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プロジェクトマネージャ 2022年 午前2 問15


問題文

“アジャイルソフトウェア開発宣言”で述べている価値に関する記述のうち、適切なものはどれか。

選択肢

ア:計画に従うことに価値があることを認めながらも、自己組織化されたチームによる裁量に、より価値をおく。
イ:契約交渉に価値があることを認めながらも、顧客の競争力と満足度の向上に、より価値をおく。
ウ:プロセスやツールに価値があることを認めながらも、実用的なプラクティスに、より価値をおく。
エ:包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも、動くソフトウェアに、より価値をおく。(正解)

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アジャイル宣言の価値観【午前2解説】

正解の理由

アジャイルソフトウェア開発宣言では、次の四つの価値を示しています。
  • プロセスやツールよりも、個人と対話を重視する
  • 包括的なドキュメントよりも、動くソフトウェアを重視する
  • 契約交渉よりも、顧客との協調を重視する
  • 計画に従うことよりも、変化への対応を重視する
エは「包括的なドキュメントよりも、動くソフトウェアに価値をおく」という宣言の内容に合致しています。
なお、アジャイル宣言は、左側の項目に価値がないとするものではありません。左側にも価値を認めたうえで、右側の項目をより重視するという考え方です。

解法ステップ

  1. 選択肢に示された「〜よりも、〜を重視する」という対比に注目します。
  2. アジャイル宣言の四つの対比のいずれかと一致するか確認します。
  3. 「包括的なドキュメント」より「動くソフトウェア」を重視するエが、宣言の価値観と一致します。

選択肢別の誤答解説

  • ア: アジャイル宣言が重視するのは、計画に従うことよりも「変化への対応」です。自己組織化されたチームの裁量を、計画に従うこととの対比で示すのは、宣言の四つの価値そのものではありません。
  • イ: 宣言では、契約交渉よりも「顧客との協調」を重視します。顧客の競争力や満足度の向上は重要な目的となり得ますが、宣言に示された価値の対比とは異なります。
  • ウ: 「実用的なプラクティス」は、宣言にある「個人と対話」とは異なります。宣言では、プロセスやツールよりも個人と対話を重視します。
  • エ: 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを重視するという、宣言にある価値の対比です。

よくある誤解

  • 左側の項目は不要だと思う: プロセスやドキュメント、計画などを否定しているわけではありません。必要性を認めつつ、右側の項目をより重視します。
  • アジャイル宣言は文書を作らない考え方だと思う: 文書を作成しないのではなく、文書を整えることより、動くソフトウェアを重視します。
  • 顧客の満足度向上なら、どの選択肢でも正しいと思う: 目的として適切でも、設問は宣言に記載された価値の対比を問うています。表現が四つの対比に対応しているか確認しましょう。

補足コラム

アジャイル宣言の四つの価値は、開発の進め方を選ぶ際の判断基準です。たとえば、仕様変更が起きた場合、当初の計画を守ることだけに固執せず、変化に対応して顧客に価値を届けることを重視します。

FAQ

Q. 動くソフトウェアを重視するなら、ドキュメントは不要ですか?
A. 不要ではありません。開発や保守に必要なドキュメントは作成し、ドキュメントの完成だけを目的化せず、動くソフトウェアの提供を重視します。
Q. 「変化への対応」は、計画を立てないという意味ですか?
A. いいえ。計画は立てますが、状況や顧客の要求が変わったときに、計画の変更も含めて柔軟に対応するという意味です。

関連キーワード: アジャイルソフトウェア開発宣言、個人と対話、動くソフトウェア、顧客との協調、変化への対応
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