ITサービスマネージャ 2011年 午後1 問04
販売管理システムのオペレーション管理に関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。
E社は、国内に20店舗の大型家具販売店を展開している。各販売店は年中無休で、毎日11時から23時まで営業している。E社では、3年前に構築した販売管理システムを使って、各販売店における在庫引当て、経営管理部による売上管理などを行っている。
販売管理システムの稼働時間帯は、毎日11時から23時までをオンライン時間帯、23時から翌日7時までをバッチ処理時間帯としている。
〔バッチ処理の概要〕
バッチ処理は、日次バッチと月次バッチで構成される。バッチ処理の概要を表1に示す。

日次バッチ・月次バッチともに自動運用を行っているので、バッチ処理時間帯にはオペレータが勤務していない。販売管理システムの一部であるジョブ管理製品が、構成ジョブを順番に起動させる。いずれかのジョブが異常終了した場合は後続ジョブを自動的には起動させない。ただし、日次バッチが異常終了した場合でも、月次バッチは影響を受けない設定になっている。
バックアップについては、バッチ処理が途中で異常終了した場合に備えて、事前バックアップを取得している。ジョブ番号1-2又は2-1が異常終了したままでは、データに不整合が生じてオンラインを正常に開始できなくなる。不整合を解消するためには直前のバックアップからデータをリストアする必要がある。一方、バッチ処理が正常終了した後にシステム障害が発生した場合に備え、更新データのリストア用としてバックアップを取得している。また、表1に示したジョブとは別に、バックアップからデータをリストアするためのリストアジョブが用意されていて、必要に応じて手動で起動させて単独実行できる。
なお、販売管理システムでは、OSなどが使用するシステム日付とは別に、業務アプリケーションが参照する日付として“業務日付”を定義している。業務日付は、次回のオンラインを開始するときにパラメタとして使う。したがって、日次バッチが異常終了した場合でも、次回のオンラインを開始するまでに正しい業務日付に更新しておく必要がある。
〔バッチ処理の実行スケジュール〕
バッチ処理の実行スケジュールを表2に示す。

バッチ処理の所要時間は、現在、表2に示した処理時間枠内に収まっている。しかし、今後の売上拡大計画が達成された場合、1年後にはデータ量が増加し、表2の処理時間枠に収まらなくなると見込んでいる。また、販売管理システムは、今後5年間利用することを想定しており、5年後には、日次バッチ、月次バッチそれぞれの所要時間が、現在よりも最大で1時間増えると見込んでいる。
〔運用管理の概要〕
販売管理システムの運用管理項目とその実施内容(抜粋)を表3に示す。
情報システム部は、販売管理システムを含む三つのシステムの運用管理を行っており、システムごとに、専任オペレータによるオペレーション体制を組んでいる。
〔オンライン時間帯の拡大〕
売上拡大を目指しているE社は、6月から一部の販売店の営業開始時刻を早め、9時に開店することにした。この変更に伴い、情報システム部は、販売管理システムのオンライン時間帯を9時から23時までに拡大することにした。販売管理システムのオペレーション管理を担当しているN氏は、メンテナンス作業の開始時刻を変更せず、バッチ処理の実行結果確認を7時に変更した上で、オペレーション体制についても必要な見直しを行った。
E社のオペレーション体制では、シフトをA~Cに分け、1シフトを8時間としている。各シフトには1人1時間の休憩時間があるので、1シフトの勤務時間はオペレータ1人当たり7時間である。オンライン時間帯の拡大に伴い、表3に示した運用管理項目の項番1、2に対応するために、毎日7時から23時までの時間帯はオペレータが勤務している必要がある。オンライン時間帯拡大後のオペレーション体制を、図1に示す。

〔バッチ処理の機能変更〕
7月のシステムメンテナンスで、バッチ処理の実行結果確認で使用している、販売管理システムのジョブ管理製品のバージョンアップを行った。このバージョンアップでは、ジョブ管理製品の操作方法に変更はなく、画面表示のレイアウトだけが変更された。N氏は、ジョブ管理製品のバージョンアップを急いでいたので、オペレーション手順書の更新は後日行うことにした。現在の担当オペレータはジョブ管理製品に慣れていたので、バージョンアップ後も今までと同じ時間内で業務を行っていた。
〔トラブルの発生〕
