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ITストラテジスト 2019年 午後104


自動運転技術を用いた海底探査システムに関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。

 X社は、自動車の電装部品メーカであり、電装部品及び自動車向けシステムの開発を手掛けている。X社は、大手自動車メーカのY社に製品を納入してきた。  X社が長年研究してきた自動車の運転支援システムは、10年前からY社の製品である自動車に実装されるようになり、今ではX社の主力事業の一つになっている。  そこでX社は、この技術分野で業界をリードし続けることを目指す事業戦略を立てることにした。   〔自動車の自動運転技術〕  自動車の運転支援システムは、運転者の不注意による事故を回避したり、運転操作負担をサポートしたりするシステムで、30年間にわたって研究開発が続けられてきており、近年は、IT及びセンサ技術の進歩で急速に発達してきた。  基本的に人間が介在しない自動車の自動運転技術については、高速道路などの限定された区間において実用段階に近づいている。さらに、高速道路以外の、道路、他車、歩行者などの外部環境が複雑で、かつ、外部環境の変化が予測しにくい区間で自動運転するためには、外部環境の認識と、それに応じた走行方法の判断が重要な要素技術となる。今後は、外部環境の認識・走行方法の判断を行う機能をAIで実現し、自動車の自動運転の適用範囲が拡大することによって、交通事故の減少と運転者の負担軽減が期待されている。  人命に関わる自動運転技術には、非常に高い信頼性をもつシステムが必要とされている。また、自動運転技術の実用化には、事故が発生した場合の責任の所在を、製造に関わるメーカを含めて考えることが求められている。  自動車メーカは、現在の自動車にとらわれず、時代の要求に応じた移動手段の利便性や安全性を目的として、新たな技術開発を行うことを継続的に求められている。   〔移動手段の構想〕  政府は、都市の渋滞を避けた通勤・通学、離島や山間部での新しい移動手段、災害時の救急搬送や迅速な物資輸送などを想定した“空飛ぶクルマ”の構想が、その  実現に向けたロードマップを示した。そのロードマップには、2030年代に、多数機が3次元空間を安全に移動するための高度な自動飛行技術が必要となることが記述されていた。   〔X社の現状〕  Y社の自動車の販売台数は、ここ数年順調であったが、自動車業界は激しい価格競争状態にある。この結果、X社の売上げは伸びているものの利益は大きくなく、X社の技術開発費は不足しているのが現状である。  一方で、X社は、自動車の運転支援システムを高度化して、自動運転技術の実用化を3年以内に実現することをY社から強く求められている。   〔X社への開発検討依頼〕  X社は、Y社の親会社である重工業メーカーのZ社から、高効率な海底資源探査技術の開発検討依頼を受けた。  Z社は、海底資源を採掘するための大型採掘機械を含めたシステムの開発を、世界に先駆けて成功させていた。海底資源を採掘する技術は特殊なので、参入している企業はZ社を含めた数社に限定される状況にある。  Z社が目指す採算性が高い海底資源を採掘する事業を軌道に乗せるには、その前段となる海底資源の探査に要する期間の短縮と低コスト化が課題となっている。また、Z社は、海底探査をするための有人潜水調査船を開発し、水中での通信に有効な技術の一つである水中音響通信技術など、多くの関連要素技術の特許を保有している。   〔海底探査の状況〕  海底探査の状況を次に示す。  ・海底探査は、有人潜水調査船を用いる方法が主流であるが、高い安全性が要とされるのでコストが高い。また、運用において、専用の母船のコストが高いほか、有人潜水調査船に乗組員2名、母船に操船員1名と有人潜水調査船のための運航員15名程度の人員が必要であって、人件費が高い。  ・深い海域の海底探査においては、降下と浮上のそれぞれに数時間掛かる。有人潜水調査船の乗組員の体調管理を考慮すると、1隻当たり1回の潜航で3時間程度までしか探査できず、広域の探査には長い期間と高いコストが掛かる。  ・無人で海底探査をする方法は何通りかあり、現在の技術の組合せでも実現できる。  今後、無人で海底探査をする方法が主流になると、有人のために必要とされていた高い安全性が不要となり、多くの企業が参入すると考えられる。   〔無人海底探査機開発の技術的課題の調査〕  X社のITストラテジストであるL氏は、X社の保有する自動車の自動運転技術を生かした無人海底探査機を開発することを検討し、その技術的課題の調査をシステムアーキテクトであるM氏に依頼した。M氏は、次のようにまとめ、L氏に報告した。  ・自動車の自動運転技術は、2次元平面上での運転を想定しているので、無人海底探査機向けに3次元空間を想定した機能拡張が必要である。  ・無人海底探査機は常に海流に流されるので、静止するためには常に制御が必要である。この制御については、X社の保有する6軸ジャイロセンサを用いた姿勢変化計測技術と、汎用的な圧力センサを用いた深度測定技術とを組合わせた機能拡張によって実現可能である。  ・無人海底探査機と母船間の通信については、水中音響通信技術を活用することによって早期に実現可能である。  ・無人海底探査機の位置特定については、GPSを用いて母船の絶対位置を特定し、海中で水中音響通信技術を活用して母船からの無人海底探査機の相対位置を求め、絶対位置と相対位置のデータを組み合わせることによって実現可能である。   〔事業性の検討〕  L氏はM氏の報告を受け、ある契約がZ社との間で成立することを条件に、無人海底探査機の開発は技術的に可能であると判断した。さらに、無人海底探査機は有人潜水調査船と比較し、大幅に安価な製品として開発することが可能であると考えた。しかし、将来にわたる事業性については、海底資源を探査する市場は拡大するが、海底探査をする市場は収益面でX社にとってリスクがあると判断し、Z社に交渉する必要があると考えた。  そこでL氏は、X社の幹部会議で事業の方針を説明して意思決定を図ることにした。   〔海底探査システムの事業計画〕  L氏は、海底探査の事業を成功させるためには、単に海底探査機を無人化するだけでなく、複数の無人海底探査機を協調制御して同時に運航する海底探査システムを開発することが効果的であると考え、次の目標を掲げた。  (1) 同時に運航する無人海底探査機の機体数を最大20機とする。  (2) 無人海底探査機の探査時間を、1機当たり1回の潜航で30時間とする。  (3) 専用の母船ではなく、汎用の船を用いて、3名の運航員によって最大20機の無人海底探査機の運用が可能なシステムとする。  L氏は、X社として海底探査システムの開発を進めるには新たな開発体制の構築が必要であると考えた。   〔事業拡大の戦略〕  L氏は、海底探査システムで開発した3次元空間を想定した自動運転技術及び協調制御技術を基に、今後Y社が目指すことになると思われる事業に活用可能な新たな技術を開発できると考えた。その技術を提供することによって、Y社の事業にも貢献でき、X社の事業拡大にもつながると考えた。

