システムアーキテクト 2025年 午前2 問12
問題文
要求分析におけるインタビュー技法である構造化インタビューの長所と短所はどれか。
選択肢
ア:回答者に自由に質問することによって深い洞察を得られるが、準備をうまくしなければヒアリングしたい内容を聞きそびれてしまうことがある。
イ:回答に基づいて知りたいことを深く掘り下げられるが、インタビュアーの技量によって成果が左右されることがある。
ウ:状況に応じて臨機応変に質問を変更できるが、複数人にインタビューする場合にヒアリング内容にずれが生じることがある。
エ:複数の回答者からの結果を比較しやすいが、インタビューの際に特定の回答者の回答から深い洞察を引き出すことが困難である。(正解)
##: 要求分析における構造化インタビューの長所と短所【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:構造化インタビューは質問を統一することで複数回答の比較や定量的集計が容易になる。深掘りが不得意である点に注意する。
- 根拠:質問項目・順序を固定するためバイアスを減らし再現性が高い一方、想定外の情報を引き出しにくいことがある。
- 差がつくポイント:目的(比較・検証 vs 発見的洞察)を明確にし、必要なら半構造化で深掘り手法を併用することが得点差を生む。
正解の理由
構造化インタビューは事前に質問を固定して行う手法です。これにより複数の回答者から得られたデータを揃えて比較・集計しやすくなります。しかし、質問が固定されているため、面接中に深い追及や想定外の洞察を引き出すのが難しく、個別回答から深堀りする能力は制約されます。したがって「複数の回答者からの結果を比較しやすいが、特定の回答者の回答から深い洞察を引き出すことが困難である」が正しい記述です。
よくある誤解(2〜3 行)
- 構造化=「詳しく聞けない」と短絡するのは誤りで、設計次第で一定の深掘りは可能です。
- 「自由に質問できる=良い」も誤りで、比較や再現性が必要な場面ではむしろ不利になります。
解法ステップ(番号付きリスト)
- 問題文で問われている「構造化インタビュー」の特徴(質問の固定性、比較可能性)を確認する。
- 選択肢ごとに「固定質問か可変か」「深掘りのしやすさ」「複数回答者間の比較性」を当てはめる。
- 「比較しやすい」かつ「深掘りが困難」という両面を満たす選択肢を正解とする。
- 残りの選択肢が構造化・半構造化・非構造化どれに該当するかで誤りを確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 回答者に自由に質問することで深い洞察を得られる点は非構造化(自由形式)の特徴であり、構造化の説明として誤りです。準備不足で聞き漏らすのも非構造化のリスクに該当します。
- イ: 「回答に基づいて知りたいことを深く掘り下げられる」は半構造化や非構造化の長所で、インタビュアーの技量依存も同様にそれらの短所です。構造化の説明として不適切です。
- ウ: 「状況に応じて臨機応変に質問を変更できる」は非構造化/半構造化の特徴であり、構造化では質問変更が限定的なので誤りです。複数人で内容にずれが生じる点は非構造化の問題です。
- エ: 正解。構造化インタビューは質問を統一するため複数回答者の結果を容易に比較・集計できる一方、個々の回答から深い洞察を引き出すには不利であるという記述が一致します。
補足コラム(関連知識など)
- 主なインタビュー形式
- 構造化インタビュー:質問項目・順序を固定。再現性と比較性が高い。
- 半構造化(セミ構造化):指定の質問項目はあるが、回答に応じて追問可能。バランス重視。
- 非構造化(自由形式):会話主体で探索的。洞察発見に有利だが比較困難。
- 使い分けの目安:要件定義で複数部署の意見を比較したい場合は構造化、利用者の潜在ニーズを発見したい場合は非構造化または半構造化を選ぶ。
- バイアス対策:質問文を中立にし、順序効果を意識してプレテスト(事前検証)を行う。
FAQ(Q:/A: を 2〜3 組)
Q: 構造化インタビューで深掘りしたいときはどうするべきですか?
A: 半構造化の追問欄を設けるか、構造化では得られない深掘り用のフォローアップ面談を別枠で計画します。
A: 半構造化の追問欄を設けるか、構造化では得られない深掘り用のフォローアップ面談を別枠で計画します。
Q: 複数のインタビュアーが同時に調査する場合の注意点は?
A: インタビューガイドを厳密に統一し、事前研修と模擬インタビューでばらつきを減らします。
A: インタビューガイドを厳密に統一し、事前研修と模擬インタビューでばらつきを減らします。
Q: 構造化インタビューの質問数は多い方が良いですか?
A: 多すぎると回答者の負担と表層的回答が増えるため、目的に沿った主要項目に絞るのが有効です。
A: 多すぎると回答者の負担と表層的回答が増えるため、目的に沿った主要項目に絞るのが有効です。
関連キーワード: インタビュー技法、構造化インタビュー、半構造化、非構造化、要求分析、ヒアリング、バイアス、再現性

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