7月中旬のある日、バッチ処理が異常終了し、リカバリを実施したが、9時までにオンラインを正常に開始することができなかった。当日7時に出勤予定のオペレータR氏が、交通機関の遅延の影響を受けて、出社が8時になってしまった。R氏から出勤が遅れる旨の電話連絡を受けたN氏が、情報システム部のU部長の了承を得た上で、7時に出社していた別システムの担当のX氏に、販売管理システムのオペレーションを依頼した。X氏は、販売管理システムのオペレーション手順書を見ながら作業を行った。ところが、操作端末の表示画面は、オペレーション手順書の記載と異なっており、X氏はN氏に電話で確認しながら作業を進めざるを得なかった。その結果、想定よりもかなり時間が掛かってしまった。
〔オペレーション体制の見直し〕
U部長はかねてから、情報システム部が管理している三つのシステムは障害発生頻度が低く、正常稼働時のオペレータの業務負荷が軽いことに着目し、N氏に、オペレーション体制の見直しを指示していた。N氏は、現在のオペレーション体制では、販売管理システムのオペレータが1名だけの時間帯があることが今回のトラブルの原因だと考え、常時、複数名のオペレータが勤務する体制に変更する必要があると考えた。そこで、三つのシステム全体でオペレーション体制を組み、7時から23時までの時間帯に、休憩中のオペレータを除いても常時、2名以上がオペレーションできる状態で勤務する体制を、U部長に提案した。
U部長は、N氏の提案を承認し、約2週間後の8月1日から新オペレーション体制で業務を行っていくことを決定した。
設問1:
問題文を見る表3中の下線(ア)について、ジョブ番号1-2が異常終了した場合に、オンラインを正常に開始するための対応を二つ挙げ、それぞれ20字以内で具体的に述べよ。
模範解答
①:・リストアジョブを実行する。
・直前のバックアップデータをリストアする。
②:・ジョブ番号1-3を実行する。
・業務日付の更新ジョブを実行する。
解説
解答の導き方
この設問では、ジョブ番号1-2が異常終了したとき、オンラインを正常に開始するために必要な対応を二つ考えます。データの不整合への対応と、業務日付への対応を分けて考えます。
まず、ジョブ番号1-2は在庫データや販売データの加工・集計を行うジョブです。本文には、ジョブ番号1-2が異常終了したままでは「データに不整合が生じてオンラインを正常に開始できなくなる」とあります。また、不整合を解消するには「直前のバックアップからデータをリストアする必要がある」とされています。
ジョブ番号1-2の前には、ジョブ番号1-1でバックアップを取得しています。さらに、リストアジョブは必要に応じて手動で単独実行できます。したがって、まずリストアジョブを実行し、直前のバックアップデータからデータをリストアします。
次に、業務日付への対応を考えます。ジョブ番号1-3は業務日付を更新するジョブで、ジョブ番号1-2の後に実行されます。しかし、いずれかのジョブが異常終了すると、後続ジョブは自動的には起動しません。そのため、ジョブ番号1-2が異常終了した場合、ジョブ番号1-3も自動実行されていません。
本文には、業務日付は次回のオンライン開始時にパラメタとして使い、日次バッチが異常終了した場合でも、オンライン開始までに正しい業務日付に更新する必要があるとあります。そこで、リストア後にジョブ番号1-3を実行し、業務日付を更新します。
誤りやすいポイント
- データの不整合に対して、ジョブ番号1-2を再実行するだけでよいと考えないようにします。本文では、直前のバックアップからリストアする必要があると示されています。
- データをリストアすれば対応が完了すると考えないようにします。リストア後、業務日付が正しい状態でなければ、オンライン開始時に使う日付が不適切になります。
- ジョブ番号1-3がジョブ番号1-2の異常終了後に自動実行されると誤解しないようにします。異常終了時は後続ジョブが自動起動しないため、手動で実行する必要があります。
- ジョブ番号1-4のバックアップを使うと考えないようにします。ジョブ番号1-2が異常終了すると後続ジョブは起動しないため、ジョブ番号1-4は実行されません。
FAQ
Q: なぜバックアップからのリストアだけでは不十分なのですか?
A: リストアした業務日付は、バックアップ取得時点の値に戻ります。次回のオンライン開始に必要な正しい業務日付にするため、ジョブ番号1-3も実行します。
A: リストアした業務日付は、バックアップ取得時点の値に戻ります。次回のオンライン開始に必要な正しい業務日付にするため、ジョブ番号1-3も実行します。
Q: ジョブ番号1-3だけを実行すればよいのですか?
