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システム監査技術者 2009年 午前2 問22


問題文

機能要件と非機能要件のうち、機能要件を満たすために行う設計はどれか。

選択肢

ア:業務システムを開発するための開発環境を設計する。
イ:業務の緊急度を分析して障害発生時の復旧時間を明確にする。
ウ:業務を構成する要素間のデータの流れを明確にする。(正解)
エ:部門業務を効率よく処理するための最適なサーバ配置を設計する。

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機能要件に基づく設計【午前2解説】

正解の理由

機能要件とは、システムが「何をするか」を定めた要件です。業務で扱う情報や、業務を構成する要素間のデータの受け渡しなどが含まれます。
ウは、業務を構成する要素間のデータの流れを明確にする設計です。業務やシステムがどのような処理を行い、データをどう受け渡すかを整理するため、機能要件を満たすための設計に当たります。

解法ステップ

  1. 機能要件と非機能要件の違いを確認します。
    • 機能要件:「何をするか」
    • 非機能要件:「どの程度の品質・性能で実現するか」
  2. 各選択肢が、業務の処理やデータの流れを定めているか、性能・可用性・開発環境などを定めているかを見ます。
  3. 業務のデータの流れを明確にするウが、機能要件に関係する設計だと判断します。

選択肢別の誤答解説

  • ア:誤りです。 開発環境の設計は、システムを開発するための環境に関するものです。業務システムが提供する機能そのものを定める設計ではありません。
  • イ:誤りです。 障害発生時の復旧時間は、可用性や事業継続性に関する非機能要件です。業務の処理内容を定めるものではありません。
  • ウ:正しいです。 業務要素間のデータの流れを明確にすることは、業務の処理やシステムの機能を整理することにつながります。
  • エ:誤りです。 サーバ配置は、性能や可用性、運用性などを考慮するインフラ設計に関するものです。業務機能そのものを定める設計ではありません。

よくある誤解

  • 業務に関係する内容なら、すべて機能要件だと思うことです。 障害時の復旧時間のように、業務に影響しても非機能要件に分類されるものがあります。
  • 「設計」という言葉だけで機能要件と判断することです。 開発環境やサーバ配置の設計もあります。設計対象が「何をするか」か「どのような品質で実現するか」かを確認しましょう。
  • データの流れを、システム内部の技術的な構成だけの話だと捉えることです。 業務上の処理や情報の受け渡しを整理することは、機能を明確にするうえで重要です。

補足コラム

非機能要件には、性能、可用性、セキュリティ、運用性などが含まれます。たとえば「障害から何時間以内に復旧するか」「何人が同時に利用できるか」といった条件は、システムの機能ではなく、機能をどのような条件で提供するかを定めるものです。

FAQ

Q. データの流れを明確にすると、どのようなことが分かりますか?
A. どの業務要素がデータを作成・利用し、次にどの要素へ渡すかが分かります。業務の処理内容やシステムに必要な機能を整理する手掛かりになります。
Q. 復旧時間は、なぜ機能要件ではないのですか?
A. 復旧時間は、システムが提供する業務処理ではなく、障害時にもサービスをどの程度の時間で再開するかという可用性の条件だからです。

関連キーワード: 機能要件、非機能要件、データフロー、可用性、システム設計
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