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システムアーキテクト 2025年 午前211


問題文

ユースケース駆動開発の利点はどれか。

選択肢

開発を反復するので、新しい要求やビジネス目標の変化に柔軟に対応しやすい。
開発を反復するので、リスクが高い部分に対して初期段階で対処しやすく、プロジェクト全体のリスクを減らすことができる。
基本となるアーキテクチャをプロジェクトの初期に決定するので、コンポーネントを再利用しやすくなる。
ひとまとまりの要件を1単位として設計からテストまで実施するので、要件ごとに開発状況が把握できる。(正解)

ユースケース駆動開発の利点はどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→ユースケース駆動開発は機能を「ひとまとまり」で扱い、設計からテストまで単位ごとに完結して管理できるため進捗把握が容易になる。
  • 根拠→ユースケースはユーザ視点の機能単位(シナリオ)であり、その単位で設計・実装・検証を行うため、責任範囲が明確でトレーサビリティが高い。
  • 差がつくポイント→他の反復手法と異なり「要件単位で設計からテストまで横断的に完了させる」点が特長で、リリース単位やレビューでの確認がしやすい。

正解の理由

正解は です。ユースケース駆動開発は「ユースケース(ユーザが達成したい機能やシナリオ)」を1つの単位(ひとまとまり)として扱い、その単位ごとに設計、実装、テストを一貫して行います。これにより、各要件の開発状況や品質を明確に把握でき、要件ごとの完了基準が定義しやすいため、選択肢エの記述と一致します。

よくある誤解(2〜3 行)

ユースケース駆動=単に反復開発、という理解は不十分です。反復の「何を単位に繰り返すか」が重要で、ユースケースは垂直に完結する単位である点を見落としがちです。アーキテクチャ先行とは別物だと認識してください。

解法ステップ

  1. ユースケース駆動開発の定義を確認する(ユースケースを単位に設計〜テストを行う手法)。
  2. 各選択肢が「ユースケースを単位に扱う」特徴と一致するか検討する。
  3. 「反復」や「リスク対応」「アーキテクチャ先決定」などのキーワードとユースケースの性質を照らし合わせる。
  4. ユースケースは横断的な作業(設計〜テスト)を1単位で完了させるため、要件ごとの把握という記述が正しいと判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 開発を反復するので、新しい要求やビジネス目標の変化に柔軟に対応しやすい。
    誤り。反復開発は変化への対応力を高めますが、これはユースケース駆動固有の利点ではなく一般的なイテレーションの利点です。
  • イ: 開発を反復するので、リスクが高い部分に対して初期段階で対処しやすく、プロジェクト全体のリスクを減らすことができる。
    誤り。リスク駆動やプロトタイピングなどはリスク早期対応に直結しますが、ユースケース駆動がそれを第一目的とするわけではありません。
  • ウ: 基本となるアーキテクチャをプロジェクトの初期に決定するので、コンポーネントを再利用しやすくなる。
    誤り。これはビッグデザインアップフロントやアーキテクチャ先行のメリットであり、ユースケース駆動はむしろ機能横断の完成を重視します。
  • エ: ひとまとまりの要件を1単位として設計からテストまで実施するので、要件ごとに開発状況が把握できる。
    正解。ユースケース駆動はまさに要件(ユースケース)を縦割りの単位として完結させ、進捗と品質を明確に把握します。

補足コラム(関連知識など)

ユースケース駆動開発はRUP(Rational Unified Process)やUMLと親和性が高く、ユースケース図/シナリオを中心に要件を整理します。アジャイルの「バーティカルスライス(縦に完結する機能単位)」と考え方は近く、プロダクトバックログのストーリー単位で実装を完了させる手法と相互に活用できます。ユースケースは非機能要件の取り込みや受け入れ条件の明確化にも有効です。

FAQ(Q:/A: を 2〜3 組)

Q: ユースケース駆動とアジャイルは同じですか?
A: 部分的に重なる点はありますが同義ではありません。ユースケース駆動は要件単位の完結性に焦点を当て、アジャイルはプロセスや価値の提供を重視します。併用も可能です。
Q: ユースケース駆動で設計が散らばる心配はありませんか?
A: ユースケースごとに設計・実装を完了させるため、横断的な重複管理と共通アーキテクチャの方針が必要です。共通部品は別途整理して再利用を促します。

関連キーワード: ユースケース駆動開発、ユースケース、反復開発、イテレーション、バーティカルスライス、トレーサビリティ、RUP, アジャイル、受け入れ基準、要件単位
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