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ITパスポート 2019年 秋期 11


問題文

情報システム戦略において定義した目標の達成状況を測定するために、重要な業績評価の指標を示す用語はどれか。

選択肢

BPO
CSR
KPI(正解)
ROA

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目標の達成状況を測定するための重要な業績評価の指標【ITパスポート 解説】

正解の理由

設問は「目標の達成状況を測定するために、重要な業績評価の指標を示す用語はどれか」と問いています。ここで求められているのは、戦略で定めた目標(例:売上増、顧客満足度向上、システム稼働率向上)を「測る」ための指標です。選択肢のうち、指標そのものを指すのが の KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)です。
KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)は、組織やプロジェクトの目標達成度を定量的に評価するための「具体的な数値指標」を示します。情報システム戦略で目標を決めたら、その進捗や成果をモニタリングするためにKPIを設定します。したがって、目標の達成状況を測る用語として最も適切なのが (KPI)です。
※ここで初出の略語の説明
  • KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)…目標達成度を測る主要な数値指標
    (他の選択肢は後で説明します)

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「目標の達成状況を測定する」「重要な業績評価の指標」→ 「指標」「測定」が重要。
  2. 各選択肢の意味を確認する(略語の意味を思い出す):
    • KPI → 目標達成を測る指標
    • BPO → 業務の外部委託(指標ではない)
    • CSR → 企業の社会的責任(方針・活動領域)
    • ROA → 総資産利益率(特定の財務指標)
  3. 「指標であり、かつ目標達成の測定に使うもの」を選ぶ → KPI()。
  4. 迷ったら「KPIは目的と紐づく測定項目」という定義を思い出す。

選択肢別の誤答解説

  • ア: BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)
    BPOは業務を外部の企業に委託する「手法・仕組み」を指します。業務の実施方法やコスト削減の手段であって、目標達成度を測る「指標」ではありません。
  • イ: CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)
    CSRは企業が社会や環境に配慮した活動を行うという「考え方・活動領域」です。企業の理念や行動基準であり、成果を測る単一の指標ではないため不正解です。
  • ウ: KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
    KPIはまさに「重要な業績評価の指標」です。組織目標を達成するために、進捗や成果を定量的に把握するための主要な数値(例:月間売上、システム稼働率、顧客満足度スコア)を指します。情報システム戦略では目標に対するKPIを定め、継続的に測定・改善します。
  • エ: ROA(Return on Assets:総資産利益率)
    ROAは財務上の収益性を示す指標の一つで、「利益 ÷ 総資産」で計算されます。確かに「指標」ではありますが、設問の文脈(情報システム戦略で定めた目標の達成状況を測る汎用的な指標)に対しては範囲が狭く、「重要業績評価指標(KPI)」という一般概念と比べると不適切です。ROAは主に財務的な評価に使います。

よくある誤解

  1. 「ROA や売上が指標だから正解では?」
    → ROAや売上は確かに数値指標ですが、設問は「重要な業績評価の指標を示す用語」そのものを問うています。ROAは一つの指標名でしかなく、広く「指標の概念」を示すのはKPIです。
  2. 「KPIは数が多ければ良い」
    → KPIは重要な指標に絞ることが大切です。多すぎると監視が散漫になり、改善につながりません。品質が重要です。
  3. 「KPIと目標を同じものだと考える」
    → 目標(ゴール)とKPIは役割が違います。目標は達成したい状態(例:顧客満足度を80%にする)、KPIはそれを測るための具体的な指標(例:CSATスコア)です。

補足コラム

KPIを設定する際は「SMARTの原則」が参考になります(SMARTは英語の頭文字)。簡単に説明します:
  • Specific(具体的に): 何を測るか明確にする
  • Measurable(測定可能): 数値で表せるようにする
  • Achievable(達成可能): 実現可能な範囲で設定する
  • Relevant(関連性がある): 目標に直結していること
  • Time-bound(期限がある): いつまでに達成するか定める
例:情報システム戦略で「システム稼働率を年間99.9%にする」と目標を定めた場合のKPIは「月間平均稼働率(%)」や「年間ダウンタイム時間(分)」などです。
また、KPIと似た用語にKGI(Key Goal Indicator:主要目標達成指標)があります。簡単に言うと、KGIは最終的な「達成したい結果」(売上高など)で、KPIはその結果に到達するための中間的/運用上の指標です。両方をセットで考えると戦略がブレません。

FAQ

Q1. KPI と単なる「指標」はどう違いますか?
A1. 「指標」は広く数値化できるもの全般を指します。KPIはその中でも「組織の重要な目標に直結する、優先的に監視すべき」指標です。重要度が高い指標がKPIです。
Q2. KPIはどれくらいの頻度で測ればよいですか?
A2. KPIの性質によります。販売数やアクセス数のような短期で動く指標は日次・週次で、戦略的で変化が遅い指標は月次・四半期ごとが一般的です。重要なのは定期的に見て対応することです。
Q3. KPI を設定するコツは?
A3. 目標と紐づける、測定方法を明確にする、数を絞る(重要な3〜5つ程度にする)ことがコツです。

関連キーワード: KPI、KGI、業績評価、目標管理、SMART、BPO、CSR、ROA
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