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ITパスポート 2019年 春期 11


問題文

Xさんは、ディジタルカメラで撮影した画像を記録媒体に保管し、その記録媒体をプリンタに差し込んで印刷を行った。その際、ディジタルカメラのメーカーを意識することなく印刷することが可能であった。このことは、画像データに関するどのような技術的前提によるものであるか。

選択肢

コモディティ化
ネットワーク化
標準化(正解)
ユビキタス化

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画像データの互換性(メーカー非依存印刷)の技術的前提【ITパスポート 解説】

正解の理由

設問は「ディジタルカメラで保存した画像を、そのカメラのメーカーを意識せずにプリンタで印刷できた」という状況です。「メーカーを意識せずに使える」とは、異なる機器間で同じルールに従ってデータが扱えることを意味します。これは「規格やルールが共通化されている」こと、すなわち標準化による相互運用性(互換性)があるためです。したがって、適切な選択肢は (標準化)です。
具体例としては、写真の画像ファイル形式で広く使われるJPEG(Joint Photographic Experts Group:画像圧縮の国際的な規格)や、メモリカードが使うファイルシステム(例:FAT32)、プリンタとカメラが直接接続して印刷できるPictBridge(ピクトブリッジ:カメラとプリンタの直接接続の規格)など、共通の約束事があることで機器間の互換性が保たれます。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「メーカーを意識することなく」→「メーカー非依存」「互換性/相互運用性」を示す表現。
  2. 各選択肢の意味を簡単に把握する。
    • ア: コモディティ化(商品が一般化して差が小さくなる)
    • イ: ネットワーク化(ネットワークに接続されること)
    • ウ: 標準化(共通の規格・ルールの採用)
    • エ: ユビキタス化(いつでもどこでも情報が使える状態)
  3. 「互換性を生む要因=規格やルールが共通であること」なので、該当する選択肢を選ぶ。
  4. 他の選択肢が状況に合うかを検証して除外する。
この手順で迷わず を選べます。

選択肢別の誤答解説

  • ア: コモディティ化
    コモディティ化は「製品が一般化し価格競争が起きる」ことです。価格や入手しやすさに関する概念で、機器間のデータ互換性そのものを説明する言葉ではありません。従って今回の状況とは異なります。
  • イ: ネットワーク化
    ネットワーク化は機器が通信ネットワークにつながることを指します。今回の例は記録媒体を差し込んで印刷しており、ネットワーク接続の有無が関係していません。よって不適切です。
  • : 標準化
    正解です。共通のファイル形式や接続規格があるため、メーカーを意識せず印刷できるようになります。
  • エ: ユビキタス化
    ユビキタス化(ユビキタスコンピューティング:あらゆる場所でコンピュータが利用できる状態)は「いつでもどこでも情報利用が可能」になる概念であり、今回の「機器間の互換性」を直接説明するものではありません。

よくある誤解

  1. 「コモディティ化=互換性」と考える誤り
    製品が広く普及して価格が下がること(コモディティ化)は互換性とは別です。互換性は規格・ルールの共通化(標準化)によって実現します。
  2. 「プリンタでそのまま印刷できた=ネットワークでつながっている」と思う誤り
    記録媒体を差し込んで印刷する行為は、必ずしもネットワークを使っていません。直接読み書きできるのはフォーマットや接続仕様の標準化のおかげです。
  3. 規格=難しいと考えて避ける誤り
    「規格」は難しい文書のように感じられますが、試験では「共通のルールで互換性があるか」を問うことが多いので、概念を押さえれば十分です。

補足コラム

  • よく使われる標準の例
    • JPEG(Joint Photographic Experts Group):写真画像の圧縮・保存形式。多くのカメラやプリンタが対応。
    • EXIF(Exchangeable Image File Format):画像に撮影日時やカメラ情報を付ける規格。
    • FAT32(File Allocation Table 32):メモリカードでよく使われるファイルシステム(ファイルの保存規則)。
    • PictBridge(ピクトブリッジ):カメラとプリンタを直接つないで印刷するための規格。
      これらがあることで、異なるメーカー同士でも画像の保存・読み取り・印刷がスムーズになります。
  • 標準化のメリット
    • 消費者側:機器を気にせず使える、選択肢が広がる。
    • 企業側:互換性を前提に製品を作れるため市場が広がる。
      ただし、規格策定には時間がかかり、古い規格との互換性維持が課題になることもあります。

FAQ

Q1. カメラとプリンタで同じファイル形式でも色が違って印刷されることがあります。これは標準化と関係ありますか?
A1. 関係あります。ファイル形式(例:JPEG)が標準化されていても、色の表現(カラープロファイル)や印刷設定、プリンタの特性で見え方が変わります。色の正確さを高めるにはカラーマネジメント(色の管理)という別の仕組みが必要です。
Q2. メーカー固有の機能を使うと印刷できないことはありますか?
A2. はい。特定メーカー独自の拡張情報やフォーマットを使っている場合、他社製品では正しく扱えないことがあります。標準化は基本的な互換性を保証しますが、独自拡張は例外です。
Q3. 試験で「標準化」を選ぶコツは?
A3. 「メーカーやブランドに依存しない」「他社製品でも動く」「共通のルールや仕様がある」などの表現があれば、標準化を選ぶと良いです。

関連キーワード: 標準化、互換性、相互運用性、JPEG、PictBridge、SDカード、FAT32、ファイル形式、カラーマネジメント
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