ITサービスマネージャ 2016年 午前2 問18
問題文
PMBOKによれば、プロジェクト調達マネジメントにおける契約タイプのうち、納入者にとってのリスクが最も高いものはどれか。
選択肢
ア:完全定額契約(正解)
イ:コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
ウ:コスト・プラス定額フィー契約
エ:タイム・アンド・マテリアル契約
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契約タイプと納入者リスク【午前2解説】
正解の理由
納入者にとって最もリスクが高いのは、アの完全定額契約です。
完全定額契約では、契約金額があらかじめ固定されます。実際にかかった費用が契約金額を上回っても、発注者から追加で支払われるとは限りません。そのため、費用の見積りが甘かったり、作業に予想以上の時間がかかったりすると、その超過分を納入者が負担することになります。
つまり、費用超過のリスクを主に負うのは納入者です。
解法ステップ
- 契約タイプごとに、費用超過が発生した場合の負担者を考えます。
- 実費に応じて発注者が支払う契約では、発注者側の費用負担が大きくなります。
- 契約金額が固定され、費用超過分を納入者が負担する契約を選びます。
- したがって、納入者のリスクが最も高いのは完全定額契約です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:完全定額契約
正解です。契約金額が固定されるため、費用が見積額を超過した場合は、納入者が損失を負う可能性があります。 -
イ:コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
実費を支払ったうえで、目標達成度などに応じた報酬を加える契約です。費用超過のリスクは発注者側にもありますが、インセンティブによって納入者にもコスト抑制の動機が与えられます。完全定額契約ほど納入者にリスクが集中しません。 -
ウ:コスト・プラス定額フィー契約
実費に加えて、あらかじめ定めた固定報酬を支払う契約です。費用が増えても発注者が実費を負担するため、納入者の費用超過リスクは比較的小さくなります。 -
エ:タイム・アンド・マテリアル契約
作業時間や使用した材料に応じて支払う契約です。費用が実作業量に連動するため、費用超過リスクは発注者側にもあります。契約に上限額を設ける場合は、その条件によってリスクの分担が変わります。
よくある誤解
-
契約金額が固定されていると、発注者のリスクが高いと思う
固定金額を超える費用を納入者が負担するため、費用超過については納入者のリスクが高くなります。 -
コスト・プラス契約では、納入者がすべてのリスクを負うと思う
実費を発注者が負担する仕組みなので、一般に費用超過リスクは発注者側に大きく寄ります。 -
インセンティブがある契約は、納入者のリスクが最も高いと思う
インセンティブは成果に応じた報酬の仕組みです。リスクの大小は、費用超過時に誰が負担するかで判断します。
補足コラム
契約タイプは、費用超過リスクをどちらが負うかで整理すると覚えやすくなります。
試験では、定額契約は納入者のリスクが高く、実費精算型は発注者のリスクが高いという基本関係を押さえておきましょう。
FAQ
Q. なぜ完全定額契約では納入者のリスクが高いのですか?
A. 契約金額が固定されており、費用がその金額を超えた場合に、超過分を納入者が負担する可能性があるためです。
A. 契約金額が固定されており、費用がその金額を超えた場合に、超過分を納入者が負担する可能性があるためです。
Q. 発注者にとってリスクが高い契約タイプは何ですか?
A. 一般に、実費を発注者が負担するコスト・プラス契約です。実際の費用が増えると、発注者の支払額も増える可能性があります。
A. 一般に、実費を発注者が負担するコスト・プラス契約です。実際の費用が増えると、発注者の支払額も増える可能性があります。
Q. タイム・アンド・マテリアル契約は、定額契約と同じですか?
A. 同じではありません。タイム・アンド・マテリアル契約では、作業時間や材料の使用量に応じて費用が決まります。
A. 同じではありません。タイム・アンド・マテリアル契約では、作業時間や材料の使用量に応じて費用が決まります。
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