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ネットワークスペシャリスト 2009年 午前212


問題文

HTTPを使って、Webサーバのコンテンツのアップロードや更新を可能にするプロトコルはどれか。

選択肢

CSS
MIME
SSL
WebDAV(正解)

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WebDAVプロトコル【午前2解説】

正解の理由

HTTPの機能を拡張して、Webサーバ上のファイルの作成・上書き・削除・プロパティ操作などの操作を定義しているのがのWebDAVです。WebDAVはPUTなどの既存HTTPメソッドに加え、PROPFIND・PROPPATCH・MKCOL・COPY・MOVE・LOCK・UNLOCKといった専用メソッドを持ち、分散編集やロック管理など「HTTPでのコンテンツのアップロード・更新」を体系的に扱います。歴史的にはRFC 2518(1999年)で最初に規定され、その後RFC 4918(2007年)で整理・更新されました。したがって、本問の条件を満たすのはWebDAVです。
(他選択肢について:CSSは文書の見た目指定、MIMEはデータの媒体種別やmultipartによるエンコーディングの規定、SSLは通信の暗号化であり、いずれもHTTP上でのアップロード制御プロトコルではありません。)

解法ステップ

  1. 問題文の要点を「HTTPを使ってコンテンツのアップロード・更新ができるか」に絞る。
  2. 各選択肢が何を意味するかを短く確認する(CSS=見た目、MIME=メディア種類、SSL=暗号化、WebDAV=HTTP拡張でファイル操作)。
  3. 「HTTPでファイル操作を定義している」のはWebDAVだけなので選ぶ。
  4. 迷ったら「専用メソッド(PROPFIND等)があるか」を基準にする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: CSS — カスケーディングスタイルシート。HTMLなどの見た目(レイアウト・色など)を指定する技術で、サーバへのファイルアップロードや更新機能ではない。
  • イ: MIME — メディアタイプ(Content-Type)やメール/HTTPでのmultipart表現を定義する規格。フォーム送信でmultipart/form-dataが使われることはあるが、それ自体がサーバ側のファイル操作プロトコルではない。
  • ウ: SSL — 通信路の暗号化(現在はTLSとして運用)。通信を保護するが、ファイルの作成やディレクトリ操作などの機能は提供しない。
  • エ: WebDAV — HTTPを拡張し、ファイルのアップロード・更新・メタデータ操作・ロックなどを規定するプロトコル。RFC 2518(1999)で初めて規定され、RFC 4918(2007)で整理・更新された点も含めて該当する。

よくある誤解

  • MIMEとWebDAVを混同する:multipart/form-dataはクライアントがファイルを送る際のエンコーディングだが、サーバ側でのファイル管理(作成・移動・ロックなど)を規定するのはWebDAVである点を区別する必要があります。
  • PUTがあればそれでアップロードできるとする誤解:確かにHTTPのPUTで単一ファイルの置換は可能だが、WebDAVはディレクトリ操作やプロパティ管理、排他ロックといった高レベルな機能を追加します。
  • 「SSLがあれば安全にアップロードできる」は誤り:SSL/TLSは通信の暗号化と認証を提供するが、ファイル操作のプロトコル仕様や整合性管理は別問題です。

補足コラム

  • 主なWebDAVメソッド例:PROPFIND(プロパティ取得/ディレクトリ列挙)、PROPPATCH(プロパティ変更)、MKCOL(コレクション=ディレクトリ作成)、COPY/MOVE、LOCK/UNLOCK(排他制御)。
  • 実運用ではHTTPS(WebDAV over TLS)で使うことが多いです。認証はHTTPのベーシックやダイジェスト、さらにKerberosやクライアント証明書を組み合わせることもあります。
  • 関連技術:CalDAV(カレンダーのWebDAV拡張)、CardDAV(連絡先のWebDAV拡張)。
  • サーバ/クライアント例:Apacheのmod_dav、nginxでのプロキシ構成、Windowsの「ネットワークドライブに割り当て」、macOS Finderの「サーバへ接続」などで利用可能です。
  • 簡単なcurl例(アップロードとPROPFIND):
    # PUTによるアップロード(WebDAVサーバがPUTを受け付ける場合)
    curl -T localfile.txt -u user:pass https://example.com/remote/path/localfile.txt
    
    # PROPFINDでディレクトリ一覧(XMLボディはサーバの要求に合わせる)
    curl -X PROPFIND -u user:pass -H "Depth: 1" https://example.com/remote/path/
    

FAQ

Q. WebDAVはFTPとどう違いますか?
A. FTPは独自プロトコルでファイル転送に特化しています。WebDAVはHTTP上で動き、HTTPの認証・キャッシュ・プロキシなど既存のWebインフラと親和性が高く、HTTPの利点を活かしてファイル管理を行います。
Q. WebDAVはブラウザだけで使えますか?
A. 一般的なブラウザはWebDAV専用メソッドを直接操作するUIを持ちませんが、WebDAV対応クライアントやファイルマネージャ(OS組み込み機能)を使えば利用できます。API的にはcurlなどで操作可能です。
Q. セキュリティ上の注意点は?
A. 認証情報の保護(HTTPSの利用)、適切なアクセス権設定、LOCKの運用やアップデートのログ管理が重要です。

関連キーワード: WebDAV, RFC2518, RFC4918, PROPFIND, PROPPATCH, LOCK, PUT, MKCOL, COPY, MOVE, WebDAV over HTTPS, CalDAV, CardDAV, mod_dav
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