ネットワークスペシャリスト 2014年 午前2 問23
問題文
端末から400バイトの電文を送信し、ホストコンピュータが600バイトの電文を返信するトランザクション処理システムがある。回線速度をビット/秒、回線の伝送効率を80%、ホストコンピュータのトランザクション当たりの処理時間を40ミリ秒とする。ホストコンピュータでの処理待ち時間、伝送制御のための処理時間などは無視できるとした場合、端末における電文の送信開始から受信完了までの時間は何ミリ秒か。ここで、1バイトは8ビットであるものとする。
選択肢
ア:10
イ:44
ウ:46
エ:50(正解)
電文送受信時間の計算問題【午前2 解説】
正解の理由
端末からホストへ400バイトを送信し、ホストが処理(40ms)後に600バイトを返信する。回線速度は1×10^6ビット/s、伝送効率80%なので実効ビットレートは0.8×10^6 = 8×10^5ビット/s。各電文の伝送時間はビット数÷実効ビットレートで求め、往路伝送時間+ホスト処理時間+復路伝送時間の和が端末での送信開始から受信完了までの時間になる。計算すると、送信時間は(400×8)÷8×10^5 = 3200÷8×10^5 = 0.004秒 = 4ms、返信時間は(600×8)÷8×10^5 = 4800÷8×10^5 = 0.006秒 = 6ms。合計は4 + 40 + 6 = 50ms。したがって正解はエである。
解法ステップ
- 実効ビットレートを求める:。
- 送信ビット数を求める:送信400バイト→ビット。
- 往路伝送時間を求める:。
- ホスト処理時間を加える:40ms。
- 返信ビット数を求める:600バイト→ビット。
- 復路伝送時間を求める:。
- 合計時間:。
選択肢別の誤答解説
- ア: 10 — 片方向の伝送時間(送信4ms+返信6msの和)をホスト処理時間なしで足し算してしまった可能性(実際は10msだがホスト処理40msを含める必要がある)。
- イ: 44 — 50msから6msを引いた値。ホスト処理時間を加えたが、復路の伝送時間(6ms)を抜かして計算した誤りの可能性。
- ウ: 46 — 50msから4msを引いた値。往路伝送時間(4ms)を抜かして計算した誤りの可能性。
- エ: 50 — 正解。往路伝送4ms + ホスト処理40ms + 復路伝送6ms の合計。
よくある誤解
- 伝送効率を考慮しない:回線速度をそのまま使うと伝送時間を過小評価してしまう。必ず実効ビットレート = 回線速度 × 伝送効率を使う。
- バイト→ビット変換ミス:1バイトを8ビットで換算するのを忘れると誤答になる(例えば400→400ビットと誤計算)。
- 往復の順序を間違える:ホスト処理時間を伝送時間に含めず、片方だけに加えるなど順序の抜け落ちが起きやすい。
補足コラム
- 伝送効率はプロトコルやエラーチェック、制御情報に使われる帯域を差し引いた実効比率です。試験問題では「伝送効率80%」のように与えられたら必ず乗算して実効レートを出してください。
- 単位に注意:ミリ秒(ms)・秒(s)・ビット/秒(b/s)などを混在させる場合は秒に揃えてから計算し、最後にミリ秒へ戻すとミスが減ります。
FAQ
Q1: 伝送効率をパーセントのまま計算してよいですか?
A1: パーセントは小数に直して掛けます。80%なら0.8を掛けて実効ビットレートを求めます。
A1: パーセントは小数に直して掛けます。80%なら0.8を掛けて実効ビットレートを求めます。
Q2: ホスト側の処理待ち時間を無視するとは具体的に何を無視しているのですか?
A2: 問題文で「ホストでの処理待ち時間、伝送制御のための処理時間などは無視できる」とあるのは、回線以外の追加の遅延(キュー待ちや制御処理)を無視して、与えられたホスト処理時間40msだけを考慮する、という意味です。
A2: 問題文で「ホストでの処理待ち時間、伝送制御のための処理時間などは無視できる」とあるのは、回線以外の追加の遅延(キュー待ちや制御処理)を無視して、与えられたホスト処理時間40msだけを考慮する、という意味です。
Q3: 伝送効率が与えられない場合はどうするべきですか?
A3: 与えられない場合は回線速度をそのまま使う設問が多いですが、実務的にはプロトコルオーバヘッドがあるため効率を考慮するのが正確です。試験では問題文に従ってください。
A3: 与えられない場合は回線速度をそのまま使う設問が多いですが、実務的にはプロトコルオーバヘッドがあるため効率を考慮するのが正確です。試験では問題文に従ってください。
関連キーワード: 伝送時間、伝送効率、往復遅延、ビットレート、バイト→ビット変換

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