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プロジェクトマネージャ 2009年 午前2 問05


問題文

JIS X 0129-1で規定されるソフトウェアの品質特性のうち、“効率性”の定義はどれか。

選択肢

ア:指定された条件下で利用するとき、指定された達成水準を維持するソフトウェア製品の能力
イ:指定された条件の下で利用されるときに、明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力
ウ:修正のしやすさに関するソフトウェア製品の能力
エ:明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力(正解)

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ソフトウェア品質特性の効率性【午前2解説】

正解の理由

効率性とは、使用する資源の量に対して、適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力です。ここでいう資源には、CPU時間、メモリ、ディスク容量、通信帯域などがあります。
この定義に当てはまるのはエです。「性能」と「使用する資源の量との対比」が判断のポイントです。

解法ステップ

  1. 選択肢にある「達成水準を維持」「必要な機能を提供」「修正のしやすさ」「性能と資源量の対比」という表現を確認します。
  2. 「性能を資源の量に対比して評価する」という表現を、効率性の定義と結び付けます。
  3. その説明に一致するエを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:信頼性
    指定された条件下で、指定された達成水準を維持する能力を指します。障害が起きにくいことや、障害発生後も一定のサービスを維持できることなどに関係します。
  • イ:機能性
    明示的・暗示的な必要性に合致する機能を提供する能力を指します。ソフトウェアが必要な機能を備えているかどうかが中心です。
  • ウ:保守性
    修正のしやすさに関する能力を指します。修正や改良、環境変化への対応がどれだけ容易かに関係します。
  • エ:効率性
    使用する資源の量に対して、適切な性能を提供する能力です。効率性の定義に一致します。

よくある誤解

  • 処理速度が速ければ、必ず効率性が高いと思う
    性能だけでなく、その性能を得るために使う資源の量も考慮します。速くても大量のメモリやCPU時間を必要とする場合、資源との対比で評価する必要があります。
  • 効率性と信頼性を混同する
    効率性は性能と資源利用のバランス、信頼性は指定された水準を維持する能力です。設問中の「達成水準を維持」は信頼性の手掛かりです。
  • 機能が多いことを効率性と捉える
    必要な機能を提供する能力は機能性です。効率性は、機能の数ではなく、資源に対してどのような性能を提供できるかを表します。

補足コラム

JIS X 0129-1は、ソフトウェア製品の品質特性を定めた規格です。効率性は、さらに時間効率性と資源効率性などの観点で捉えられます。
たとえば、同じ処理を行う二つのソフトウェアを比べる場合、処理時間が短いかだけでなく、メモリやCPUなどをどれだけ使うかも確認します。試験では「性能」と「資源」の両方が書かれていれば、効率性を判断する手掛かりになります。

FAQ

Q. 効率性は、処理時間が短いかどうかだけで決まりますか?
A. いいえ。処理時間などの性能に加えて、その性能を実現するために使う資源の量との関係も含めて考えます。
Q. 「指定された条件下で達成水準を維持する」は、なぜ効率性ではないのですか?
A. その表現は、指定条件下で必要な水準を維持する能力、つまり信頼性を表すためです。資源量との対比が示されていない点も、効率性とは異なります。
Q. 資源には何が含まれますか?
A. CPU時間、メモリ、記憶容量、通信帯域など、ソフトウェアの実行や運用に使われる資源が含まれます。

関連キーワード: JIS X 0129-1、ソフトウェア品質特性、効率性、機能性、信頼性、保守性、資源効率性
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