システム監査技術者 2020年 午前2 問22
問題文
ブロードキャストストームの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:1台のブロードバンドルータに接続するPCの数が多過ぎることによって、インターネットへのアクセスが遅くなること
イ:IPアドレスを重複して割り当ててしまうことによって、通信パケットが正しい相手に到達せずに、再送が頻繁に発生すること
ウ:イーサネットフレームの宛先MACアドレスがFF-FF-FF-FF-FF-FFで送信され、LANに接続した全てのPCが受信してしまうこと
エ:ネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって、特定のイーサネットフレームが大量に複製されて、通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること(正解)
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ブロードキャストストーム【午前2解説】
正解の理由
ブロードキャストストームとは、ネットワーク内でブロードキャストフレームなどが大量に転送され、通信に支障が出る現象です。
エのように、スイッチ間にループ経路があると、フレームが繰り返し転送されて複製が増え続けることがあります。その結果、ネットワークの帯域が占有され、通信が極端に遅くなったり、通信できなくなったりします。
解法ステップ
- 「ブロードキャストストーム」が、ネットワーク内のフレームの大量発生を指す用語だと確認します。
- フレームが大量に発生する原因として、ネットワーク上のループに注目します。
- ループによるフレームの複製と通信障害を説明しているエを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:接続するPCが多く、ルータやインターネット回線が混雑する状況です。ブロードキャストストームそのものの説明ではありません。
- イ:IPアドレスの重複によって通信に問題が起きる状況です。ネットワーク上でフレームが大量に転送される現象とは異なります。
- ウ:宛先MACアドレスが
FF-FF-FF-FF-FF-FFのフレームは、同じLAN内の全端末に届けるブロードキャストフレームです。これはフレームの種類の説明であり、ブロードキャストストームの説明ではありません。 - エ:スイッチ間のループによってフレームが大量に複製・転送され、通信障害が発生するため、適切です。
よくある誤解
- ブロードキャストフレームが1つ送信されただけで、ブロードキャストストームになるわけではありません。大量のフレームが継続的に転送される状態が問題です。
- ブロードキャストストームは、IPアドレスの重複による通信障害とは別の現象です。
- ループがあると、スイッチは受信したフレームを繰り返し転送することがあります。イーサネットフレームには、IPパケットのTTLのように転送回数を制限する仕組みがありません。
補足コラム
スイッチ間のループによるブロードキャストストームを防ぐ代表的な仕組みが、STP(Spanning Tree Protocol)です。STPは、物理的な接続にループがあっても、論理的に一部の経路を停止させてループを防ぎます。
FAQ
Q. ブロードキャストフレームは、すべて危険ですか?
A. いいえ。端末の探索など、通常のネットワーク通信でも使われます。問題になるのは、ループなどによって大量に転送される場合です。
A. いいえ。端末の探索など、通常のネットワーク通信でも使われます。問題になるのは、ループなどによって大量に転送される場合です。
Q. ブロードキャストストームが起きると、何が起こりますか?
A. ネットワーク帯域が大量のフレームで占有され、通信の遅延や通信不能が発生することがあります。
A. ネットワーク帯域が大量のフレームで占有され、通信の遅延や通信不能が発生することがあります。
関連キーワード: ブロードキャストフレーム、MACアドレス、ネットワークループ、スイッチ、STP

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