ITパスポート 2019年 春期 問35
問題文
ロングテールに基づいた販売戦略の事例として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:売れ筋商品だけを選別して仕入れ、Webサイトにそれらの商品についての広告を長期間にわたり掲載する。
イ:多くの店舗において、購入者の長い行列ができている商品であることをWebサイトで宣伝し、期間限定で販売する。
ウ:著名人のブログに売上の一部を還元する条件で商品広告を掲載させてもらい、ブログの購読者と長期間にわたる取引を継続する。
エ:販売機会が少ない商品について品ぞろえを充実させ、Webサイトにそれらの商品を掲載し、販売する。(正解)
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ロングテールに基づいた販売戦略の事例【ITパスポート 解説】
正解の理由
ロングテール(long tail:売れ筋でない多数の商品が、合計すると大きな売上を生む現象)に基づく戦略は、「販売機会が少ない商品(ニッチ商品)」を多数そろえて、全体の売上を伸ばすことです。したがって、品ぞろえを充実させてWebサイトに掲載し販売することが最も適切な事例です。ここで言うWebサイトは、商品一覧や検索機能で顧客がニッチ商品を見つけられるようにする場を指します。したがって、選択肢の中ではエがロングテールの考え方に合致します。
解法ステップ
- ロングテールの定義を思い出す:少数の売れ筋(ヘッド)+多数の売れない(テール)→テールの合算が大きい。
- 各選択肢が「多数のニッチ商品を提供して合算売上を狙う」かを判断する。
- 長期的に多数の商品を掲載・販売する仕組みかどうかを見る。
- それに該当するのが、品ぞろえを充実させて掲載・販売するエであると結論づける。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 売れ筋商品だけを長期間広告する
説明:これは「ヘッド(売れ筋)」に集中する戦略です。ロングテールはむしろ非売れ筋の商品群で勝負します。したがって不適切です。 -
イ: 長い行列ができている商品を宣伝し、期間限定で販売する
説明:行列=人気商品を短期に売る手法です。これは短期の需要急増を狙う戦術で、ロングテールの「多数のニッチ商品を長期にわたり販売する」考えに合いません。 -
ウ: 著名人に広告を出し、購読者と長期の取引を継続する
説明:著名人の影響力を利用するのは「インフルエンサーマーケティング」です。特定の顧客層に訴求しますが、商品の数を増やしてニッチ需要を掘り起こす戦略とは異なります。 -
エ: 販売機会が少ない商品について品ぞろえを充実させ、Webサイトに掲載・販売する
説明:多数のニッチ商品を並べ、個々の販売は少なくても合計で大きな売上を作るというロングテールの典型的な事例です。これが正解です。
よくある誤解
-
「ロングテール=売れない商品だけ集めれば良い」
→ 正しくは「売れる見込みの小さい多数の商品を適切に扱い、合計で利益を出す」ことです。品ぞろえの質・検索性・在庫・流通コスト管理が重要です。 -
「ロングテールは短期の宣伝で効果が出る」
→ ロングテールは長期的な戦略です。期間限定キャンペーンや行列宣伝は短期的な効果で、ロングテールの本質と異なります。
補足コラム
-
なぜインターネットがロングテールに向いているか
例:実店舗では棚に置ける数が限られます。WebサイトやEC(電子商取引:インターネットで商品を売買する仕組み)では、検索機能や倉庫・ドロップシッピングを使って多数の商品を扱いやすくなります。これによって、ニッチ商品群からの売上が現実的に増えます。 -
ロングテールを成功させるポイント
- 検索とレコメンド機能(顧客に合った商品を自動で提案する仕組み)を充実させること。
- 在庫管理や受注処理の効率化でコストを抑えること。
- SEO(検索エンジン最適化:検索結果で見つかりやすくする対策)で、ニッチな需要を取りこむこと。
-
実例:Amazonは「大量の商品を長期間掲載」してロングテールで成功した代表例です。デジタル商品の場合は在庫コストが低く、ロングテールがさらに有利になります。
FAQ
Q1. ロングテールとロングテール商品は同じ意味ですか?
A1. ロングテールは現象や戦略の名前です。ロングテール商品は「販売機会が少ない多数の商品」を指します。戦略はそれらの商品群を活かして売上を作る方法です。
A1. ロングテールは現象や戦略の名前です。ロングテール商品は「販売機会が少ない多数の商品」を指します。戦略はそれらの商品群を活かして売上を作る方法です。
Q2. 小さな商店でもロングテールは可能ですか?
A2. 可能ですが難易度は上がります。オンライン販売や外部倉庫、受注生産などの仕組みがあれば実現しやすくなります。
A2. 可能ですが難易度は上がります。オンライン販売や外部倉庫、受注生産などの仕組みがあれば実現しやすくなります。
Q3. 有名人の宣伝はまったく無意味ですか?
A3. いいえ。有名人宣伝はブランド認知や短期の販売促進に有効です。ただしそれはロングテールの典型的戦術ではありません。目的に応じて使い分けます。
A3. いいえ。有名人宣伝はブランド認知や短期の販売促進に有効です。ただしそれはロングテールの典型的戦術ではありません。目的に応じて使い分けます。
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