ITサービスマネージャ 2012年 午前2 問13
問題文
ITサービスマネジメントにおいて、構成ベースラインを確立することによって可能になることはどれか。
選択肢
ア:ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定
イ:インシデントが発生したときの問題管理プロセスでの状況証拠の分析
ウ:サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義
エ:変更後などの構成監査及び切り戻しのための基準の提供(正解)
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構成ベースライン【午前2解説】
正解の理由
構成ベースラインとは、構成アイテムの構成情報を、特定の時点で承認された状態として記録したものです。以後の変更をこの基準と比較することで、構成が承認どおりに変更されたかを確認できます。また、変更に問題が起きた場合は、変更前の状態へ戻す際の基準としても利用できます。
したがって、構成ベースラインによって可能になることは、エの「変更後などの構成監査及び切り戻しのための基準の提供」です。
解法ステップ
-
「ベースライン」の役割を押さえます。
ベースラインは、比較の基準となる承認済みの状態です。 -
構成ベースラインの使い道を考えます。
構成の変更前後を比較したり、変更が適切に行われたかを監査したりできます。 -
切り戻しとの関係を確認します。
変更に失敗した場合は、ベースラインを基準に変更前の構成へ戻せます。 -
該当する選択肢を選びます。
監査と切り戻しの基準を示すエが適切です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定
パフォーマンスの変化を測定するには、性能指標や測定結果を継続的に収集・比較する必要があります。構成ベースラインは、構成情報の比較基準であり、サービスの性能変化を測定するためのものではありません。 -
イ:インシデントが発生したときの問題管理プロセスでの状況証拠の分析
構成情報がインシデントや問題の調査に役立つ場合はあります。しかし、構成ベースラインを確立する主な目的は、承認済み構成との比較や、変更後の監査・切り戻しです。 -
ウ:サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義
これはサービスの可用性やサービスレベルに関する内容です。構成ベースラインが定めるのは、構成アイテムの承認済み状態であり、最低限の利用可能レベルではありません。 -
エ:変更後などの構成監査及び切り戻しのための基準の提供
構成ベースラインは、変更後の構成を照合する基準になり、変更に問題がある場合には切り戻しの基準にもなります。構成ベースラインの役割に合致します。
よくある誤解
-
「ベースライン」を性能測定の基準と混同する
ベースラインという語は性能測定でも使われますが、この問題の構成ベースラインは、構成アイテムの承認済み状態を指します。 -
構成情報が役立つ作業と、ベースラインの主目的を混同する
構成情報はインシデント調査にも活用できます。ただし、選択肢では、ベースラインを確立することで直接可能になる監査・切り戻しに注目します。 -
「最低限の利用可能レベル」を構成情報だと考える
利用可能レベルは、サービスの可用性やサービスレベルに関する指標です。構成ベースラインとは目的が異なります。
補足コラム
構成管理では、構成アイテム(CI)とその関係を記録し、サービスを構成する要素を把握します。構成ベースラインは、その構成情報のうち、承認されて基準として固定された状態です。
変更を行うときは、ベースラインと変更後の構成を比較して、承認されていない差異がないかを確認できます。変更に失敗した場合も、ベースラインを参照することで、戻すべき構成を特定しやすくなります。
FAQ
Q. 構成ベースラインは、一度設定したら変更できないのですか。
A. 変更できないわけではありません。変更管理などの適切な手続きを経て構成が変更された場合は、新しい承認済み状態をベースラインとして設定できます。
A. 変更できないわけではありません。変更管理などの適切な手続きを経て構成が変更された場合は、新しい承認済み状態をベースラインとして設定できます。
Q. 構成ベースラインと構成管理データベース(CMDB)は同じものですか。
A. 同じものではありません。CMDBは構成アイテムやその関係を記録するデータベースです。構成ベースラインは、その中の構成情報を特定時点の承認済み状態として扱うものです。
A. 同じものではありません。CMDBは構成アイテムやその関係を記録するデータベースです。構成ベースラインは、その中の構成情報を特定時点の承認済み状態として扱うものです。
Q. 切り戻しは、必ずベースラインの状態に戻すことですか。
A. ベースラインは切り戻し先を判断するための基準になります。実際の切り戻し方法や戻す状態は、変更管理の手順や変更内容に応じて決定します。
A. ベースラインは切り戻し先を判断するための基準になります。実際の切り戻し方法や戻す状態は、変更管理の手順や変更内容に応じて決定します。
関連キーワード: 構成管理、構成アイテム、構成管理データベース、変更管理、構成監査、切り戻し

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