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ITパスポート 2023年 19


問題文

住宅地に設置してある飲料の自動販売機に組み込まれた通信機器と、遠隔で自動販売機を監視しているコンピュータが、ネットワークを介してデータを送受信することによって在庫管理を実現するような仕組みがある。このように、機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りすることによって、自律的に高度な制御や動作を行う仕組みはどれか。

選択肢

MOT
MRP
M2M(正解)
020

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住宅地の自動販売機と遠隔監視による在庫管理に関する仕組み【ITパスポート 解説】

正解の理由

問題は「機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りすることによって、自律的に高度な制御や動作を行う仕組み」を問うています。選択肢のうち、の M2M(Machine-to-Machine:機械間通信)は、機械や装置同士が直接データを送受信して制御や監視を行う仕組みを指します。自動販売機に組み込まれた通信機器と遠隔のコンピュータが在庫データをやり取りして自律的に管理する例は、まさに M2M の典型的な適用例です。したがって選択肢が正しい理由になります。
※用語説明(初出):
  • M2M(Machine-to-Machine:機械間通信)… 機械どうしがインターネットや通信回線を通じて自動でデータをやり取りする仕組み。
  • IoT(Internet of Things:モノのインターネット)… モノ(センサーや家電など)をインターネットにつなぎ、データを活用して価値を生む広い概念(M2M は IoT の一部と考えられることが多い)。

解法ステップ

  1. 設問文のキーワードを拾う:「機械同士」「ネットワークを介して」「自律的に高度な制御や動作」「在庫管理」
  2. 各選択肢の意味を思い出す(または当てはめる):どれが「機械同士の通信」を示すかを探す。
  3. 「機械同士が通信する」意味に最も合うのは M2M であると判断する。
  4. 他の選択肢(MRP や O2O など)は別分野の用語なので除外する。
短い手順:文章中の「機械同士」「自律的」という表現を見つけたら、それを対応する用語(M2M)に結びつけるだけです。

選択肢別の誤答解説

  • ア: MOT
    • MOT は一般に Management of Technology(技術経営:技術をビジネスに活かす戦略や管理)の略として使われることがあります。機械同士の通信や自動制御を指す言葉ではないため誤りです。
  • イ: MRP
    • MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)は、生産や製造で必要な部品や資材の発注時期や量を計算する仕組みです。在庫管理に関連しますが、機械同士が通信して自律的に制御する意味ではありません。製造計画のための論理(スケジューリング)に関する用語です。
  • ウ: M2M
    • 正答。機械同士(Machine-to-Machine)が通信して情報をやり取りし、監視や制御を行う仕組みです。自動販売機の遠隔監視は典型例です。
  • エ: 020
    • これはおそらく O2O(Online to Offline:オンラインから実店舗へ誘導する施策)等と混同しやすい表記ですが、どちらにしても「機械同士の自律通信」を指す用語ではありません。マーケティングや顧客誘導の概念です。

よくある誤解

  1. M2M と IoT を同じものだと思う
    • 誤解点:両者は似ていますが、厳密には範囲が違います。M2M は「機械同士の通信」に焦点を当てた仕組みのこと。IoT はより広く「モノをインターネットにつなぎ、サービスや分析まで含める概念」です。試験問題では「機械同士が通信する」と明示されていれば M2M を思い出すと良いです。
  2. 在庫管理=MRP だと安易に結びつける
    • 誤解点:在庫管理の話が出ると MRP を思い浮かべる人がいます。MRP は製造業の資材計画に特化した考え方で、通信による自律的な機械間のやり取り(M2M)とは用途が違います。
  3. 020(O2O)を見て「ネット関係だから正解」とする
    • 誤解点:O2O は顧客の行動(オンライン→実店舗)を扱うマーケティング用語で、機械同士の通信とは関係ありません。キーワードの「機械同士」に注意してください。

補足コラム

  • M2M の実例:スマートメーター(電力メーターが使用量を送信)、車両のテレマティクス(車が故障情報や位置情報を送る)、自動販売機の遠隔在庫・売上報告など。
  • 技術面のポイント:M2M では通信方式として携帯網(3G/4G/5G)、Wi-Fi、LoRaやSigfoxなどの LPWA(Low Power Wide Area:低消費電力広域ネットワーク)が使われます。通信プロトコルとしては MQTT(軽量メッセージの送受信に適したプロトコル)などが使われることが多いです。
  • セキュリティに注意:機械が自律的に動くため、通信の暗号化や認証を行わないと不正操作や情報漏えいのリスクがあります。

FAQ

Q1: M2M と IoT はどちらを覚えればいいですか?
A1: 両方覚えておくと良いです。試験では「機械同士の通信」と明確に書かれていれば M2M を、センサやクラウド、データ分析まで含めた広い文脈なら IoT を選びます。
Q2: MRP は在庫管理の用語ではないのですか?
A2: MRP は在庫管理に関連しますが、特に製造現場で「いつ、どれだけ部品を発注するか」を計算する手法です。通信による自動制御を意味する用語ではありません。
Q3: 自動販売機の例は IoT の実例にもなりますか?
A3: はい。単に機械同士でデータをやり取りするだけなら M2M、そこにクラウドでの解析やスマホアプリ連携、ビッグデータ活用などが加わると IoT と言えます。
Q4: 問題文に「遠隔で監視しているコンピュータ」とあると人間が関与しているように見えますが M2M でよいですか?
A4: はい。M2M はあくまで機械間の通信を指しますが、遠隔のコンピュータが機械と自動でデータ交換する場合も M2M に含まれます。人間の操作が入り込むかどうかは必須条件ではありません。

関連キーワード: M2M、機械間通信、在庫管理、自動販売機、IoT、MQTT、LPWA、MRP、O2O、遠隔監視
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