設問1〔事業性の検討〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(1)L氏が、無人海底探査機の開発は技術的に可能であると判断するための条件としたX社との契約とは何か。25字以内で述べよ。

模範解答

Z社の保有する水中音響通信技術を利用する契約

解説

解答の論理構成

  1. 手掛かりとなる記述
    問題文には、L氏が技術的に可能と判断した条件として
    「ある契約がZ社との間で成立することを条件に、無人海底探査機の開発は技術的に可能であると判断した。」
    とあります。具体的に「ある契約」が何を指すかを探します。
  2. Z社が保有する要素技術
    同じ段落より前に、Z社について
    「水中での通信に有効な技術の一つである水中音響通信技術など、多くの関連要素技術の特許を保有している。」
    と示されています。無人機と母船の通信方式は探査システムの要として、M氏の報告でも
    「無人海底探査機と母船間の通信については、水中音響通信技術を活用することによって早期に実現可能である。」
    と明言されています。
  3. 技術的に“可能”とする鍵
    通信手段が実現不能であれば、そもそも無人探査機は制御できません。したがってL氏が「技術的に可能」とするためには、Z社が保有し特許まで持つ「水中音響通信技術」を利用できることが不可欠です。
  4. 結論
    以上から、L氏が条件とした「契約」とは
    「Z社の保有する水中音響通信技術を利用する契約」
    であると導けます。

誤りやすいポイント

  • 「資金提供契約」など、資金面の話と混同する。本文では資金不足に触れていても、L氏が技術的可能性の条件としたのは通信技術の利用権です。
  • 「母船の提供契約」「特許の包括利用契約」など広い表現にしてしまい、答案が焦点を外す。設問は“無人海底探査機の開発は技術的に可能”とする鍵を問うているため、通信技術に特定する必要があります。
  • 「水中音響通信技術」を“音響通信技術”や“水中通信技術”と書き換えてしまう。数字・固有名詞は原文を正確に引用する指示があります。

