システム監査技術者 2022年 午前2 問08
問題文
システム管理基準(平成30年)において、経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則としているものはどれか。
選択肢
ア:監視、情勢判断、意思決定、行動
イ:計画、組織化、命令、調整、統制
ウ:顧客重視、リーダーシップ、人々の積極的参加、プロセスアプローチ、改善、客観的事実に基づく意思決定、関係性管理
エ:責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動(正解)
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ITガバナンスの原則【午前2解説】
正解の理由
システム管理基準(平成30年)では、経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則として、責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動を挙げています。
この6項目を示しているのはエです。これらは、ITの利用や投資について責任を明確にし、経営戦略に沿ってITを取得・運用し、成果や法令・規則への適合、人への影響を確認するための原則です。
解法ステップ
- 設問が尋ねているのは、一般的な経営管理の手法ではなく、ITガバナンスの原則だと把握します。
- システム管理基準(平成30年)における6原則を思い出します。
- 責任
- 戦略
- 取得
- パフォーマンス
- 適合
- 人間行動
- 選択肢の中から、この6項目がそろっているものを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:監視、情勢判断、意思決定、行動
OODAループの各段階を表す組合せです。ITガバナンスの6原則ではありません。 -
イ:計画、組織化、命令、調整、統制
組織の管理機能として知られる項目の組合せです。システム管理基準のITガバナンス原則とは異なります。 -
ウ:顧客重視、リーダーシップ、人々の積極的参加、プロセスアプローチ、改善、客観的事実に基づく意思決定、関係性管理
品質マネジメントに関する原則の組合せです。ITガバナンスの原則ではありません。 -
エ:責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動
システム管理基準が示すITガバナンスの6原則です。
よくある誤解
-
ITに関係する管理項目なら、ITガバナンスの原則だと思い込む
選択肢には、品質管理や組織運営など、別の分野の原則も含まれています。項目の出典と組合せで判断しましょう。 -
「取得」をIT資産の購入だけだと考える
ここでの取得は、必要なIT資源や仕組みを適切に選び、導入することを含む広い概念です。 -
「適合」を性能への適合だと捉える
ITガバナンスにおける適合は、法令、規制、契約、内部ルールなどに沿っているかを確認する観点です。
補足コラム
6原則は、単にITを導入するためのチェックリストではありません。経営陣がITの利用を適切に方向付け、評価するための視点です。
たとえば、経営戦略に沿ったIT投資であるかを「戦略」や「取得」の観点で確認し、期待した成果が出ているかを「パフォーマンス」、法令や社内ルールに沿っているかを「適合」の観点で確認します。また、ITが人々の行動に与える影響も「人間行動」として考慮します。
FAQ
Q. 6原則は、どのような観点で整理すると覚えやすいですか?
A. 「誰が責任を持つか」「何を目指すか」「何を取得するか」「成果が出ているか」「ルールに適合しているか」「人にどのような影響があるか」という流れで考えると整理しやすいです。
A. 「誰が責任を持つか」「何を目指すか」「何を取得するか」「成果が出ているか」「ルールに適合しているか」「人にどのような影響があるか」という流れで考えると整理しやすいです。
Q. 「人間行動」は、IT利用者の操作方法だけを指しますか?
A. いいえ。ITの利用や導入が、人々の行動や組織に与える影響を考慮する観点です。
A. いいえ。ITの利用や導入が、人々の行動や組織に与える影響を考慮する観点です。
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