A: いいえ。ジョブ番号1-2の処理によってデータに不整合が生じている可能性があるため、先に直前のバックアップからデータをリストアし、その後に業務日付を更新します。
A: いいえ。ジョブ番号1-2の処理によってデータに不整合が生じている可能性があるため、先に直前のバックアップからデータをリストアし、その後に業務日付を更新します。
Q: リストアジョブは自動で起動しますか?
A: 本文では、リストアジョブは必要に応じて手動で起動し、単独実行できるとされています。異常終了時の対応として、必要なタイミングで実行します。
A: 本文では、リストアジョブは必要に応じて手動で起動し、単独実行できるとされています。異常終了時の対応として、必要なタイミングで実行します。
関連キーワード: バッチ処理、異常終了、バックアップ、リストア、リカバリ、業務日付
設問2:〔オンライン時間帯の拡大〕について、(1)~(3)に答えよ。
設問2(1)
問題文を見るオンライン時間帯の拡大に伴い、販売管理システムの運用管理において1か月以内に発生すると思われる問題点を、30字以内で具体的に述べよ。
模範解答
・システムのメンテナンス時間を連続6時間しか確保できない。
・オンライン開始までにシステムのメンテナンスが完了しない。
解説
解答の導き方
-
まず、オンライン時間帯の拡大によって、オンラインの開始時刻がどう変わったかを確認します。本文には「オンライン時間帯を9時から23時までに拡大」とあります。つまり、これまでより早い9時にオンラインを開始します。
-
次に、メンテナンス作業の条件を確認します。「毎月10日の3時を開始時刻として、連続7時間のメンテナンス作業時間を確保」する計画ですが、メンテナンス作業は「オンライン時間帯及びバッチ処理中に行えない」とされています。
-
毎月10日の3時からオンライン開始の9時までに確保できる時間は6時間です。必要な7時間に対して1時間足りないため、オンライン時間帯の拡大後は、メンテナンス作業をオンライン開始までに終えられない問題が生じます。したがって、メンテナンス時間を連続6時間しか確保できないこと、またはオンライン開始までにメンテナンスが完了しないことを述べればよいです。
-
この問題は、毎月行うメンテナンスの次の実施日に発生するため、1年後のデータ量増加を待つ必要はありません。なお、バッチ処理の実行結果確認はメンテナンス作業と並行して実施できるので、その確認時間を差し引いて考える必要はありません。
誤りやすいポイント
- メンテナンス作業の開始時刻が変わらない点を見落とし、作業できる時間が従来と同じだと考えることです。
- メンテナンス作業に必要な7時間ではなく、オンライン開始までの6時間を必要時間として扱うことです。
- バッチ処理の実行結果確認に掛かる20分を、メンテナンス可能時間から差し引くことです。両者は並行して実施できます。
- 1年後に見込まれるバッチ処理時間の増加と、今回問われている1か月以内の問題を混同することです。
FAQ
Q: なぜ1か月以内に問題が起きるのですか?
A: メンテナンス作業は毎月実施されます。次の実施日には、開始時刻からオンライン開始までの時間が必要な作業時間より短くなっています。
A: メンテナンス作業は毎月実施されます。次の実施日には、開始時刻からオンライン開始までの時間が必要な作業時間より短くなっています。
Q: バッチ処理の実行結果確認に掛かる時間も、確保できる時間から差し引きますか?
A: 差し引きません。問題文では、実行結果確認をメンテナンス作業と並行して実施できるとされています。
A: 差し引きません。問題文では、実行結果確認をメンテナンス作業と並行して実施できるとされています。
Q: 問題の原因は、1年後に予想されるバッチ処理時間の増加ですか?
