システム監査技術者 2020年 午前2 問10
問題文
金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和元年)”におけるITに係る業務処理統制に該当するものはどれか。
選択肢
ア:外部委託に関する契約の管理
イ:システムの運用管理
ウ:システムの開発・保守に係る管理
エ:利用部門によるエラーデータの修正と再処理(正解)
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ITに係る業務処理統制【午前2解説】
正解の理由
ITに係る業務処理統制とは、個々の業務で使う情報システムについて、入力・処理・出力されるデータの正確性や完全性などを確保するための統制です。
エラーデータを利用部門が修正し、再処理することは、業務データの誤りを業務上の手順に沿って解消する統制です。そのため、ITに係る業務処理統制に該当するのはエです。
解法ステップ
- 選択肢が「システム環境を整える統制」か「個々の業務処理を正しく行う統制」かを見分けます。
- システムの運用や開発・保守、外部委託先の管理は、システム全体を支える統制です。
- エラーデータの修正と再処理は、個々の業務におけるデータ処理の正確性に関わります。
- よって、業務処理統制に該当するエを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:外部委託に関する契約の管理
委託先との契約や責任範囲を管理する統制です。個々の業務データの入力・処理を直接統制するものではなく、IT全般統制に該当します。 -
イ:システムの運用管理
システムを安定して運用するための統制です。システム全体の運用環境を支えるため、IT全般統制に該当します。 -
ウ:システムの開発・保守に係る管理
システムの変更や開発を適切に行うための統制です。これもIT全般統制に該当します。 -
エ:利用部門によるエラーデータの修正と再処理
業務データの誤りを修正し、正しく再処理するための統制です。個々の業務処理に直接関わるため、ITに係る業務処理統制に該当します。
よくある誤解
-
システムに関係する統制は、すべて業務処理統制だと思う
システムに関係する統制には、システム全体を支えるIT全般統制もあります。対象が個々の業務処理なのか、システム環境全体なのかを区別しましょう。 -
人が行う作業は、IT統制ではないと思う
利用部門が手作業でエラーを確認・修正する場合でも、業務処理の正確性を確保する仕組みであれば、ITに係る業務処理統制に含まれます。 -
「管理」と書かれた選択肢を業務処理統制だと思う
契約管理、運用管理、開発・保守管理は、システム全体を支えるIT全般統制であることが多いです。
補足コラム
IT統制は、大きく分けて「IT全般統制」と「ITに係る業務処理統制」があります。
IT全般統制は、システム開発・変更、運用、アクセス管理、外部委託先管理など、システム全体の信頼性を支える統制です。一方、ITに係る業務処理統制は、特定の業務システムにおける入力・処理・出力の正確性、完全性、正当性などを確保する統制です。
FAQ
Q. エラーデータの修正や再処理は、なぜ業務処理統制なのですか?
A. 特定の業務で発生したデータの誤りを正し、業務処理を適切に完了させるためです。個々の業務に直接関わる点が判断のポイントです。
A. 特定の業務で発生したデータの誤りを正し、業務処理を適切に完了させるためです。個々の業務に直接関わる点が判断のポイントです。
Q. IT全般統制が適切に行われていれば、業務処理統制は不要ですか?
A. 不要ではありません。IT全般統制はシステム全体の基盤を整えますが、個々の業務データが正しく処理されることは、業務処理統制によって確認する必要があります。
A. 不要ではありません。IT全般統制はシステム全体の基盤を整えますが、個々の業務データが正しく処理されることは、業務処理統制によって確認する必要があります。
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