ITサービスマネージャ 2015年 午前2 問24
問題文
JIS Q 22301:2013(事業継続マネジメントシステム-要求事項)において、“製品・サービスを提供しない、又は事業活動を行わない結果として生じる可能性のある悪影響が、許容不可能な状態になるまでの時間”と定義されているものはどれか。
選択肢
ア:MTBF(Mean Time Between Failures)
イ:MTPD(Maximum Tolerable Period of Disruption)(正解)
ウ:RPO(Recovery Point Objective)
エ:RTO(Recovery Time Objective)
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MTPDの意味【午前2解説】
正解の理由
製品・サービスの提供や事業活動が停止したとき、その悪影響が許容できない状態になるまでの時間を MTPD(Maximum Tolerable Period of Disruption:中断の最大許容期間) といいます。
設問の定義と一致するため、該当するのは イ です。MTPDは、事業の中断をどこまで許容できるかを示す基準です。
解法ステップ
- 定義の中心となる言葉に注目します。今回は「悪影響が許容不可能な状態になるまでの時間」です。
- 「中断を許容できる限界期間」を表す用語を選びます。
- MTPDがその期間を表すと判断します。RTOやRPOは、復旧の目標を示す別の指標です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:MTBF(Mean Time Between Failures)
故障してから次に故障するまでの平均時間、つまり平均故障間隔です。中断による影響を許容できる期間ではありません。 -
イ:MTPD(Maximum Tolerable Period of Disruption)
事業の中断による悪影響が許容できない状態になるまでの期間です。設問の定義に該当します。 -
ウ:RPO(Recovery Point Objective)
障害発生時に、どの時点までのデータを復旧する必要があるかを示す目標です。許容できるデータ損失の時間幅として捉えられます。 -
エ:RTO(Recovery Time Objective)
事業の中断後、目標とする時間内に復旧するための目標時間です。中断の許容限界を示すMTPDとは異なります。
よくある誤解
-
MTPDとRTOは同じ時間だと思う
MTPDは中断を許容できる限界、RTOは復旧を目指す目標時間です。一般に、RTOはMTPDの範囲内に設定します。 -
RPOも復旧に関する時間なので、停止時間の目標だと思う
RPOが示すのは復旧に必要なデータの時点です。事業の復旧にかかる時間を示すRTOとは異なります。 -
MTBFを事業中断の許容期間だと思う
MTBFは故障間隔の平均であり、事業継続における中断の許容限度とは別の指標です。
補足コラム
事業継続の計画では、MTPDを踏まえてRTOを設定します。たとえば、中断の影響が許容できなくなるまでの時間が8時間なら、復旧目標であるRTOは8時間より短く設定するのが基本です。RPOはこれとは別に、復旧時にどの程度のデータ損失を許容できるかを定めます。
FAQ
Q. MTPDを超えると、必ず事業が継続できなくなるのですか?
A. 必ず事業が継続不能になるという意味ではありません。中断による悪影響が許容できない水準に達するまでの期間を示します。
A. 必ず事業が継続不能になるという意味ではありません。中断による悪影響が許容できない水準に達するまでの期間を示します。
Q. RTOはMTPDと同じ値に設定してもよいですか?
A. 基本的には、MTPDを超える前に復旧できるよう、RTOをMTPDより短く設定します。
A. 基本的には、MTPDを超える前に復旧できるよう、RTOをMTPDより短く設定します。
Q. RPOは何を基準に決めますか?
A. 障害発生時に失ってもよいデータの量や、データを復旧する必要がある時点を基準に決めます。
A. 障害発生時に失ってもよいデータの量や、データを復旧する必要がある時点を基準に決めます。
関連キーワード: MTPD、RTO、RPO、MTBF、事業継続マネジメントシステム、事業中断

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