A: いいえ。今回の問題は、オンライン開始が早まり、メンテナンスに使える時間が短くなることが原因です。
A: いいえ。今回の問題は、オンライン開始が早まり、メンテナンスに使える時間が短くなることが原因です。
関連キーワード: オンライン処理、バッチ処理、メンテナンス時間帯、運用スケジュール
設問2(2)
問題文を見る表3中の項番2に示されている“バッチ処理の実行結果確認”について、オンライン時間帯の拡大によって、1年後に新たに発生すると思われる問題点を、40字以内で具体的に述べよ。
模範解答
・月次バッチ処理が異常終了した場合は、オンラインを定刻に開始できない。
・バッチ処理の実行結果確認の開始時刻までに月次バッチが終了しない。
解説
解答の導き方
-
まず、バッチ処理の実行結果を確認する時刻と、月次バッチの予定を照らし合わせます。オンライン時間帯の拡大後、確認は「7時」に行います。一方、表2では月次バッチは「毎月1日」の「3時」に開始し、処理時間枠は「4時間」です。したがって、予定どおりなら月次バッチの処理時間枠が終わる時刻と、実行結果確認の開始時刻が重なります。
-
次に、1年後のデータ量増加を考えます。問題文には、1年後にはデータ量が増加し、バッチ処理が表2の処理時間枠に収まらなくなるとあります。そのため、月次バッチが「7時」までに終了せず、実行結果確認の開始時刻になっても処理が続いている可能性があります。処理が終わっていなければ、予定どおりに実行結果を確認できません。
-
さらに、月次バッチが異常終了した場合のリカバリ時間も考慮します。表3では、実行結果の確認に「20分」掛かり、月次バッチの異常終了時にはリカバリに最大「1時間40分」掛かるとされています。合計すると「2時間」になり、確認を「7時」に始めても、オンライン開始の「9時」まで余裕はありません。月次バッチの終了が遅れると確認やリカバリも後ろ倒しになるため、オンラインを定刻に開始できないおそれがあります。
誤りやすいポイント
- 日次バッチと月次バッチを同じ条件で考えないことが大切です。月次バッチは「3時」開始で、実行結果確認の「7時」と処理時間枠の終わりが重なるため、処理時間の超過が直接影響します。
- 現在は処理時間枠に収まっていることだけを見て、1年後のデータ量増加を見落とさないようにします。
- バッチ処理が遅れても、確認やリカバリに使える時間がそのまま確保されるとは限りません。確認時間と最大リカバリ時間だけで、オンライン開始までの「2時間」を使い切ります。
FAQ
Q: なぜ月次バッチが問題になるのですか?
A: 月次バッチは「3時」に開始し、処理時間枠が「4時間」なので、予定上の終了時刻が実行結果確認の「7時」と一致するためです。
A: 月次バッチは「3時」に開始し、処理時間枠が「4時間」なので、予定上の終了時刻が実行結果確認の「7時」と一致するためです。
Q: 処理が「7時」までに終わらなかった場合、何が起きますか?
A: 実行結果確認を予定どおりに開始できません。異常終了してリカバリが必要な場合は、その開始も遅れ、オンラインを「9時」に開始できないおそれがあります。
A: 実行結果確認を予定どおりに開始できません。異常終了してリカバリが必要な場合は、その開始も遅れ、オンラインを「9時」に開始できないおそれがあります。
Q: リカバリがなければ、オンライン開始への影響はありませんか?
A: 異常終了していなくても、バッチ処理が続いていれば実行結果を確認できません。処理の終了が遅れた分、確認や後続作業も遅れる可能性があります。
A: 異常終了していなくても、バッチ処理が続いていれば実行結果を確認できません。処理の終了が遅れた分、確認や後続作業も遅れる可能性があります。
関連キーワード: バッチ処理、ジョブスケジューリング、処理時間枠、リカバリ、オンライン稼働時間
設問2(3)
問題文を見る(2)の問題点への対応として考えられる、月次バッチの所要時間の短縮方法を、30字以内で具体的に述べよ。
模範解答
ジョブ番号2-2のバックアップ対象を販売データだけにする。
解説
解答の導き方
-
月次バッチでデータを更新するジョブを確認します。表1では、ジョブ番号2-1の処理対象は「販売データ」です。したがって、月次バッチで更新されるのは販売データです。
-
次に、ジョブ番号2-2のバックアップ対象を考えます。ジョブ番号2-2は、月次バッチが正常終了した後に、更新データをリストアできるようにするバックアップです。販売データはジョブ番号2-1で更新されるため、月次バッチ終了後の状態を復元するには、ジョブ番号2-2でバックアップする必要があります。
-
一方、日次バッチでは、ジョブ番号1-4が在庫データ、販売データ、業務日付データのバックアップを取得します。これは、日次バッチによる更新後、月次バッチが始まる前のバックアップです。月次バッチでは在庫データと業務日付データは更新されないため、ジョブ番号2-2で改めてバックアップする必要はありません。
-
表1の注記には、ジョブの処理時間は「処理対象データ量に比例する」とあります。そこで、ジョブ番号2-2のバックアップ対象を販売データだけにすれば、対象データ量が減り、月次バッチの所要時間を短縮できます。
