ITサービスマネージャ 2015年 午前2 問15
問題文
システムの本番移行に支障を来すリスクに対するコントロールを監査するチェックポイントはどれか。
選択肢
ア:システム運用段階で新システムの稼働状況がレビューされ、その結果についてシステム開発部門及び利用部門の責任者の承認が得られているか。
イ:システム開発段階で抽出された問題への対策が、移行後のシステム改善計画に反映されているか。
ウ:システム企画段階で、システムの投資対効果が評価されているか。
エ:利用部門を含めた各部門の役割と責任を明確にした移行計画が作成されているか。(正解)
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本番移行リスクの統制【午前2解説】
正解の理由
本番移行では、移行作業の漏れや担当者間の連携不足などにより、新システムが予定どおり稼働しないリスクがあります。そのリスクを抑えるには、移行前に関係部門の役割と責任を明確にし、各部門が何を実施するかを定めた移行計画を作成することが重要です。
利用部門を含む各部門の役割と責任を明確にした移行計画の有無を確認するエは、本番移行に支障を来すリスクに対するコントロールを監査するチェックポイントとして適切です。
解法ステップ
- 「本番移行に支障を来すリスク」に着目します。
- 本番移行を安全に進めるための、移行前の予防策を考えます。
- 関係部門間の連携や作業漏れを防ぐには、移行計画で役割と責任を明確にする必要があります。
- その確認に該当する選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:新システムの稼働状況をレビューするのは、移行後の運用段階での確認です。移行後の評価には役立ちますが、移行作業そのものの支障を未然に防ぐチェックポイントとは異なります。
- イ:開発段階で抽出された問題への対策を移行後の改善計画に反映する内容です。移行後の改善に関するものであり、移行前のリスクコントロールとは焦点が異なります。
- ウ:システムの投資対効果を評価する内容です。システム企画段階の投資判断に関するチェックポイントであり、本番移行の体制や作業を確認するものではありません。
- エ:利用部門を含む各部門の役割と責任を移行計画で明確にします。部門間の連携不足や作業漏れを防ぐため、本番移行のリスクに対するコントロールとして適切です。
よくある誤解
- 移行後の確認も、移行リスクへの対策だと考える
稼働状況のレビューは重要ですが、移行後に問題を発見する確認です。移行前にリスクを抑える統制とは区別しましょう。 - システム開発に関するチェックなら、移行リスクにも該当すると考える
開発上の問題や投資対効果の確認は、開発・企画段階の論点です。設問が対象とする「本番移行」のリスクに直接対応しているかを見極めることが大切です。 - 移行計画には作業手順だけを書けばよいと考える
作業手順に加え、関係部門の役割や責任を明確にすることで、連携不足や対応漏れを防ぎやすくなります。
補足コラム
本番移行のリスクを抑えるには、移行計画に担当部門や責任者、作業内容、実施時期、移行判定の基準などを定めることが有効です。特に利用部門を計画に含めることで、業務上の確認や利用者への周知も移行作業として管理できます。
監査では、計画が作成されているかだけでなく、必要な関係者が参加しているか、役割と責任が具体的かも確認します。
FAQ
Q. 移行後の稼働状況のレビューは不要ですか?
A. 不要ではありません。移行後の問題を把握し、改善につなげるために重要です。ただし、本番移行に支障を来すリスクを移行前に抑える統制とは、確認する段階が異なります。
A. 不要ではありません。移行後の問題を把握し、改善につなげるために重要です。ただし、本番移行に支障を来すリスクを移行前に抑える統制とは、確認する段階が異なります。
Q. 移行計画で役割と責任を明確にするのはなぜですか?
A. 誰が何を担当するかが曖昧だと、作業の重複や漏れ、障害発生時の対応遅れが起きやすくなるためです。
A. 誰が何を担当するかが曖昧だと、作業の重複や漏れ、障害発生時の対応遅れが起きやすくなるためです。
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