ITパスポート 2019年 春期 問30
問題文
自社の情報システムを、自社が管理する設備内に導入して運用する形態を表す用語はどれか。
選択肢
ア:アウトソーシング
イ:オンプレミス(正解)
ウ:クラウドコンピューティング
エ:グリッドコンピューティング
🔒 解説は解答すると表示されます
自社設備でシステムを運用する形態を表す用語【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問は「自社が管理する設備内に導入して運用する形態」を問うています。自社で設備(サーバやネットワーク機器、保守体制など)を持ち、自分たちで管理・運用する形態を表す用語は、一般に「オンプレミス(on‑premises:自社敷地内で管理する方式)」です。したがって選択肢の中では イ が該当します。
ポイントは「自社が管理する設備内に導入して運用する」という語句です。ここが「外部に委託する」や「インターネット経由でサービス提供される」とは明確に違います。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「自社が管理する設備内」「導入して運用」。
- 各選択肢の意味を短く確認する。
- ア: アウトソーシング = 外部業者に委託すること(自社外で運用する可能性が高い)。
- イ: オンプレミス = 自社敷地・設備で自分たちが設置・運用する方式。
- ウ: クラウドコンピューティング = インターネット経由で外部提供者のリソースを利用する方式。
- エ: グリッドコンピューティング = 複数の計算資源を結合して並列処理する方式。
- 「自社が管理する設備内」に当てはまるのはどれかを比べる。
- 自社で設備を持ち管理するのは イ(オンプレミス)と判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: アウトソーシング
意味:業務やシステム運用を外部の専門業者に委託すること。
なぜ不正解か:設問は自社内で管理・運用することを問いています。アウトソーシングは管理主体が自社外になる場合が多く、設問の条件と合いません。 -
イ: オンプレミス(正しい選択)
意味:on‑premises(直訳:敷地内)でサーバ(サービスを提供するコンピュータ)などの設備を自社が設置・管理・運用する方式。
補足:略して「オンプレ」と呼ばれることもあります。 -
ウ: クラウドコンピューティング(cloud computing:雲のようにインターネット経由で提供される計算資源やサービス)
意味:外部事業者が用意したインフラ・プラットフォーム・ソフトをネット経由で利用する方式。
なぜ不正解か:クラウドは物理的な設備を自社で管理するのではなく、外部のデータセンターを利用します。よって「自社が管理する設備内」に導入する、という条件に合いません。 -
エ: グリッドコンピューティング(grid computing:複数の計算機資源を結合して大規模処理を分担する仕組み)
意味:複数の組織や場所にある計算資源を束ねて、高負荷の計算を分散して処理する方式。科学技術計算などで使われます。
なぜ不正解か:問題は「自社が自分の設備で運用する形態」を問うており、グリッドは目的や構成が全く異なります。
よくある誤解
-
「オンプレミスは必ず自社で全て構築する」という誤解
実際には、一部の機器やサービスを外部に委託しながら自社設備を主に使うハイブリッドな構成もあります。要点は「管理主体」が誰かです。 -
「クラウド=アウトソーシング」ではない
クラウドは外部のインフラを利用しますが、運用や設定を自社で行う(IaaSや構成管理など)場合もあります。アウトソーシングは業務自体を外部に任せることを指します。重なる部分はありますが同じ意味ではありません。 -
「オンプレの方が常に安全」という誤解
オンプレは物理的な管理を自社で行えるため制御しやすい一方、専門的なセキュリティ対策や冗長化が不足すると逆にリスクになります。どちらが安全かは導入と運用のやり方次第です。
補足コラム
-
オンプレミスの利点と注意点
利点:データが自社内にあるため法令や社内ルールに合わせやすい、レイテンシ(応答時間)を低くできる場合がある。
注意点:初期投資や運用コスト、設備の保守・更新の負担が大きくなりがちです。 -
ハイブリッド環境
近年は「オンプレ+クラウド」を組み合わせるハイブリッド方式も一般的です。機密データはオンプレに置き、可変負荷やバックアップはクラウドを使う、といった使い分けが行われます。
FAQ
Q1. 「オンプレ」と「オンプレミス」は同じですか?
A1. はい。どちらも on‑premises(自社敷地内)を指します。短縮して「オンプレ」と言うことがあります。
A1. はい。どちらも on‑premises(自社敷地内)を指します。短縮して「オンプレ」と言うことがあります。
Q2. 小さな会社でもオンプレはあり得ますか?
A2. 可能ですが、初期費用や保守負担が重くなりやすいです。小規模ではクラウド利用がコスト面で有利な場合が多いです。
A2. 可能ですが、初期費用や保守負担が重くなりやすいです。小規模ではクラウド利用がコスト面で有利な場合が多いです。
Q3. クラウドを使っていても「オンプレ」と言えることはありますか?
A3. 基本的にはクラウドは外部設備を使うのでオンプレとは言いません。ただし、クラウド導入の前後で一部システムをオンプレに残す「ハイブリッド」構成はよくあります。
A3. 基本的にはクラウドは外部設備を使うのでオンプレとは言いません。ただし、クラウド導入の前後で一部システムをオンプレに残す「ハイブリッド」構成はよくあります。
関連キーワード: オンプレミス、オンプレ、クラウドコンピューティング、アウトソーシング、グリッドコンピューティング、ハイブリッドクラウド、データセンター、自社運用、運用管理

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