誤りやすいポイント
- ジョブ番号2-2のバックアップをなくすのは適切ではありません。月次バッチで更新された販売データを、月次バッチ終了後の状態からリストアするためのバックアップが必要です。
- 在庫データと業務日付データについて、ジョブ番号1-4は月次バッチより前にバックアップを取得しています。月次バッチでこれらのデータが更新されないことも、ジョブ番号2-2の対象から外せる理由です。
- ジョブ番号2-2の処理時間を短縮するには、バックアップ対象のデータ量を減らすことがポイントです。
FAQ
Q: ジョブ番号1-4のバックアップだけで、販売データも復元できますか。
A: ジョブ番号1-4は月次バッチの前に実行されるため、ジョブ番号2-1による更新後の販売データは含まれません。そのため、販売データはジョブ番号2-2でバックアップする必要があります。
A: ジョブ番号1-4は月次バッチの前に実行されるため、ジョブ番号2-1による更新後の販売データは含まれません。そのため、販売データはジョブ番号2-2でバックアップする必要があります。
Q: 在庫データと業務日付データをジョブ番号2-2の対象から外せるのはなぜですか。
A: ジョブ番号1-4で日次バッチ後のバックアップを取得済みであり、月次バッチではこれらのデータを更新しないからです。
A: ジョブ番号1-4で日次バッチ後のバックアップを取得済みであり、月次バッチではこれらのデータを更新しないからです。
Q: バックアップ対象を減らすと、なぜ所要時間が短くなりますか。
A: ジョブの処理時間は処理対象データ量に比例するため、バックアップ対象を販売データだけにすれば、処理時間の短縮が見込めます。
A: ジョブの処理時間は処理対象データ量に比例するため、バックアップ対象を販売データだけにすれば、処理時間の短縮が見込めます。
関連キーワード: バッチ処理、バックアップ、リストア、処理対象データ、処理時間
設問3:〔オペレーション体制の見直し〕について、(1)、(2)に答えよ。
設問3(1)
問題文を見る必要最小限の人数で新オペレーション体制を組む場合、シフトA~Cのオペレータは、1日当たり、それぞれ何名必要になるか。
ここで、A、B、Cから成る現在のシフト構成は変更せず、各人の休憩時間帯はシフト内で変更可能とする。また、急病などによる欠勤者への補充は考慮しないものとする。
模範解答
シフトA:2
シフトB:1
シフトC:2
解説
解答の導き方
-
必要な勤務時間帯とシフトの範囲を確認します。
本文では、7時から23時までオペレータが勤務し、休憩中のオペレータを除いても常時2名以上が対応できる体制を求めています。図1のシフト時間は、Aが7時から15時まで、Bが11時から19時まで、Cが15時から23時までです。また、1人の勤務時間は、休憩を除いて7時間です。 -
AとCには、それぞれ少なくとも2名必要です。
7時から11時までは、勤務時間が重なるのはAだけです。この時間帯に2名以上が必要なので、Aは少なくとも2名必要です。同様に、19時から23時まではCだけが勤務時間帯に含まれるため、Cも少なくとも2名必要です。 -
必要な人数の合計は、少なくとも5名です。
7時から23時までの16時間に、常時2名が勤務するには、合計で人時の勤務が必要です。4名では、1人7時間勤務しても人時にしかならず、必要な勤務時間を満たせません。したがって、少なくとも5名が必要です。 -
5名で勤務するには、Bにも少なくとも1名必要です。
AとCにそれぞれ少なくとも2名必要なので、Bが0名の場合、5名の内訳はAが2名でCが3名、またはAが3名でCが2名です。
Aが2名の場合、Bがいないと7時から15時まではAだけで対応します。しかし、Aの2名が勤務できるのは合計14時間なので、2名以上を8時間維持するための16人時に届きません。
Cが2名の場合も、Bがいないと15時から23時まではCだけで対応することになり、同じく16人時に対して勤務できる時間は14人時です。したがって、Bも少なくとも1名必要です。 -
Aを2名、Bを1名、Cを2名とすれば、休憩を調整して条件を満たせます。
例えば、Aの2名は11時から12時、12時から13時に交互に休憩し、Cの2名は15時から16時、16時から17時に交互に休憩します。Bは17時から18時に休憩します。このように休憩をずらせば、各時間帯で勤務中のオペレータを2名以上確保できます。
以上から、必要最小限の体制では、シフトAは2名、シフトBは1名、シフトCは2名となります。
誤りやすいポイント
- シフトの人数だけを数え、休憩中のオペレータを勤務人数に含めてしまうことです。条件は休憩中を除いて2名以上なので、休憩の時間帯も含めて確認します。
- 7時から23時までの全体の必要勤務時間だけで人数を決めることです。必要な人時を満たしても、特定の時間帯を担当できるシフトの人数が足りない場合があります。
- AとCの人数だけを考え、Bの必要性を見落とすことです。5名で配置する場合でも、休憩中の勤務人数を保つにはシフトBが必要です。
FAQ
Q: なぜ7時から23時までの全時間帯を対象にするのですか?
