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システム監査技術者 2020年 午前2 問23


問題文

新システムの受入れ支援において、利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を、カークパトリックモデルの4段階評価を用いて行う。レベル1(Reaction)、レベル2(Learning)、レベル3(Behavior)、レベル4(Results)の各段階にそれぞれ対応したa~dの活動のうち、レベル2のものはどれか。
a 受講者にアンケートを実施し、教育訓練プログラムの改善に活用する。 b 受講者に行動計画を作成させ、後日、新システムの活用状況を確認する。 c 受講者の行動による組織業績の変化を分析し、ROIなどを算出する。 d 理解度確認テストを実施し、テスト結果を受講者にフィードバックする。

選択肢

ア:a
イ:b
ウ:c
エ:d(正解)

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カークパトリックモデル【午前2解説】

正解の理由

カークパトリックモデルでは、教育訓練の効果を次の4段階で評価します。
  1. Reaction(反応):受講者の満足度や、教育訓練に対する受け止め方
  2. Learning(学習):知識・スキル・態度が身に付いたか
  3. Behavior(行動):学んだ内容を実際の業務で活用しているか
  4. Results(結果):組織の業績などにどのような成果が出たか
理解度確認テストは、受講者が知識やスキルを習得したかを確認する活動です。これは Learning(学習) に当たるため、正解は選択肢エです。

解法ステップ

  1. 4段階のキーワードを押さえます。
    満足度 → 習得度 → 実践度 → 組織成果 の順です。
  2. 各活動が何を測っているかを確認します。
  3. 「理解度確認テスト」は、知識やスキルの習得度を測るものなので、レベル2の Learning と判断します。

選択肢別の誤答解説

  • ア(a):アンケートで教育訓練への満足度や受け止め方を確認します。これはレベル1の Reaction(反応) です。
  • イ(b):後日、新システムを業務で活用しているかを確認します。学習内容を職場で実践しているかを測るため、レベル3の Behavior(行動) です。
  • ウ(c):行動による組織業績の変化やROIを分析します。組織にもたらされた成果を測るため、レベル4の Results(結果) です。
  • エ(d):理解度確認テストで知識やスキルの習得状況を測ります。レベル2の Learning(学習) です。

よくある誤解

  • テストを実施すること自体がレベル3だと考える
    テストで測るのは学習内容の習得度です。職場で実際に行動が変わったかを確認する段階がレベル3です。
  • 受講後に行う活動はすべてレベル3だと考える
    受講後に行うテストでも、測定対象が知識やスキルの習得度ならレベル2です。実際の業務での活用状況を測る場合はレベル3です。
  • ROIの算出を教育内容の理解度評価だと考える
    ROIなどで組織への効果を評価するのは、レベル4です。

補足コラム

4段階は、評価対象が受講者個人の反応から組織全体の成果へと広がっていく順序です。設問では、活動の実施時期だけで判断せず、何を測定しているかに注目すると見分けやすくなります。

FAQ

Q. 理解度確認テストの結果を受講者にフィードバックする場合も、レベル2ですか?
A. はい。フィードバックを行っていても、測定しているのが知識やスキルの習得度であればレベル2です。
Q. 職場で新システムを使っているか確認する活動は、なぜレベル2ではないのですか?
A. それは学んだ内容が実際の行動に移されたかを確認する活動だからです。レベル3の Behavior(行動) に当たります。

関連キーワード: カークパトリックモデル、教育効果測定、Reaction、Learning、Behavior、Results、ROI
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