公開される」と思う誤解
- 実際は原則公開ですが、個人のプライバシーや国家機密など、公開してはいけない情報(非公開事項)が定められています。必要に応じて黒塗り(編集開示)されたり、請求が却下されたりします。
-
「個人情報保護法があるから行政は何も公開しない」と誤解するケース
- 個人情報保護法は個人を守るための法律です。情報公開法と矛盾しないように、個人情報に配慮した形で部分的に非公開にする運用がなされます。両者は役割が異なります。
-
「情報公開法は国だけにしか適用されない」と思う誤解
- 国の行政機関に対しては国の情報公開法が適用されますが、多くの地方自治体は同様の「情報公開条例」を整備しており、地方機関の情報公開制度もあります。
補足コラム
情報公開制度は、市民が行政をチェックできる仕組みの一つです。透明性を高め、不適切な行政運営を防ぐ効果があります。実務面では、開示請求は所定の様式や手数料、回答までの期間などのルールに従って行います。また、公開される資料には台帳や報告書、メールや会議資料などさまざまな文書が含まれることがあります。なお、公開請求を行う際は、どの資料を見たいかをできるだけ具体的に記すと手続きがスムーズです。
FAQ
Q. 開示請求は誰でもできますか?
A. はい、一般的に「誰でも」請求できます。法人や外国人も含まれます。ただし請求方法や手数料は各機関のルールに従います。
A. はい、一般的に「誰でも」請求できます。法人や外国人も含まれます。ただし請求方法や手数料は各機関のルールに従います。
Q. 個人情報が含まれている場合は全部非公開になりますか?
A. すべてではありません。個人情報が含まれる部分だけを黒塗りにして公開する「編集開示」が行われることがあります。個人情報保護の観点で必要な措置が取られます。
A. すべてではありません。個人情報が含まれる部分だけを黒塗りにして公開する「編集開示」が行われることがあります。個人情報保護の観点で必要な措置が取られます。
Q. 地方の市役所も対象ですか?
A. 多くの自治体は独自の情報公開条例を設け、同様の公開制度を運用しています。国の法律だけでなく、地方のルールも確認してください。
A. 多くの自治体は独自の情報公開条例を設け、同様の公開制度を運用しています。国の法律だけでなく、地方のルールも確認してください。
関連キーワード: 情報公開、開示請求、行政文書、個人情報保護、公開・非公開制度

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