FAQ

Q: なぜ資金調達や人員確保の契約ではないのですか?
A: L氏が「技術的に可能」と判断する根拠は、M氏の技術調査結果に基づきます。そこで唯一外部依存になっているのが「水中音響通信技術」の利用権です。資金や人員は本文で課題として触れられても、技術的可否を左右する直接要因ではありません。
Q: 「多くの関連要素技術の特許を保有」とあるので、他の特許も対象では?
A: 無人探査機の基本機能はX社の既存技術で補完できるとM氏が報告しています。通信技術だけがZ社に依存し、これが使えなければ無人運用は成立しないため、設問の焦点はそこに絞られます。
Q: 「水中音響通信技術」を自社開発する選択肢は考えられませんか?
A: 考えられますが、L氏は“3年以内”に自動運転実用化を求められるなど時間制約があります。既に特許を保有し実績のあるZ社技術を用いる方が現実的であり、その契約が成否の条件となっています。

関連キーワード: 水中音響通信, 自動運転, 位置測位, センサ融合, 特許ライセンス

設問1〔事業性の検討〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(2)L氏が、無人海底探査機は有人潜水調査船と比較し、大幅に安価な製品として開発することが可能であると考えた理由を、20字以内で述べよ。

模範解答

高い安全性が必要とされないから

解説

解答の論理構成

  1. 有人潜水調査船には「高い安全性が要とされるのでコストが高い」という前提があります(〔海底探査の状況〕1つ目の箇条書き)。
  2. 一方、無人化すると「有人のために必要とされていた高い安全性が不要となり」と記述されています(同 3 つ目の箇条書き)。
  3. 安全性を確保するためには、耐圧殻の強化・冗長機構・緊急脱出設備などコストを押し上げる要素が多数発生します。
    無人化によりこれらが不要、もしくは簡素化できるため大幅なコスト削減が可能です。
  4. L氏はこの差を根拠に、「無人海底探査機は有人潜水調査船と比較し、大幅に安価な製品として開発することが可能」と判断しました。
    よって解答は「高い安全性が必要とされないから」となります。

誤りやすいポイント

  • 「乗組員数が減るから」とだけ書くと、本質である“安全性要件の違い”に触れていないため減点されがちです。
  • 「母船が汎用でよいから」と答えると、設問で問われている“製品(探査機)自体の安価さ”の理由から外れます。
  • 「潜航時間が長いから」など性能面の違いを挙げるのは論点ずれです。コスト構造の変化を示す必要があります。

FAQ

Q: 乗組員が不要になる点もコスト削減では?
A: もちろん人件費も下がりますが、設問は“なぜ大幅に安価に製品を開発できるか”を問うています。根拠として明示されているのは「高い安全性」が不要になることなので、そこを答えるのが適切です。
Q: 「高い安全性が不要」とは具体的にどのような要件が省けるのですか?
A: 人命保護のための耐圧殻強度、冗長電源、緊急浮上装置、生命維持装置などが代表例です。これらが簡素化または不要になることで設計・製造コストが大幅に下がります。
Q: 無人化しても機器の信頼性は必要では?
A: もちろん故障対策は必要ですが、人命を守るレベルの冗長性やフェールセーフ仕様までは要求されません。したがってコストインパクトは有人より小さくなります。

関連キーワード: 無人化, 安全性, コスト削減, 探査機, 自律制御

設問1〔事業性の検討〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(3)L氏が、将来にわたる事業性について、海底探査をする市場は収益面でリスクがあると判断した理由を、25字以内で述べよ。

模範解答

多くの企業が参入すると考えられるから

解説

解答の論理構成

  1. L氏は事業性を検討する際、将来の市場構造を問題文から読み取りました。
    引用:
    ・「今後、無人で海底探査をする方法が主流になると、有人のために必要とされていた高い安全性が不要となり、多くの企業が参入すると考えられる。」
  2. 無人化によって大幅なコスト削減と技術的ハードルの低下が見込まれるため、参入障壁が下がります。
  3. 参入企業が増えれば競争が激化し、価格低下や利益率の圧縮が避けられません。
  4. したがって、L氏が「海底探査をする市場は収益面でX社にとってリスク」と判断した直接的理由は、上記引用部にある「多くの企業が参入」→競争激化→収益性低下の懸念です。
  5. よって解答は「多くの企業が参入すると考えられるから」となります。

