ITパスポート 2019年 秋期 問23
問題文
統計学や機械学習などの手法を用いて大量のデータを解析して、新たなサービスや価値を生み出すためのヒントやアイディアを抽出する役割が重要となっている。その役割を担う人材として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:ITストラテジスト
イ:システムアーキテクト
ウ:システムアナリスト
エ:データサイエンティスト(正解)
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大量データを解析して新たな価値を生み出す役割【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問は「統計学や機械学習などの手法を用いて大量のデータを解析し、新たなサービスや価値を生み出すためのヒントやアイディアを抽出する役割」を問うています。これはデータサイエンティスト(データサイエンティスト:統計や機械学習を使ってデータから知見を引き出す専門家)が担う仕事です。したがって正しい選択肢は エ です。
ポイントを平たく言うと:
- 「統計学や機械学習」という手法に直接かかわるのがデータサイエンティストです。
- 「大量のデータ(ビッグデータ)」を扱い、モデルを作ってパターンや因果関係を見つけ、意思決定や新サービスの種(アイディア)を提示します。
解法ステップ
- 設問文のキーワードを拾う:統計学、機械学習、大量のデータ、ヒントやアイディアの抽出。
- 各職種の役割を短く思い出す:
- ITストラテジスト:IT戦略の立案(経営視点)。
- システムアーキテクト:システム設計の大枠(構造設計)。
- システムアナリスト:業務要件の分析・設計(業務とITの橋渡し)。
- データサイエンティスト:データ解析・機械学習で知見を得る。
- 「統計学や機械学習を使う」ことが明記されているので、最も当てはまる職種を選ぶ → エ を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ITストラテジスト
ITストラテジスト(IT Strategist:企業のIT戦略を立案する人)は、経営や事業戦略とITを結びつける役割です。データ解析そのものを主業務とするわけではありません。 -
イ: システムアーキテクト
システムアーキテクト(System Architect:システム全体の設計を行う技術者)は、システムの構成や技術選定を担います。アーキテクチャ設計は重要ですが、統計や機械学習で価値を創る役割とは異なります。 -
ウ: システムアナリスト
システムアナリスト(System Analyst:業務要件を整理しシステム化の要件定義を行う人)は、業務とシステムの橋渡しをします。データ解析で新サービスの「アイディア抽出」を主とする職種ではありません。 -
エ: データサイエンティスト
データサイエンティスト(Data Scientist:統計・機械学習でデータから価値を引き出す専門家)は、設問で述べられている仕事内容に最も直接該当します。したがって適切です。
よくある誤解
-
「データアナリスト」と「データサイエンティスト」は同じだと思う
- データアナリストは主にデータの可視化やレポート作成でビジネスの現状把握を助けます。データサイエンティストは統計モデルや機械学習を使って予測モデルや新しい示唆を作る点でより分析的・研究的です。境界は曖昧ですが、設問の「機械学習」を見るとデータサイエンティストを想定します。
-
「システム系の仕事=データ解析もやる」と考える
- システム設計や要件定義は重要ですが、統計的手法・機械学習の専門技術は別のスキルセットです。役割を混同しないことが大切です。
補足コラム
データサイエンティストに必要な主なスキルやツールの例:
- 統計学(平均・分散、回帰、仮説検定など) — データの性質を理解する基礎。
- 機械学習(machine learning:データから学習して予測や分類を行う技術) — 例:回帰、分類、クラスタリング。
- プログラミング(例:Python、R) — データ処理やモデル構築に使います。Pythonはライブラリ(例:pandas、scikit-learn)が充実しています。
- データ加工・可視化(例:Excel、Tableau、Matplotlib) — 結果を分かりやすく伝える力。
- ドメイン知識(業界や業務の知識) — データから有用な示唆を出すには業務理解が必要。
簡単なPythonの例(CSVファイルを読み、先頭5行を表示):
import pandas as pd
df = pd.read_csv("data.csv")
print(df.head())
こうした作業を通じて、サービス改善のアイディアや新たなビジネス機会を発見します。
FAQ
Q1. データサイエンティストになるには数学が得意でないとダメですか?
A1. 高度な理論は必要になる場面もありますが、まずは基礎的な統計と論理的思考、実務で使えるツール(PythonやExcel)を身につけることが重要です。段階的に学べます。
A1. 高度な理論は必要になる場面もありますが、まずは基礎的な統計と論理的思考、実務で使えるツール(PythonやExcel)を身につけることが重要です。段階的に学べます。
Q2. 機械学習ができれば必ずデータサイエンティストになれますか?
A2. 機械学習は重要ですが、データの前処理やビジネス課題の理解、結果を説明する力(コミュニケーション)も同じくらい重要です。
A2. 機械学習は重要ですが、データの前処理やビジネス課題の理解、結果を説明する力(コミュニケーション)も同じくらい重要です。
Q3. 非IT出身でもなれる?
A3. なれます。統計やプログラミングは学習で習得可能です。業務知識があるとむしろ強みになります。
A3. なれます。統計やプログラミングは学習で習得可能です。業務知識があるとむしろ強みになります。
Q4. データ解析とシステム開発は同じ会社で別人がやることが多いですか?
A4. 多くの組織では役割が分かれます。小規模なチームでは兼任することもありますが、専門性は異なります。
A4. 多くの組織では役割が分かれます。小規模なチームでは兼任することもありますが、専門性は異なります。
関連キーワード: データサイエンス、機械学習、統計学、ビッグデータ、モデル評価

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