システム監査技術者 2020年 午前2 問25
問題文
部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売までの、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し、最適化して、リードタイムの短縮、在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
選択肢
ア:CRM
イ:ERP
ウ:MRP
エ:SCM(正解)
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サプライチェーンマネジメント【午前2解説】
正解の理由
部品や資材の調達から、生産、流通、販売までのモノの流れを、企業間の連携も含めて計画・管理し、全体として最適化する考え方を**サプライチェーンマネジメント(SCM)**といいます。
設問の「リードタイムの短縮」「在庫コストや流通コストの削減」は、サプライチェーン全体の効率化を目指すSCMの代表的な目的です。したがって、該当する選択肢はエです。
解法ステップ
- 設問から、対象となる範囲を確認します。
調達から生産、流通、販売までを扱っています。 - 企業内だけでなく、企業間のモノの流れも含む点に注目します。
- 全体の流れを計画・管理して、リードタイムやコストを最適化する概念としてSCMを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:CRM
顧客との関係を管理し、顧客満足度や顧客価値の向上を目指す考え方です。主な対象は顧客情報や顧客とのやり取りであり、調達から販売までのモノの流れ全体ではありません。 -
イ:ERP
財務、人事、生産、販売など、企業内の経営資源や業務情報を統合して管理する仕組みです。SCMが企業間を含むサプライチェーンの最適化を主眼とするのに対し、ERPは企業内の業務・資源の統合が中心です。 -
ウ:MRP
生産計画に基づいて、必要な資材の種類や数量、必要時期を計算する資材所要量計画です。資材の計画は扱いますが、設問のように調達から販売までの企業間の流れ全体を最適化する概念ではありません。 -
エ:SCM
調達、生産、流通、販売を企業間で連携させ、サプライチェーン全体を最適化する考え方です。設問の内容に合致します。
よくある誤解
-
SCMとERPを同じものと考える
どちらも業務の効率化に関係しますが、ERPは主に企業内の資源・業務の統合、SCMは企業間を含めた供給の流れの最適化が中心です。 -
MRPをサプライチェーン全体の管理と考える
MRPは生産に必要な資材の計画が中心です。SCMより対象範囲が限定されています。 -
SCMは在庫削減だけを目的とすると考える
在庫削減は目的の一つですが、リードタイムや流通コストの削減など、サプライチェーン全体の効率化を目指します。
補足コラム
サプライチェーンとは、原材料の調達から製品が顧客に届くまでの供給の連鎖です。各企業が個別に在庫や生産を最適化しても、企業間で情報が共有されていなければ、全体では過剰在庫や納期の遅れが生じることがあります。SCMでは、需要や在庫などの情報を企業間で共有し、供給の流れ全体を調整します。
FAQ
Q. SCMと物流管理は同じですか?
A. 同じではありません。物流管理は主に輸送や保管などを扱います。SCMは物流に加えて、調達、生産、販売なども含めた供給の流れ全体を扱います。
A. 同じではありません。物流管理は主に輸送や保管などを扱います。SCMは物流に加えて、調達、生産、販売なども含めた供給の流れ全体を扱います。
Q. SCMの「チェーン」とは何を指しますか?
A. 原材料の供給者から製造業者、流通業者、販売業者、顧客へとつながる供給の連鎖を指します。
A. 原材料の供給者から製造業者、流通業者、販売業者、顧客へとつながる供給の連鎖を指します。
関連キーワード: サプライチェーン、企業間連携、リードタイム、在庫管理、MRP、ERP、CRM

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