システム監査技術者 2020年 午前2 問20
問題文
経済産業省が“サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(Version 1.0)”を策定した主な目的の一つはどれか。
選択肢
ア:ICTを活用し、場所や時間を有効に活用できる柔軟な働き方(テレワーク)の形態を示し、テレワークの形態に応じた情報セキュリティ対策の考え方を示すこと
イ:新たな産業社会において付加価値を創造する活動が直面するリスクを適切に捉えるためのモデルを構築し、求められるセキュリティ対策の全体像を整理すること(正解)
ウ:クラウドサービスの利用者と提供者が、セキュリティ管理策の実施について容易に連携できるように、実施の手引を利用者向けと提供者向けの対で記述すること
エ:データセンタの利用者と事業者に対して“データセンタの適切なセキュリティ”とは何かを考え、共有すべき知見を提供すること
🔒 解説は解答すると表示されます
CPSFの策定目的【午前2解説】
正解の理由
経済産業省が策定したサイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(CPSF)は、サイバー空間とフィジカル空間がつながる新たな産業社会において、付加価値を生み出す活動に伴うリスクを捉え、必要なセキュリティ対策の全体像を整理するためのものです。
その目的を述べているのは、イです。個別のサービスや施設の対策に限らず、産業社会全体のリスクを把握するためのモデルを構築し、対策を整理する点がポイントです。
解法ステップ
- 問題文の「サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク」に注目します。
- 「新たな産業社会」「リスクを捉えるモデル」「セキュリティ対策の全体像」という表現を探します。
- これらを含むイが、CPSFの策定目的に合致します。
選択肢別の誤答解説
- ア:テレワークの形態や、それに応じた情報セキュリティ対策の考え方を示すものです。CPSFの主な策定目的ではありません。
- イ:新たな産業社会の活動に伴うリスクを捉え、求められるセキュリティ対策の全体像を整理するものです。CPSFの策定目的に該当します。
- ウ:クラウドサービスの利用者と提供者が、セキュリティ管理策を連携して実施するための手引に関する説明です。
- エ:データセンタの利用者と事業者が、適切なセキュリティについて考え、知見を共有するための説明です。
よくある誤解
-
個別分野のセキュリティガイドラインと混同する
テレワーク、クラウド、データセンタなど個別分野の対策を扱うものと、産業社会全体のリスクや対策を整理するCPSFを区別しましょう。 -
具体的な対策手順を示す文書だと考える
CPSFの中心は、リスクを捉えるためのモデルと、セキュリティ対策の全体像の整理です。個別の手順書と同じものではありません。 -
「サイバー」だけの対策だと考える
CPSFはサイバー空間だけでなく、フィジカル空間とのつながりも踏まえてリスクを考えます。
補足コラム
CPSFの「サイバー・フィジカル」は、ネットワークや情報システムなどのサイバー空間と、工場・製品・設備などのフィジカル空間が相互につながることを表します。両空間の間でデータや制御がやり取りされるため、片方だけではなく、つながり全体に目を向けたリスク管理が重要です。
FAQ
Q. CPSFは、クラウドサービスのセキュリティ対策だけを扱うものですか?
A. いいえ。クラウドに限定せず、新たな産業社会におけるリスクを捉え、セキュリティ対策の全体像を整理する枠組みです。
A. いいえ。クラウドに限定せず、新たな産業社会におけるリスクを捉え、セキュリティ対策の全体像を整理する枠組みです。
Q. 選択肢の見分け方はありますか?
A. 「テレワーク」「クラウドサービス」「データセンタ」のように個別の対象を説明する選択肢ではなく、「新たな産業社会のリスク」と「対策の全体像」を説明するものを選びます。
A. 「テレワーク」「クラウドサービス」「データセンタ」のように個別の対象を説明する選択肢ではなく、「新たな産業社会のリスク」と「対策の全体像」を説明するものを選びます。
関連キーワード: CPSF、サイバー・フィジカル・システム、リスク管理、セキュリティ対策、サイバー空間、フィジカル空間

\ せっかくなら /
システム監査技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

