プロジェクトマネージャ 2024年 午前2 問04
問題文
EVMで管理しているプロジェクトがある。図は、プロジェクトの開始日から完了予定日までの期間の半分が経過した時点での状況である。完成時総予算(BAC)どおりに完了させるために達成することが必要となるコスト効率の指標である残作業効率指数(TCPI)の値はどれか。ここで、TCPIは小数第2位を四捨五入するものとする。

選択肢
ア:0.6
イ:0.9
ウ:1.1(正解)
エ:1.3
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TCPIの計算【午前2解説】
正解の理由
完成時総予算(BAC)どおりに完了する場合の残作業効率指数(TCPI)は、残っている作業量を、残っている予算で割って求めます。
図から、完成時総予算は 、出来高は 、実コストは です。したがって、
よって、正しい選択肢は ウ です。残作業を予算内で完了するには、これまでの実績よりも高いコスト効率が必要であることを示しています。
解法ステップ
- 図から各値を読み取ります。
- BAC(完成時総予算)=100
- EV(出来高)=34
- AC(実コスト)=40
- BACどおりに完了する場合の式に代入します。
- 計算結果を求め、小数第2位を四捨五入します。今回は なので、そのままです。
なお、PV(計画価値)=50は、今回のTCPIの計算には使いません。
選択肢別の誤答解説
-
ア:0.6
を で割った値に相当します。分子と分母を逆にしています。 -
イ:0.9
EVとACの差を、残予算と取り違えるなどした場合に生じる値です。TCPIでは、残作業量は 、残予算は で求めます。 -
ウ:1.1
となるため、正しい値です。 -
エ:1.3
PVなど、TCPIの計算に使わない値を用いた場合などに生じる値です。BACどおりに完了するTCPIの式には、PVは含まれません。
よくある誤解
-
PV・EV・ACをすべて式に使うと思う
今回のTCPIは、BAC・EV・ACを使って求めます。PVは計画に対する進捗状況の評価などに用います。 -
残作業量を とする
残作業量は、予算額ではなく、完了した作業の価値を差し引いた です。 は残予算です。 -
TCPIが1を超えることは異常だと思う
TCPIが1を超える場合、残予算内で完了するためには、これまでより高いコスト効率で作業を進める必要があります。
補足コラム
TCPIは「残作業を、残予算でどれだけ効率よく進める必要があるか」を表す指標です。値が大きいほど、達成に必要なコスト効率は高くなります。
一方、進捗状況を表す指標のCPIは、 です。この図では なので、これまでのコスト効率は1を下回っています。BACどおりに完了するには、残りの作業でTCPIの1.1が必要です。
FAQ
TCPIが1の場合は、何を意味しますか?
残作業を残予算と同じコスト効率で進めれば、目標を達成できることを意味します。
残作業を残予算と同じコスト効率で進めれば、目標を達成できることを意味します。
完了時総予算ではなく、別の完成時見積額を使うこともありますか?
あります。完成時総予算BACではなく、完成時総コスト見積りEACを目標とする場合は、分母を とする計算式を使います。
あります。完成時総予算BACではなく、完成時総コスト見積りEACを目標とする場合は、分母を とする計算式を使います。
関連キーワード: EVM、TCPI、BAC、EV、AC、PV、CPI

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