ITサービスマネージャ 2011年 午前2 問04
問題文
情報システムの設計において、フェールソフトが講じられているのはどれか。
選択肢
ア:UPS装置を設置することで、停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにし、データを保全する。
イ:制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする。
ウ:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。(正解)
エ:利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことで、システムの誤動作を防止できるようにする。
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フェールソフト設計【午前2解説】
正解の理由
フェールソフトとは、システムの一部に障害が発生したとき、機能や性能を低下させながらも、システム全体の運転を続ける設計です。
ウは、ハードウェア障害が発生しても構成を縮小し、パフォーマンスを低下させて運転を続ける内容です。障害の影響を限定し、可能な範囲でサービスを継続するため、フェールソフトに該当します。
解法ステップ
- フェールソフトの要点を「障害時に機能や性能を落として運転を継続する」と整理します。
- 選択肢の中から、障害発生後も運転を続けるものを探します。
- 構成を縮小しながら運転を続けるウが該当します。
選択肢別の誤答解説
- ア:UPSを使って停電時にシステムを安全に停止し、データを保全する内容です。障害時に安全な状態へ移行する設計であり、フェールセーフに近い考え方です。
- イ:制御プログラムに障害が起きた際、暴走を避けて安全に停止する内容です。障害時に安全性を優先して停止するため、フェールセーフに該当します。
- ウ:ハードウェア障害後も、性能を下げて運転を継続します。フェールソフトの説明です。
- エ:誤操作や誤入力を事前に防止する内容です。人為的なミスを防ぐ設計であり、フールプルーフに該当します。
よくある誤解
- 「障害時に安全に停止すること」と「性能を落として運転を続けること」を混同しがちです。前者はフェールセーフ、後者はフェールソフトです。
- 「障害への対策」と書かれていれば、すべてフェールソフトだと考えるのは誤りです。障害時の動作が「停止」か「継続」かに注目します。
- 誤操作を防ぐ設計は、障害時の継続や安全停止とは異なり、フールプルーフです。
補足コラム
障害に備える設計の用語は、障害発生後に何をするかで区別すると覚えやすくなります。
- フェールソフト:機能や性能を落として運転を続けます。
- フェールセーフ:安全性を優先して停止するなど、安全な状態へ移行します。
- フールプルーフ:利用者が誤操作しても、事故や誤動作につながりにくくします。
FAQ
フェールソフトでは、必ずすべての機能を維持するのですか?
いいえ。機能や性能の一部を失っても、システム全体として可能な範囲で運転を続けることが目的です。
フェールソフトと冗長化は同じですか?
同じではありません。冗長化は、予備の機器や構成を用意して障害に備える方法です。フェールソフトは、障害発生後に機能や性能を低下させて運転を継続する設計の考え方です。
関連キーワード: フェールソフト、フェールセーフ、フールプルーフ、冗長化

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