ITパスポート 2026年 問45
問題文
プロジェクトにおいて、新規プロジェクトを正式に認可する文書として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ステークホルダ登録簿
イ:プロジェクト憲章(正解)
ウ:プロジェクトスコープ記述書
エ:リスク登録簿
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新規プロジェクトを正式に認可する文書として、適切なものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で新しいプロジェクトを「正式に認可(=開始を許可する)」する役割を持つ文書は、イの「プロジェクト憲章(英: Project Charter)」です。
プロジェクト憲章は、プロジェクトの開始を公式に承認する文書です。通常はプロジェクトの発注者やスポンサー(スポンサー:プロジェクトに資金や権限を与える人や組織)によって発行されます。これにより、プロジェクトマネージャ(プロジェクトを運営する責任者)に対してプロジェクトを進める権限が与えられます。憲章には目的、主要な成果物、主要な関係者、初期のスケジュールや予算の枠などが記載されます。これらがあることで「このプロジェクトを正式に始めてよい」という根拠になります。
プロジェクト憲章は、プロジェクトの開始を公式に承認する文書です。通常はプロジェクトの発注者やスポンサー(スポンサー:プロジェクトに資金や権限を与える人や組織)によって発行されます。これにより、プロジェクトマネージャ(プロジェクトを運営する責任者)に対してプロジェクトを進める権限が与えられます。憲章には目的、主要な成果物、主要な関係者、初期のスケジュールや予算の枠などが記載されます。これらがあることで「このプロジェクトを正式に始めてよい」という根拠になります。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「正式に認可する文書」を確認する。 → 「認可」は「開始の承認」を意味する。
- 各選択肢が何を表す文書かを思い出す。 → 誰が何のために使うかを簡単に把握する。
- 「開始を承認する」役割を持つのは「プロジェクト憲章」であると判断する。
- 他の選択肢は情報の記録や計画の詳細に使う文書であり、認可そのものではないので除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ステークホルダ登録簿
- 説明:ステークホルダ登録簿は「ステークホルダ(stakeholder:利害関係者。プロジェクトに関係する人や組織)」の一覧や属性(役割、関心、影響力など)をまとめたものです。
- なぜ不正解か:利害関係者を管理するための記録であり、プロジェクトを正式に承認する文書ではありません。
-
イ: プロジェクト憲章
- 説明:前述の通り、プロジェクトの公式な承認文書です。発行によりプロジェクトが正式にスタートします。
- (本問の正解)
-
ウ: プロジェクトスコープ記述書
- 説明:スコープ(scope:範囲・領域)の記述書で、何を作るか、何を含むか・含まないか(境界)や主要な成果物を詳細に示します。
- なぜ不正解か:スコープの内容や詳細を定めるものであって、プロジェクト自体を承認する文書ではありません。通常は憲章で承認された後、計画フェーズで作成・詳細化されます。
-
エ: リスク登録簿
- 説明:リスク登録簿は「リスク(起こり得る問題)」の一覧と、それに対する評価や対応策をまとめた記録です。
- なぜ不正解か:将来の問題に備えるための管理ツールであり、プロジェクト開始の承認を行うものではありません。
よくある誤解
- 「計画書=承認書」と混同する
- 計画書(詳細な実行計画やスコープ記述書など)はプロジェクトを実行するための設計図です。承認(開始の許可)は「憲章」で行われます。
- 「関係者リストがあれば始められる」と考える
- ステークホルダの情報は重要ですが、それだけでは公式な開始許可にはなりません。正式な承認文書が必要です。
- 「契約書とプロジェクト憲章は同じ」と思う
- 契約書は法的な合意を示す文書ですが、社内プロジェクトでは契約がなくても憲章で承認します。契約は当事者間の約束を法的に拘束しますが、憲章はプロジェクトの開始権限を与える内部の公式文書です。
補足コラム
- プロジェクト憲章の主な項目(例)
- プロジェクト名と目的(なぜ行うか)
- 主要な成果物(何を作るか)
- 初期のスケジュールと主要マイルストーン(重要な節目)
- 初期の予算や資源の枠
- 主なステークホルダとプロジェクトスポンサー(発行者)
- プロジェクトマネージャの名前と権限範囲
- 作成タイミング:プロジェクトの「開始(イニシエーション)」フェーズで作る。PMBOK(PMBOK:Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系)でも、憲章は開始プロセスの主要成果物として位置づけられます。
- 実務のポイント:憲章があれば、現場はその根拠に基づいて予算申請やメンバーの割当てを進められます。憲章は「公式スタートの合図」と覚えてください。
FAQ
Q1. 誰がプロジェクト憲章を作るのですか?
A1. 通常はプロジェクトのスポンサー(プロジェクトに権限や資金を出す人・組織)が発行します。実務ではスポンサーが内容を承認し、プロジェクトマネージャが憲章案を作成することが多いです。
A1. 通常はプロジェクトのスポンサー(プロジェクトに権限や資金を出す人・組織)が発行します。実務ではスポンサーが内容を承認し、プロジェクトマネージャが憲章案を作成することが多いです。
Q2. プロジェクト憲章と契約書のどちらが重要ですか?
A2. 役割が違います。契約書は法律的な合意を示します。プロジェクト憲章はプロジェクトの開始とマネージャの権限を示します。外部ベンダーが絡む場合は両方が必要になることがあります。
A2. 役割が違います。契約書は法律的な合意を示します。プロジェクト憲章はプロジェクトの開始とマネージャの権限を示します。外部ベンダーが絡む場合は両方が必要になることがあります。
Q3. 憲章に詳細なスケジュールや作業分解(WBS)を載せる必要がありますか?
A3. 憲章は高レベルの情報(主要なマイルストーンや概算の予算)で十分です。詳細なスケジュールやWBS(WBS:Work Breakdown Structure:作業分解構成)は、計画フェーズで作成します。
A3. 憲章は高レベルの情報(主要なマイルストーンや概算の予算)で十分です。詳細なスケジュールやWBS(WBS:Work Breakdown Structure:作業分解構成)は、計画フェーズで作成します。
関連キーワード: プロジェクト憲章、スポンサー、ステークホルダ登録簿、プロジェクトスコープ、リスク登録簿、プロジェクト開始、マイルストーン、計画フェーズ、PMBOK

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