誤りやすいポイント

  • 「海底資源を探査する市場は拡大する」という前段を根拠に“市場が伸びるのでリスクは小さい”と誤解する。拡大と収益確保は別問題です。
  • 無人化=コスト削減に注目しすぎ、競争激化による利益率低下を見落とす。
  • 責任や安全性の議論(自動運転で頻出)を本問のリスク要因と取り違える。

FAQ

Q: 参入企業が増えると必ず利益が減るのですか?
A: 必ずではありませんが、一般に競争が激しくなると価格競争が起こりやすく、利益率が下がるリスクが高まります。本問はその典型例として扱われています。
Q: 無人化でコストが下がるなら利益も出るのでは?
A: コスト削減効果よりも競争による価格下落が上回れば利益は縮小します。L氏はその点を懸念したと読み取れます。
Q: 自社技術で差別化すればリスクは回避できますか?
A: 差別化は有効ですが、問題文は“多くの企業が参入”という市場環境そのものをリスク要因としているため、差別化だけで根本解決できるとは限りません。

関連キーワード: 参入障壁, 競争優位性, 無人探査, 収益性, コスト構造

設問2〔海底探査システムの事業計画〕について、(1)、(2)に答えよ。

(1)L氏が、海底探査システムの事業を手掛けるに当たって、新たな開発体制の構築が必要であると考えたのはなぜか。X社の置かれた状況を考慮して、40字以内で述べよ。

模範解答

自動運転技術を3年以内に実用化することを強く求められているから

解説

解答の論理構成

  1. まず、X社のリソース状況
    ・【問題文】には「X社の売上げは伸びているものの利益は大きくなく、X社の技術開発費は不足しているのが現状である。」とあり、現行事業だけでも開発余力が限られていることが分かります。
  2. さらに既存顧客からの厳しい要請
    ・同じく【問題文】で「自動車の運転支援システムを高度化して、自動運転技術の実用化を3年以内に実現することをY社から強く求められている。」と明記されています。
  3. 新規事業の開始に伴う負荷増大
    ・海底探査システムは「複数の無人海底探査機を協調制御して同時に運航」するなど、従来にない技術領域・規模の開発です。既存要員を割くと自動車向けの納期を守れなくなるリスクがあります。
  4. 以上より「既存案件で開発リソースが逼迫した状態で、新規かつ大規模な海底探査システムを進めるには、専任の新たな開発体制が必須」と論理付けられ、模範解答「自動運転技術を3年以内に実用化することを強く求められているから」に帰結します。

誤りやすいポイント

  • 新規事業の規模ばかりを理由にし、Y社からの「3年以内」の期限を落としてしまう。
  • 「技術開発費が不足」だけを挙げ、人員体制の再編が必要な理由と結び付けない。
  • 海底探査機の技術的課題(3次元制御など)を根拠にするが、設問は「開発体制」の必要性を問うている点を見落とす。

FAQ

Q: 既存の自動運転開発チームをそのまま海底探査システムにも充てれば良いのでは?
A: 「自動運転技術の実用化を3年以内に実現」をY社から強く求められており、兼任させると納期・品質両面でリスクが高いです。
Q: 技術開発費が不足しているのに新体制を組む余裕はあるのか?
A: 新規案件である海底探査システムはZ社との契約条件次第で資金を確保可能とL氏が判断しているため、体制構築への投資を正当化できます。
Q: 協調制御や3次元運航などの技術課題は体制構築とは無関係?
A: 高難度技術を短期間に実装するためには専門人材の集中投入が不可欠であり、まさに新たな開発体制の編成が必要な理由の一部です。

関連キーワード: プロジェクトマネジメント, リソース制約, 開発体制, スケジュール管理, 新規事業

設問2〔海底探査システムの事業計画〕について、(1)、(2)に答えよ。

(2)L氏が、無人海底探査機を複数同時に運航して探査することによって、現在の海底探査のどのような問題を解決しようとしたか。25字以内で述べよ。

模範解答

地域の探査には長い期間と高いコストが掛かる。

解説

解答の論理構成

  1. 現在の海底探査は有人潜水調査船が主流であり、
    「広域の探査には長い期間と高いコストが掛かる。」
    という課題が【問題文】の〔海底探査の状況〕に明記されています。
  2. この原因は、
    「1隻当たり1回の潜航で3時間程度までしか探査できず」
    と同じ段落で述べられているように、探査効率が低いためです。
  3. L氏は〔海底探査システムの事業計画〕で、
    「同時に運航する無人海底探査機の機体数を最大20機とする。」
    と掲げ、複数機を協調運航させる方針を示しました。
  4. 複数機を同時投入すれば、単位時間あたりにカバーできる海域が拡大し、結果として探査期間とコストを圧縮できます。
  5. したがって、L氏が解決したい問題は「広域探査に伴う長期間・高コスト」であり、模範解答「地域の探査には長い期間と高いコストが掛かる。」に対応します。

