ITサービスマネージャ 2012年 午前2 問19
問題文
情報システムの企画、開発、運用、保守作業に関わる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ソフトウェアプロセスがどの程度標準化・定量化され、継続的に改善されているかを判定することを目的としている。(正解)
イ:ソフトウェアライフサイクルを主プロセス、支援プロセス、組織プロセスの三つのプロセス群に分け、作業内容を定めている。
ウ:品質保証に関する要求項目を体系的に規定した国際規格の一部である。
エ:プロジェクトマネジメントの知識体系と応用のためのガイドである。
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ソフトウェアプロセスアセスメント【午前2解説】
正解の理由
SPA(Software Process Assessment)は、ソフトウェアの開発や運用などに関わるプロセスを評価し、その能力や成熟度を把握する考え方です。
評価では、プロセスが標準化されているか、実績を定量的に管理できているか、継続的に改善されているかなどを確認します。これらを判定する目的を述べているアが適切です。
解法ステップ
- SPAの「Assessment」は「評価・査定」を意味すると押さえます。
- ソフトウェアプロセスを評価し、改善につなげるものだと整理します。
- 選択肢のうち、プロセスの標準化・定量化・継続的改善の度合いを判定すると述べるアを選びます。
- 他の選択肢は、ライフサイクルの規定、品質保証規格、プロジェクトマネジメントの知識体系に関する説明です。
選択肢別の誤答解説
- ア:正しい説明です。ソフトウェアプロセスの実施状況や能力を評価し、改善に役立てます。
- イ:ソフトウェアライフサイクルのプロセスを定める規格の説明です。代表例はISO/IEC 12207です。SPAのようにプロセスを評価することとは異なります。
- ウ:品質マネジメントシステムに関する規格の説明に近い内容です。代表例はISO 9001であり、SPAの説明ではありません。
- エ:プロジェクトマネジメントの知識体系と実務への適用に関するガイドであるPMBOKの説明です。
よくある誤解
- プロセスを定める規格と、プロセスを評価する仕組みを混同することがあります。SPAは、作業手順そのものを規定するというより、プロセスの能力を評価します。
- 「標準化されている」だけで成熟度が高いと判断するのは誤りです。実績の定量的な管理や継続的改善も評価の観点になります。
- 品質規格やプロジェクト管理のガイドも、プロセス評価の規格だと思い込むことがあります。それぞれの目的を区別しましょう。
補足コラム
ソフトウェアプロセスの評価に関係する代表的な規格として、ISO/IEC 15504(SPICE)が知られています。プロセスを評価して能力レベルを把握し、改善計画に役立てる点が特徴です。
試験では、次のように役割を整理すると覚えやすくなります。
- ISO/IEC 12207:ソフトウェアライフサイクルのプロセスを定める
- ISO/IEC 15504(SPICE):ソフトウェアプロセスの能力を評価する
- ISO 9001:品質マネジメントシステムの要求事項を定める
- PMBOK:プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめる
FAQ
Q. SPAはプロセスを改善するためのものですか?
A. はい。プロセスの能力を評価して課題を把握し、改善につなげるために利用されます。
A. はい。プロセスの能力を評価して課題を把握し、改善につなげるために利用されます。
Q. SPAとSPICEは同じものですか?
A. 関連する用語ですが、厳密には同一ではありません。SPAはソフトウェアプロセス評価を指し、SPICEはその評価モデルとして知られるISO/IEC 15504の通称です。
A. 関連する用語ですが、厳密には同一ではありません。SPAはソフトウェアプロセス評価を指し、SPICEはその評価モデルとして知られるISO/IEC 15504の通称です。
関連キーワード: ソフトウェアプロセス評価、プロセス能力、ISO/IEC 15504、SPICE、ISO/IEC 12207、ISO 9001、PMBOK

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