システム監査技術者 2017年 午前2 問16
問題文
リーダシップを“タスク志向”と“人間関係志向”の強弱で四つの型に分類し、部下の成熟度によって、有効なリーダシップの型が変化するとしたものはどれか。
選択肢
ア:SL理論(正解)
イ:Y理論
ウ:コンピテンシモデル
エ:マズローの欲求段階説
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SL理論【午前2解説】
正解の理由
アのSL理論(Situational Leadership Theory)は、リーダーシップを「タスク志向」と「人間関係志向」の強弱によって四つの型に分類し、部下の成熟度に応じて有効な型を使い分ける考え方です。
四つの型は、タスク志向と人間関係志向の組合せで整理できます。
部下が業務に不慣れな段階では具体的な指示が必要ですが、能力や自律性が高まるにつれて、支援や権限委譲を重視する型が有効になります。このように、状況に応じてリーダーシップを変える点が、SL理論の特徴です。
解法ステップ
- 設問にある「タスク志向」と「人間関係志向」に注目します。
- さらに「部下の成熟度によって有効な型が変化する」という説明を確認します。
- この二つを組み合わせた理論として、SL理論を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア SL理論
タスク志向と人間関係志向の強弱でリーダーシップを分類し、部下の成熟度に応じて使い分けます。設問の説明に該当します。 -
イ Y理論
マクレガーの理論です。人は仕事に自発的に取り組み、責任を受け入れることができるという、人間観に基づく考え方です。リーダーシップを四つの型に分類する理論ではありません。 -
ウ コンピテンシモデル
高い業績を上げる人に共通する行動特性や能力を明らかにし、人材の採用・評価・育成などに活用するモデルです。部下の成熟度に応じたリーダーシップの分類とは異なります。 -
エ マズローの欲求段階説
人間の欲求を、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求などの段階で捉える理論です。リーダーシップの型を分類するものではありません。
よくある誤解
-
「成熟度」を年齢や勤続年数と考えてしまう
SL理論でいう成熟度は、主に仕事を遂行する能力や意欲・自信などに関係します。年齢や勤続年数だけで決まるものではありません。 -
四つの型を、状況に関係なく一つ選ぶものだと思ってしまう
SL理論では、常に最善の型が一つあるのではなく、部下や状況に応じて使い分けます。 -
タスク志向が強いほど、常に有効だと思ってしまう
経験が十分で自律的に働ける部下には、細かな指示を減らして権限を委ねる方が適切な場合があります。
補足コラム
SL理論の要点は、「部下の状態に合わせてリーダーの関わり方を変える」ことです。たとえば、新人には仕事の進め方を具体的に示し、経験を積んだ部下には意見を聞いたり、仕事を任せたりします。
試験では、「タスク志向・人間関係志向」と「部下の成熟度」の組合せが出てきたら、SL理論を思い出すと判断しやすくなります。
FAQ
Q. SL理論の「成熟度」とは、具体的に何を指しますか?
A. 担当業務を遂行する能力や、取り組む意欲・自信などを指します。部下の状態は、仕事や状況によって変わることがあります。
A. 担当業務を遂行する能力や、取り組む意欲・自信などを指します。部下の状態は、仕事や状況によって変わることがあります。
Q. 四つの型の違いは、何を基準に覚えればよいですか?
A. タスク志向と人間関係志向の強弱で整理します。両方が強ければ説得型、両方が弱ければ委任型です。
A. タスク志向と人間関係志向の強弱で整理します。両方が強ければ説得型、両方が弱ければ委任型です。
関連キーワード: SL理論、タスク志向、人間関係志向、部下の成熟度、リーダーシップ、Y理論

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