登録販売者 2019年 中国・四国 問21
問題文
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。
b 回腸の上部を除く大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
c 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
d 肝臓は、胆嚢で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、胃の後下部に位置する。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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消化器の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
胃に入った内容物は数時間とどまり、小腸では絨毛が栄養分の吸収を助けます。膵臓は消化液とホルモンを分泌し、胆嚢は肝臓で作られた胆汁を蓄えます。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記述です。
解法ステップ
- aは「胃内に滞留するまで数時間」を確認します。胃は内容物を胃液と混ぜ、かゆ状にしてから小腸へ送ります。
- bは「回腸の上部を除く大腸」に注目します。ひだと絨毛の説明は大腸ではなく、小腸についての記述です。
- cはインスリンとグルカゴンに注目します。膵臓は消化に関わるだけでなく、血糖値を調節するホルモンも血液中に分泌します。
- dは「胆汁を産生する器官」と「胆汁を濃縮して蓄える器官」を区別します。胆汁を作るのは肝臓、濃縮して蓄えるのは胆嚢です。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 胃の運動によって内容物は胃液と混ざり、かゆ状になります。その後、小腸へ送り出されるまで胃内に数時間とどまります。
- b:誤った記述です。
×「回腸の上部を除く大腸」→ ○「十二指腸の上部を除く小腸」
内壁に輪状のひだがあり、表面が絨毛に覆われているのは小腸です。大腸の粘膜には絨毛がありません。 - c:正しい記述です。 膵臓は消化液を分泌する消化腺であると同時に、インスリンやグルカゴンなどを血液中に分泌する内分泌腺(ホルモンを血液中に分泌する腺)でもあります。
- d:誤った記述です。
×「肝臓は、胆嚢で産生された胆汁を濃縮して蓄える」→ ○「胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える」
胆汁を作るのは肝臓で、胆汁を濃縮して蓄えるのは胆嚢です。また、手引きでは肝臓は横隔膜の直下に位置するとされています。
よくある誤解
- 小腸と大腸の役割や構造を取り違えやすいです。絨毛があるのは小腸、大腸にはありません。
- 「肝臓」と「胆嚢」は胆汁に関わるため混同しがちです。肝臓は産生、胆嚢は濃縮・貯蔵と分けて覚えましょう。
- 膵臓を消化だけに関わる器官と考えがちです。血糖値を調節するホルモンも分泌します。
補足コラム
膵臓のように、消化液を分泌する働きと、ホルモンを血液中に分泌する働きをあわせ持つ器官があります。問題では「消化腺」と「内分泌腺」の両方の役割を問われることがあります。
FAQ
胆汁は、消化酵素ですか?
胆汁そのものは消化酵素ではありません。胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。
胆汁そのものは消化酵素ではありません。胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。
胃で吸収される栄養分はありますか?
手引きでは、胃は主に内容物を混和して小腸へ送る器官として説明されています。栄養分の吸収に重要な器官は小腸です。
手引きでは、胃は主に内容物を混和して小腸へ送る器官として説明されています。栄養分の吸収に重要な器官は小腸です。
関連キーワード: 消化管、胃、絨毛、小腸、大腸、膵臓、肝臓、胆嚢、胆汁

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