登録販売者 2019年 中国・四国 問23
問題文
消化器系とビタミンの係わりに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
b 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
c 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンD等のほか、ビタミンB6やビタミンB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
d 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質を産生している。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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消化器とビタミンの関係【登録販売者解説】
正解の理由
胃・胆汁・肝臓・腸内細菌は、ビタミンの吸収や貯蔵、産生に関わります。
4は、a〜dのすべてが正しい組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記述です。
解法ステップ
- aは「胃」とビタミンB12の吸収を結び付けています。胃から分泌される成分が、小腸でのB12吸収を助ける点を確認します。
- bは「胆汁酸塩」と脂溶性ビタミンの組合せです。胆汁酸塩は脂質の消化を助け、脂溶性ビタミンの吸収にも関わります。
- cは「肝臓」とビタミンの貯蔵についてです。肝臓は脂溶性ビタミンだけでなく、ビタミンB6・B12なども貯蔵します。
- dは「大腸の腸内細菌」とビタミンKの組合せです。これらの関係をすべて正しいと判断すると、4に絞れます。
選択肢別の誤答解説
- a 正しいです。 胃粘膜から分泌される内因子(ビタミンB12と結び付き、その吸収を助ける成分)は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要です。aを誤りとする組合せでは、この胃とB12吸収の関係を取り違えています。
- b 正しいです。 胆汁酸塩は脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収も助けます。bを誤りとする組合せでは、「胆汁酸塩は脂質の消化だけに関係する」と考えてしまっています。
- c 正しいです。 肝臓は、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンに加え、ビタミンB6やビタミンB12などの水溶性ビタミンも貯蔵します。cを誤りとする組合せは、水溶性ビタミンの貯蔵を見落としています。
- d 正しいです。 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKなどを産生します。dを誤りとする組合せでは、腸内細菌によるビタミンKの産生を見落としています。
よくある誤解
- 「水溶性ビタミンは肝臓に貯蔵されない」と決めつける誤りです。この問題では、ビタミンB6・B12も肝臓に貯蔵される点が問われています。
- 胆汁の働きを脂質の消化だけに限る誤りです。脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
- ビタミンKを食事から摂るものだけと考える誤りです。大腸の腸内細菌もビタミンKなどを産生します。
補足コラム
脂溶性ビタミンは、油に溶けやすいビタミンです。ビタミンA・D・E・Kが該当し、胆汁酸塩による吸収の助けを受けます。一方、ビタミンB群やビタミンCは水溶性ビタミンに分類されます。
FAQ
Q. ビタミンKは、体内でどのような働きに関係しますか?
A. 血液凝固や、骨へのカルシウム定着に必要です。
A. 血液凝固や、骨へのカルシウム定着に必要です。
Q. 胆汁酸塩は、胆汁の中でどのような役割をしますか?
A. 脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収も助けます。
A. 脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収も助けます。
関連キーワード: 内因子、ビタミンB12、胆汁酸塩、脂溶性ビタミン、肝臓、腸内細菌、ビタミンK

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