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プロジェクトマネージャ 2019年 午前2 問23


問題文

技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして、集団思考というものがある。集団思考の説明として、適切なものはどれか。

選択肢

ア:自分とは違った視点から事態を見ることができず、客観性に欠けること
イ:組織内の権威に無批判的に服従すること
ウ:正しいことが何かは知っているが、それを実行する勇気や決断力に欠けること
エ:強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって、不合理な合意へと達すること(正解)

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集団思考(グループシンク)【午前2解説】

正解の理由

集団思考とは、強い連帯感や結束力をもつ集団で、メンバーが批判的な検討を避けたり、異論を出しにくくなったりすることで、誤った判断や不合理な合意に至る現象です。
したがって、「強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって、不合理な合意へと達すること」と説明するエが適切です。集団の仲の良さそのものではなく、集団の結束が批判的な検討を妨げる点が重要です。

解法ステップ

  1. 「集団思考」という用語から、個人の心理ではなく、集団内で起きる意思決定の問題だと捉えます。
  2. 集団の結束が強いと、異論や反対意見が出にくくなることを思い出します。
  3. その結果、十分な検討をしないまま合意が形成される説明を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:自分とは異なる視点で考えられないという、個人の視野の狭さに関する説明です。集団の結束によって不合理な合意に至るという集団思考の説明とは異なります。
  • イ:組織内の権威に無批判に従うことを指しています。集団思考では、権威への服従が中心的な条件とは限りません。
  • ウ:正しいと分かっていても行動できない状態の説明です。集団の意思決定ではなく、個人の勇気や決断力に関する問題です。
  • エ:集団の強い連帯性と批判的思考の不足によって、不合理な合意に至ることを表しており、集団思考の説明として適切です。

よくある誤解

  • 「集団思考は、単に集団で考えること」ではありません。 集団で検討すること自体ではなく、異論が抑えられ、判断の質が低下することが問題です。
  • 「結束力が強い集団は必ず誤った判断をする」わけではありません。 結束が強くても、反対意見を歓迎し、十分な検討を行えば、集団思考を防ぎやすくなります。
  • 個人の視野の狭さや権威への服従と混同しないようにしましょう。 集団思考のポイントは、集団内の同調圧力が批判的な検討を妨げることです。

補足コラム

集団思考を防ぐには、あえて反対意見を出す役割を設ける、複数の案を独立して検討する、外部の専門家に意見を求める、といった方法が有効です。倫理的な判断では、合意の早さよりも、異なる視点を含めて十分に検討したかが重要です。

FAQ

Q. 集団思考は、どのような場面で起こりやすいですか?
A. メンバーの結束が強く、反対意見を言いにくい職場やチームで起こりやすくなります。時間的な余裕がない場合や、リーダーの意見に周囲が合わせる場合にも注意が必要です。
Q. 意見が一致していれば、集団思考ではありませんか?
A. 意見が一致しているだけでは判断できません。異論を検討したうえで一致したのか、それとも同調圧力によって異論が出なかったのかがポイントです。

関連キーワード: 集団思考、グループシンク、同調圧力、技術者倫理、意思決定
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