A: オンライン時間帯だけでなく、運用管理項目への対応のため、本文で7時から23時までオペレータが勤務する必要があるとされているからです。
A: オンライン時間帯だけでなく、運用管理項目への対応のため、本文で7時から23時までオペレータが勤務する必要があるとされているからです。
Q: 5名いれば、休憩の時間帯に関係なく条件を満たせますか?
A: いいえ。人数の合計だけでなく、休憩をずらして各時間帯の勤務人数を確保できるかも確認する必要があります。
A: いいえ。人数の合計だけでなく、休憩をずらして各時間帯の勤務人数を確保できるかも確認する必要があります。
Q: 必要勤務時間の計算だけでは、シフト別の人数を決められないのはなぜですか?
A: 合計の人時が足りていても、特定の時間帯に勤務できるシフトが限られるためです。時間帯ごとの要員配置も確認します。
A: 合計の人時が足りていても、特定の時間帯に勤務できるシフトが限られるためです。時間帯ごとの要員配置も確認します。
関連キーワード: 要員配置、勤務シフト、稼働時間帯、休憩時間、要員計画
設問3(2)
問題文を見る今回のトラブルの発生を踏まえ、販売管理システムの変更を本番リリースするプロセスについてどのように改善すべきか。40字以内で具体的に述べよ。
模範解答
本番リリースを行う際には、オペレーション手順書を常に最新の内容に更新する。
解説
解答の導き方
-
問われているのは、今回のトラブルを踏まえた本番リリースのプロセス改善です。障害時の復旧方法ではなく、変更を本番環境へ反映するときの手順を考えます。
-
7月のバージョンアップでは、「操作方法に変更はなく、画面表示のレイアウトだけが変更された」にもかかわらず、オペレーション手順書の更新は後日行うことにしていました。つまり、画面が変わった状態で、手順書だけが古いまま残っていました。
-
その後、別システムの担当であるX氏が販売管理システムの作業を行った際、「操作端末の表示画面は、オペレーション手順書の記載と異なって」いたため、N氏に確認しながら作業を進めることになり、時間が掛かりました。手順書を頼りにする担当者が、画面と記載の違いで迷わないようにする必要があります。
-
したがって、手順書の更新を後回しにせず、本番リリースのプロセスに組み込みます。変更を本番へ反映するときにオペレーション手順書も最新の内容に更新し、更新済みであることをリリース時に確認するのが改善策です。
誤りやすいポイント
- 操作方法自体は変わっていないことを理由に、手順書の更新は不要と判断しないでください。画面レイアウトの変更でも、手順書の画面説明と実際の画面が合わなくなれば、作業者が迷う原因になります。
- 「オペレータに新しい画面を教育する」だけでは、手順書が古いまま残る問題は解消されません。今回問われているのは、本番リリースのプロセスの改善です。
- 障害時の連絡体制や代替要員の確保ではなく、変更後の運用に必要な手順書をリリース時点で最新化することに焦点を当てます。
FAQ
Q: 操作方法が変わっていなくても、手順書を更新する必要がありますか?
A: はい。画面表示が変わると、手順書の画面説明と実際の画面が一致せず、作業者が操作に迷うことがあるためです。
A: はい。画面表示が変わると、手順書の画面説明と実際の画面が一致せず、作業者が操作に迷うことがあるためです。
Q: 手順書をリリース後に更新する運用では、なぜ問題なのですか?
A: 更新が完了するまで、実際の画面と異なる手順書を使って作業する期間ができるためです。本番リリース時に手順書も最新化しておく必要があります。
A: 更新が完了するまで、実際の画面と異なる手順書を使って作業する期間ができるためです。本番リリース時に手順書も最新化しておく必要があります。
Q: 担当者が慣れていれば、手順書の更新を後回しにしてもよいですか?
A: いいえ。今回のように別の担当者が作業する場合もあります。担当者の経験に頼らず、手順書を最新の状態に保つプロセスが必要です。
A: いいえ。今回のように別の担当者が作業する場合もあります。担当者の経験に頼らず、手順書を最新の状態に保つプロセスが必要です。
関連キーワード: 本番リリース、変更管理、運用手順書、構成管理、運用引継ぎ




