ITパスポート 2022年 問26
問題文
自社が保有していない技術やノウハウを、他社から短期間で補完するための手段として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:BPR
イ:アライアンス(正解)
ウ:インキュベーション
エ:ベンチマーキング
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自社が保有していない技術やノウハウを、他社から短期間で補完するための手段として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
短期間で他社の技術やノウハウを補う方法として最も適切なのは、企業同士が協力して目的を達成する「アライアンス」です。アライアンス(alliance:提携)は、互いの強みを持ち寄って共同開発や技術供与、ライセンス契約などを行えます。契約や提携によって、比較的短期間で必要な技術やノウハウを手に入れられる点がポイントです。したがって選択肢の中ではイが最も適しています。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「短期間で」「他社から」「技術やノウハウを補完」
- 各選択肢の意味をまず押さえる(短い定義でOK)。
- 「短期間で外部から直接得られるか」を基準に候補を絞る。
- 即戦力を得やすいのは「提携・契約で技術を使える」形態=アライアンス。よってイを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: BPR(Business Process Reengineering:業務プロセスの抜本的再設計)
- 意味:業務の流れや手順を見直して効率化・革新すること。
- なぜ不適切か:自社内部の業務改善手法です。外部から技術やノウハウを短期間で補う方法ではありません。
-
イ: アライアンス(alliance:提携)
- 意味:企業同士が協力関係を結び、資源や技術を共有すること。
- なぜ適切か:共同開発、技術供与、ライセンスなどで他社の技術を比較的短期間に利用できます。合意次第で即時に知見や製品にアクセスできる点が強みです。
-
ウ: インキュベーション(incubation:新事業の育成支援)
- 意味:新規事業やスタートアップを育てる支援活動。施設提供や資金援助、メンタリングなどが含まれる。
- なぜ不適切か:長期的な育成を目的とするため、短期間で自社の欠けた技術を補う手段としては向きません。
-
エ: ベンチマーキング(benchmarking:他社の優れた取り組みを比較・学習すること)
- 意味:他社の優れた業務や製品を調べ、自社の改善に活かす方法。
- なぜ不適切か:学習や改善に役立ちますが、直接的に技術やノウハウを受け取るわけではありません。短期間で「そのまま使える技術」を得るには不十分です。
よくある誤解
-
「ベンチマーキングで他社の技術をそのまま使える」と考える誤解
- 実際は手順や仕組みを学ぶ行為です。実装済みの技術やノウハウを即取得する手段ではありません。
-
「BPRやインキュベーション=外部から技術を導入する方法」と混同する誤解
- BPRは内部改革、インキュベーションは新事業育成で、どちらも外部技術を短期で補うことを目的とするものではありません。
-
「アライアンス=永久的な統合(合併)」と誤解する点
- アライアンスは提携であり、合併・買収(M&A:Mergers and Acquisitions)とは異なります。柔軟で短期の協業も可能です。
補足コラム
アライアンスにも種類があります。代表的なものを簡単に紹介します。
- 技術ライセンス:相手の技術を使う権利を買う。導入が比較的早い。
- 共同開発:互いに役割を分けて新製品を作る。短期間で成果を出すことも可能。
- OEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランド生産):相手に製造を任せ、自社ブランドで販売する形。製品化が早まる。
選ぶ際は、目的(速度・コスト・独占性)を整理しましょう。短期間かつリスクを抑えたいならライセンスや特定業務の委託・共同開発が有効です。
FAQ
Q1. アライアンスとアウトソーシングの違いは何ですか?
A1. アライアンスは対等な協力関係で共同の成果を目指します。アウトソーシングは業務を外部に委託して代行してもらう形です。短期間で技術を取り込むには、提携(アライアンス)やライセンス契約が有効な場合が多いです。
A1. アライアンスは対等な協力関係で共同の成果を目指します。アウトソーシングは業務を外部に委託して代行してもらう形です。短期間で技術を取り込むには、提携(アライアンス)やライセンス契約が有効な場合が多いです。
Q2. 買収(M&A)よりアライアンスを選ぶ利点は?
A2. 買収(M&A:Mergers and Acquisitions:合併・買収)はコストと時間が大きいです。アライアンスは柔軟で素早く協力でき、短期間で技術活用が可能です。ただし永続的に独占して使いたい場合はM&Aの方が確実です。
A2. 買収(M&A:Mergers and Acquisitions:合併・買収)はコストと時間が大きいです。アライアンスは柔軟で素早く協力でき、短期間で技術活用が可能です。ただし永続的に独占して使いたい場合はM&Aの方が確実です。
Q3. 試験でどう書けば良いですか?
A3. 「短期間で他社の技術やノウハウを利用・共有するため、企業間の提携であるイ(アライアンス)が最も適切である」といった要旨で答えれば十分です。
A3. 「短期間で他社の技術やノウハウを利用・共有するため、企業間の提携であるイ(アライアンス)が最も適切である」といった要旨で答えれば十分です。
関連キーワード: アライアンス、技術移転、ノウハウ共有、ライセンス、共同開発、アウトソーシング、BPR、インキュベーション、ベンチマーキング

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