プロジェクトマネージャ 2014年 午前2 問14
問題文
COCOMOにはシステム開発の工数を見積もる式の一つにがある。開発規模(KDSI)と開発生産性()の関係を表したグラフはどれか。ここで、MMは開発工数(人月)、KDSIは開発規模(注釈を除いたソースコードの行数、単位はk行)である。

選択肢
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
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COCOMOの開発生産性【午前2解説】
正解の理由
開発工数は、開発規模を とすると、次の式で表されます。
開発生産性は「開発規模 ÷ 開発工数」なので、式に代入すると次のようになります。
の指数が負の値になるため、開発規模が大きくなるほど開発生産性は低下します。また、低下の度合いは次第に小さくなり、グラフは右に進むほど横ばいに近づきます。
この特徴に当てはまるのは、初めに大きく低下し、その後は緩やかに低下するエです。
解法ステップ
- 求める「開発生産性」を式にします。
開発生産性 = 開発規模 ÷ 開発工数 - 工数の式を代入します。
- 指数を整理します。
となります。 - 指数が負なので、規模が大きくなるほど生産性は低下します。さらに、負のべき乗の曲線は右に進むほど傾きが緩やかになるため、エを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:規模が大きくなるにつれて生産性が上昇しています。式からは生産性が低下するため、誤りです。
- イ:生産性が上昇し、しかも上昇が加速しています。生産性の増減方向が式と逆です。
- ウ:生産性が低下する点は合っていますが、右に進むほど急激に下がっています。式が表すのは、低下が次第に緩やかになる形です。
- エ:生産性が低下し、低下の度合いが次第に小さくなっています。式の特徴と一致します。
よくある誤解
- 工数の増加と生産性の増加を混同する
工数が増えても、開発規模も増えます。生産性は規模を工数で割って別途求める必要があります。 - 工数の指数 1.12 を、そのまま生産性の指数と考える
生産性を計算するには、分子の も含めて指数を整理します。その結果、指数は です。 - 生産性が低下するなら、曲線は右に進むほど急になると考える
低下の方向だけでなく、低下の度合いにも注目します。この式では、規模が大きくなるほど低下が緩やかになります。
補足コラム
指数が ということは、開発規模が大きくなると生産性は低下するものの、その変化は比較的緩やかであることを示しています。たとえば、開発規模が2倍になると、生産性は 倍になります。これは1より小さいため生産性は下がりますが、大きく急落するわけではありません。
FAQ
Q. 工数の式で指数が1より大きいと、なぜ生産性は低下するのですか?
A. 工数の増加が開発規模の増加を上回るためです。生産性の式では、規模の指数1から工数の指数1.12を引くので、指数が負になります。
A. 工数の増加が開発規模の増加を上回るためです。生産性の式では、規模の指数1から工数の指数1.12を引くので、指数が負になります。
Q. グラフが横軸に近づくことは、生産性が0になることを意味しますか?
A. この式では、開発規模を大きくすると生産性は0に近づきますが、有限の規模で厳密に0になるわけではありません。
A. この式では、開発規模を大きくすると生産性は0に近づきますが、有限の規模で厳密に0になるわけではありません。
関連キーワード: COCOMO、開発工数、開発生産性、KDSI、べき乗関数、負の指数

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