誤りやすいポイント

  • 「安全性確保のための人員削減」を主目的と誤解し、長期間・高コストの要素を落とすケース。
  • 「潜航時間延長(30時間)」に着目し過ぎて、複数機同時運航というキーワードを解答に入れてしまうケース。
  • 「有人→無人」切替えそのものが目的と考え、コストと期間の両方を示さないケース。

FAQ

Q: 無人化そのものが目的ではないのですか?
A: 無人化は手段であり、目的は「長い期間と高いコスト」という課題解決です。複数機協調運航による効率化が本質です。
Q: 探査時間を「30時間」に延ばす点は解答に含めるべきですか?
A: 目的を説明する設問なので、個別仕様よりも「期間・コスト」という課題を示すのが適切です。
Q: 人件費削減だけを書くと減点になりますか?
A: 人件費はコスト要因の一部ですが、問題文は長期間も同時に課題として挙げています。両方を含める必要があります。

関連キーワード: 無人探査機, 協調制御, コスト削減, 作業効率

設問3〔事業拡大の戦略〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(1)L氏が、今後のY社の事業にも貢献できると考えたのは、自動車メーカーのどのような状況からか。その状況を30字以内で述べよ。

模範解答

新たな技術開発を行うことを継続的に求められている。

解説

解答の論理構成

  1. 問われているのは「自動車メーカー(=Y社)のどのような状況か」。
  2. 【問題文】には、自動車メーカー全般の状況として
    「自動車メーカは、現在の自動車にとらわれず、時代の要求に応じた移動手段の利便性や安全性を目的として、新たな技術開発を行うことを継続的に求められている。
    という記述がある。
  3. L氏はこの状況を踏まえ、海底探査システムで培う技術を将来のY社の事業に活かせると判断した。
  4. したがって解答は、上記引用部の内容を簡潔にまとめた「新たな技術開発を行うことを継続的に求められている。」となる。

誤りやすいポイント

  • 「空飛ぶクルマ」や「自動運転の適用範囲拡大」を直接挙げてしまい、メーカーの“状況”ではなく“技術テーマ”を答えてしまう。
  • 「技術開発費が不足」「価格競争が激化」などX社側の経営課題を書いてしまう。
  • 問題文の該当箇所を十分に読まず、独自の言い回しで意図を変えてしまう。

FAQ

Q: なぜ“技術開発を求められている”ことがY社の状況と言えるのですか?
A: 【問題文】に明示された業界全体の要請であり、Y社も同じ立場であると読み取れるためです。
Q: 「空飛ぶクルマ」のロードマップは無関係ですか?
A: 直接の問いは“メーカーの状況”なので、具体的な製品構想ではなく「継続的な技術開発が求められる」という環境を答えるのが適切です。
Q: 解答をもっと短く言い換えても良いですか?
A: 本文中の表現を保った方が失点リスクが少なく、採点基準にも合致しやすいです。

関連キーワード: 自動運転, 技術開発, 事業戦略, ニーズ分析, 新技術

設問3〔事業拡大の戦略〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(2)L氏が考えた、今後Y社が目指すことになると思われる事業を、10字以内で述べよ。

模範解答

空飛ぶクルマの事業

解説

解答の論理構成

  1. 手掛かりの抽出
    ・【問題文】には、未来の移動手段として
    「政府は、都市の渋滞を避けた通勤・通学、離島や山間部での新しい移動手段、災害時の救急搬送や迅速な物資輸送などを想定した“空飛ぶクルマ”の構想」
    と記載されています。
    ・また〔事業拡大の戦略〕で
    「L氏は、海底探査システムで開発した3次元空間を想定した自動運転技術及び協調制御技術を基に、今後Y社が目指すことになると思われる事業に活用可能な新たな技術を開発できると考えた。」
    と述べられています。
  2. 技術的連携の推定
    ・“空飛ぶクルマ”は3次元空間で多数機を安全に飛行させるため、まさに「3次元空間を想定した自動運転技術」や「協調制御技術」が不可欠です。
    ・したがって、L氏が「今後Y社が目指すことになる」と推測した事業は、“空飛ぶクルマ”であると推論できます。
  3. 解答
    上記より、10字以内で
    「空飛ぶクルマの事業」
    が適切です。

