システム監査技術者 2010年 午前2 問16
問題文
ITサービスの可用性に関して、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ITサービス時間帯以外にシステムが停止した場合でも、可用性は低下する。
イ:システムの構成要素の信頼性を高めない限り、ITサービスの可用性を高めることはできない。
ウ:ビジネス要件を十分に満たす可用性を目指すべきである。(正解)
エ:ビジネスを停止させないために、可用性を100%にすべきである。
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ITサービスの可用性【午前2解説】
正解の理由
適切なのはウです。可用性は、合意した時間帯にITサービスを利用できる度合いです。目標は一律に100%とするのではなく、サービスを利用するビジネス上の要件を満たす水準に設定します。
可用性を高めるには、システムの信頼性を高めるだけでなく、障害発生時に早く復旧できる仕組みや、冗長化によってサービス停止を防ぐ仕組みなども有効です。費用とのバランスも考慮して、必要な水準を決めることが重要です。
解法ステップ
- 可用性とは「必要なときにサービスを利用できること」と確認します。
- 可用性の評価対象となる時間帯は、サービスについて合意した時間帯だと押さえます。
- ビジネス要件と費用を踏まえて、適切な目標水準を決めると判断します。
- この考え方に合う選択肢はウです。
選択肢別の誤答解説
-
ア:誤りです。
ITサービス時間帯以外に発生した停止は、通常、そのサービスの可用性を評価する時間帯に含まれません。そのため、合意したサービス時間帯の外での停止が、直ちに可用性を低下させるとは限りません。ただし、サービス時間帯が24時間365日であれば、その時間帯外はありません。 -
イ:誤りです。
構成要素の信頼性を高めることは有効ですが、それだけが可用性向上の手段ではありません。冗長化、切替え、障害の検知や復旧の迅速化などでも、サービスの可用性を高められます。 -
ウ:適切です。
可用性の目標は、ビジネス要件を十分に満たす水準に設定します。必要な水準を超えて高める場合は、追加コストとの釣り合いも考慮します。 -
エ:誤りです。
可用性を100%にすることを一律に目指すのは適切ではありません。システムの停止を完全になくすのは難しく、実現にかかる費用も大きくなるため、ビジネス上必要な水準を目標にします。
よくある誤解
-
サービス時間帯外の停止も、必ず可用性を下げると思う
可用性は、合意したサービス時間帯を基準に評価します。まず対象時間帯を確認しましょう。 -
信頼性を高めれば、可用性も十分に高められると思う
信頼性は可用性に関係しますが、障害後の復旧時間や冗長化の有無も重要です。 -
可用性は高いほどよく、100%を目指すべきだと思う
目標水準はビジネス要件と費用のバランスで決めます。
補足コラム
可用性は、一般に次のような考え方で表せます。
たとえば、合意したサービス時間が100時間で、そのうち停止時間が2時間なら、可用性は98%です。何をサービス時間に含めるかは、サービスの契約や運用上の合意によって決まります。
FAQ
Q. 信頼性と可用性はどう違いますか?
A. 信頼性は、システムが故障せずに動作し続ける度合いです。可用性は、必要な時間にサービスを利用できる度合いです。故障しにくくすることに加えて、故障後に素早く復旧することも可用性の向上につながります。
A. 信頼性は、システムが故障せずに動作し続ける度合いです。可用性は、必要な時間にサービスを利用できる度合いです。故障しにくくすることに加えて、故障後に素早く復旧することも可用性の向上につながります。
Q. 可用性の目標値はどう決めますか?
A. サービス停止がビジネスに与える影響や、必要な利用時間、目標達成にかかる費用などを踏まえて決めます。
A. サービス停止がビジネスに与える影響や、必要な利用時間、目標達成にかかる費用などを踏まえて決めます。
関連キーワード: 可用性、信頼性、サービス時間帯、冗長化、停止時間

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