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ITパスポート 2019年 春期 41


問題文

システムのテスト中に発見したバグを、原因別に集計して発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた図表はどれか。

選択肢

散布図
特性要因図
パレート図(正解)
ヒストグラム

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システムのテスト中に発見したバグを、原因別に集計して発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた図表はどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢の (パレート図)が正解です。パレート図(英: Pareto chart)は「項目ごとの頻度を降順に並べた棒グラフ」と「累積比率を示す折れ線(累積曲線)」を組み合わせた図です。問題文の「原因別に集計」「発生頻度の高い順に並べ」「累積曲線を入れた」という条件が、まさにパレート図の定義に一致します。
パレート図は「重要な少数(例: 20%の原因が80%の問題を引き起こす)」というパレート原理(80/20の法則)を視覚化するためにも使われます。バグの多い原因を優先的に対処する判断に役立ちます。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:
    • 「原因別に集計」→ 項目別の集計が必要な図表
    • 「発生頻度の高い順に並べ」→ 棒が降順に並ぶこと
    • 「累積曲線を入れた」→ 棒と折れ線の両方が必要
  2. 各選択肢の特徴を思い出す:
    • パレート図:降順の棒+累積折れ線
    • ヒストグラム:度数分布の棒(累積線は通常なし、順序は数値区間順)
    • 散布図:点で2つの変数の関係を示す
    • 特性要因図:原因を枝分かれで示す(魚の骨の形)
  3. 条件に合う図は「降順の棒+累積曲線」→ パレート図()と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 散布図
    散布図(英: scatter plot)は、2つの数値変数の関係を点で示します。例:部品の厚さと強度の関係。原因別に頻度を降順で並べたり、累積曲線を載せたりはしません。
  • イ: 特性要因図
    特性要因図(魚の骨図、英: cause-and-effect diagram)は、問題(特性)に対する原因を分類して視覚化します。原因の「構造」を整理するのに向きますが、発生頻度を棒の降順で示したり累積比率を示したりはしません。
  • ウ: パレート図
    パレート図は「原因別の頻度を降順の棒で示し、累積比率を折れ線で表す」図です。問題文の条件に完全に一致します。
  • エ: ヒストグラム
    ヒストグラム(英: histogram)は連続値の度数分布を区間ごとの棒で表します。区間(例:テストスコアの0–10点、10–20点)の順に並び、通常は降順にソートしません。累積曲線が無い場合が多く、「原因別に高い順に並べる」という用途とは異なります。

よくある誤解

  1. ヒストグラムとパレート図を混同する
    • 両方とも棒グラフに見えますが、目的が違います。ヒストグラムは数値の分布を見るため、区間順(値の大小)で並びます。パレート図はカテゴリ別の頻度を比較し、降順に並べて累積比率を示します。
  2. 「累積曲線があればパレート図」ではない場合がある
    • 単に累積曲線を追加しても、棒がカテゴリの降順になっていなければ正しいパレート図とは言えません。両方の要素(降順の棒+累積曲線)が必要です。
  3. 特性要因図が頻度の多い原因をそのまま示す図と誤解する
    • 特性要因図は原因の分類と見落とし防止に有効ですが、どれがより頻発しているかを示すためには別途集計(パレート図等)が必要です。

補足コラム

  • パレート図の使いどころ
    ソフトウェアのバグや顧客クレームなど、対処の優先順位を決める場面で有効です。たとえば「上位3つの原因で全体の70%を占める」と分かれば、まずそこにリソースを集中できます。
  • 簡単な作り方(Excelの手順の例)
    1. 原因ごとの発生件数を集計する。
    2. 件数の降順に並べ替える。
    3. 割合(各件数 / 総件数)と累積割合を計算する。
    4. 棒グラフを作成し、累積割合を右軸にして折れ線を追加する。
  • 簡単なPython例(補助)
    import pandas as pd
    import matplotlib.pyplot as plt
    
    df = pd.DataFrame({'cause': ['A','B','C','D'], 'count': [50,30,15,5]})
    df = df.sort_values('count', ascending=False)
    df['cum_pct'] = df['count'].cumsum() / df['count'].sum() * 100
    
    fig, ax1 = plt.subplots()
    ax1.bar(df['cause'], df['count'])
    ax2 = ax1.twinx()
    ax2.plot(df['cause'], df['cum_pct'], color='red', marker='o')
    ax2.set_ylabel('累積割合(%)')
    plt.show()
    

FAQ

Q. パレート図と棒グラフの違いは?
A. 棒グラフは任意のカテゴリ比較に使えます。パレート図は「降順に並べ、累積比率を示す」ことで重要な要素を見つけるための特別な形式です。
Q. 累積曲線がなくてもパレート図と言える?
A. いいえ。累積曲線がないとパレート図の要点(累積割合で重要度を把握する)が失われます。降順の棒と累積曲線の両方が必要です。
Q. 特性要因図と併用する意味は?
A. 特性要因図で原因を洗い出し、パレート図でその中の頻度(どれが多いか)を示すと、原因の把握と優先順位付けが効率よく行えます。

関連キーワード: パレート分析、累積曲線、原因別集計、品質管理、優先順位付け、ヒストグラムとの違い、魚の骨図、データ可視化、80/20の法則
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