システム監査技術者 2023年 午前2 問16
問題文
リーダーシップを“タスク志向”と“人間関係志向”の強弱で四つの型に分類し、部下の成熟度によって、有効なリーダーシップの型が変化するとしたものはどれか。
選択肢
ア:SL理論(正解)
イ:Y理論
ウ:コンピテンシーモデル
エ:マズローの欲求段階説
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SL理論【午前2解説】
正解の理由
SL理論(Situational Leadership Theory、状況対応型リーダーシップ理論)は、部下の成熟度に応じて、有効なリーダーシップの型を使い分ける考え方です。
リーダーシップの型は、「タスク志向」と「人間関係志向」の強弱の組合せで四つに分類されます。部下の成熟度が低い場合は仕事の進め方を具体的に指示し、成熟度が高まるにつれて、支援や権限委譲を増やしていきます。
このように、部下の成熟度に応じてリーダーシップの型を変える理論なので、該当するのはアのSL理論です。
解法ステップ
- 設問に「タスク志向」「人間関係志向」「部下の成熟度」という語があることに注目します。
- 二つの志向の強弱でリーダーシップの型を分類する理論を思い出します。
- 部下の成熟度に応じて型を使い分けるSL理論を選びます。
SL理論の四つの型は、次のように整理できます。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解です。SL理論は、タスク志向と人間関係志向の強弱でリーダーシップを分類し、部下の成熟度に応じて使い分けます。
- イ:Y理論は、仕事に対する人間観や動機付けに関する考え方です。人は条件が整えば自ら進んで働き、責任を引き受けることができると捉えます。
- ウ:コンピテンシーモデルは、高い業績を上げる人に共通する行動特性や能力を明らかにし、人材の採用・育成などに活用する考え方です。
- エ:マズローの欲求段階説は、人間の欲求を生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の段階で捉える理論です。
よくある誤解
- 成熟度を年齢や勤続年数だと考える
ここでいう成熟度は、仕事を遂行する能力や意欲などに関わるもので、年齢や勤続年数だけで決まるものではありません。 - リーダーに一つの型を使い続けるべきだと考える
SL理論では、常に同じ型を使うのではなく、部下や状況に応じて型を変えることが重要です。 - タスク志向と人間関係志向を、どちらか一方だけ選ぶものだと考える
二つの志向はそれぞれ強弱があり、その組合せによって四つの型に分類されます。
補足コラム
SL理論の「SL」は、Situational Leadership(状況対応型リーダーシップ)を指します。試験では、「部下の成熟度に合わせてリーダーシップを変える」という説明が出たら、SL理論と結び付けると判断しやすくなります。
FAQ
Q. 部下の成熟度が高い場合は、どのような型が有効ですか?
A. 自ら仕事を進める能力や意欲が十分にある場合は、細かな指示や支援を減らし、仕事の進め方を任せる委任型が有効です。
A. 自ら仕事を進める能力や意欲が十分にある場合は、細かな指示や支援を減らし、仕事の進め方を任せる委任型が有効です。
Q. Y理論とSL理論は、どちらも部下への接し方に関係しますか?
A. どちらも人や組織に関係しますが、着目点が異なります。Y理論は人間観・動機付けの考え方であり、SL理論は部下の成熟度に応じたリーダーシップの使い分けを扱います。
A. どちらも人や組織に関係しますが、着目点が異なります。Y理論は人間観・動機付けの考え方であり、SL理論は部下の成熟度に応じたリーダーシップの使い分けを扱います。
関連キーワード: 状況対応型リーダーシップ、タスク志向、人間関係志向、部下の成熟度、指示型、説得型、参加型、委任型

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