登録販売者 2019年 中国・四国 問22
問題文
消化酵素に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。唾液アミラーゼともいう。)が含まれる。
2:胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
3:脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(マルターゼ)の作用によって分解を受けるが、大腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成される。(正解)
4:膵液は、消化酵素の前駆体タンパクであり消化管内で活性体であるトリプシンに変換されるトリプシノーゲンのほか、多くの消化酵素を含んでいる。
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消化酵素の働き【登録販売者解説】
正解の理由
脂質を分解するのはリパーゼ、吸収後に再形成される場所は小腸です。
誤っているのは3です。1、2、4の記述は正しく、3は脂質を分解する酵素と吸収される場所が誤っています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記述です。
解法ステップ
- まず「脂質(トリグリセリド)」に対する消化酵素の名前を確認します。
- 次に、脂質が吸収されて再形成される場所を確認します。
- 「マルターゼ」「大腸粘膜」という語に注目すると、手引きの記述と異なるのが3だと判断できます。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しいです。 唾液にはプチアリン(唾液アミラーゼ)が含まれ、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。
- 2:正しいです。 胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸によって、タンパク質を消化する酵素ペプシンになります。胃酸とともに胃液として働きます。
- 3:誤りです。
× 脂質はマルターゼで分解され、大腸粘膜で吸収される
→ ○ 脂質はリパーゼで分解され、小腸粘膜の上皮細胞で吸収される
マルターゼは脂質を分解する酵素ではありません。脂質は小腸で吸収された後、脂質に再形成され、乳状脂粒(カイロミクロン)となります。 - 4:正しいです。 膵液には、消化管内で活性体のトリプシンに変換されるトリプシノーゲンのほか、複数の消化酵素が含まれています。「前駆体」とは、活性を持つ形に変わる前の状態です。
よくある誤解
- 消化酵素の名前を取り違えることがあります。脂質の分解に関わる酵素はリパーゼです。
- 小腸と大腸を入れ替えるひっかけに注意します。脂質の吸収と再形成の場所として示されているのは小腸です。
- 「脂質が再形成される」という部分だけが正しいため、文全体も正しいと思い込まないようにします。酵素名と吸収場所も確認しましょう。
補足コラム
消化酵素は、どの栄養素に働くかをセットで覚えると整理しやすくなります。
- 唾液のプチアリン(唾液アミラーゼ):デンプンを分解します。
- 胃のペプシン:タンパク質を消化します。
- 膵液のリパーゼ:脂質を分解します。
FAQ
トリプシノーゲンとトリプシンは、同じものですか?
同じ形ではありません。トリプシノーゲンは前駆体で、消化管内で活性体のトリプシンに変換されます。
同じ形ではありません。トリプシノーゲンは前駆体で、消化管内で活性体のトリプシンに変換されます。
脂質は吸収された後、どうなりますか?
小腸粘膜の上皮細胞で脂質に再形成され、乳状脂粒(カイロミクロン)となります。
小腸粘膜の上皮細胞で脂質に再形成され、乳状脂粒(カイロミクロン)となります。
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