誤りやすいポイント

  • 既存の自動車分野と短絡し「完全自動運転車」と書いてしまう。3次元空間というキーワードを見落とすと誤答になります。
  • 海底探査システムの延長線上で「海中ドローン事業」と連想してしまう。あくまでY社(自動車メーカー)の将来像を問う設問です。
  • “空飛ぶクルマ”を別表現で記述し、固有表現「“空飛ぶクルマ”」を外すと原文引用の要件を満たさなくなるおそれがあります。

FAQ

Q: 自動運転技術が陸上から空へ展開される根拠はどこですか?
A: 【問題文】の「高度な自動飛行技術が必要」との政府ロードマップに加え、L氏が「3次元空間を想定した自動運転技術」を転用すると判断しているためです。
Q: なぜ海底探査システムの説明が長く書かれているのですか?
A: 海底探査システムで培う「3次元空間」+「協調制御」のノウハウが、将来の“空飛ぶクルマ”という別市場へ波及するシナジーを示すためです。
Q: “空飛ぶクルマ”は航空機とは何が違いますか?
A: 都市近距離の移動手段として小型・多数機運用を前提とし、従来の航空機より低高度・短距離・自動運転志向が強い点が特徴です。

関連キーワード: 自動運転, 3次元空間, 協調制御, 無人探査, 新規事業

設問3〔事業拡大の戦略〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(3)L氏は、海底探査システムで開発した技術を基に、新たにどのような技術を開発してY社に提供することを想定したか。35字以内で述べよ。

模範解答

多数機が3次元空間を安全に移動するための高度な自動飛行技術

解説

解答の論理構成

  1. 手掛かり① ― 未来の移動手段に必要な技術
    • 【問題文】の〔移動手段の構想〕には
      「2030年代に、多数機が3次元空間を安全に移動するための高度な自動飛行技術が必要」と明記されています。
    • ここで示されているキーフレーズが、そのまま“どのような技術か”の答えになります。
  2. 手掛かり② ― L氏のねらい
    • 〔事業拡大の戦略〕では、
      「海底探査システムで開発した3次元空間を想定した自動運転技術及び協調制御技術を基に…Y社が目指すことになると思われる事業に活用可能な新たな技術」と述べています。
    • 海底探査で得た“3次元”と“協調制御”のノウハウを、次は“空飛ぶクルマ”の分野へ横展開しようとしていると読み取れます。
  3. 結論
    • 手掛かり①のキーフレーズと手掛かり②の文脈が一致し、L氏が提供を想定した技術は
      多数機が3次元空間を安全に移動するための高度な自動飛行技術」となります。

誤りやすいポイント

  • 「自動運転」や「協調制御」を直接答えにしてしまい、“多数機”“3次元空間”“安全に移動”を落としてしまう。
  • 「空飛ぶクルマ」という具体例を書く一方で、肝心の「技術」名をぼかしてしまう。
  • 海底探査機の技術をそのまま答えにしてしまい、飛行に関する記述を忘れてしまう。

FAQ

Q: どうして「協調制御」という言葉を含めなくてもよいのですか?
A: 問われているのは「どのような技術」かであり、【問題文】が示す具体表現は「多数機が3次元空間を安全に移動するための高度な自動飛行技術」です。協調制御はその構成要素ですが、答えの中心語ではありません。
Q: 「空飛ぶクルマ向け自動操縦技術」でも正解になりますか?
A: キーフレーズ「多数機」「3次元空間」「安全に移動」「高度な自動飛行」をすべて含まないと減点の可能性があります。問題文の表現を正確に引用することが安全です。
Q: 海底探査機の“3次元空間を想定した自動運転技術”と今回の回答はどう違いますか?
A: 海底探査機は水中、今回の回答は空中が対象です。用途は異なりますが、基盤技術(3次元位置制御・協調運用)は共通しており、それを飛行向けに発展させたものが回答の技術です。

関連キーワード: 自動飛行, 協調制御, 3次元空間, 無線通信, 位置推定
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