登録販売者 2019年 中国・四国 問76
問題文
胃の薬とその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a いわゆる総合胃腸薬には、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
b 生薬成分が配合された健胃薬は、通常、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用することが適切である。
c 制酸薬は、食前又は食間に服用することにより、暴飲暴食による胸やけ、吐きけ(二日酔い・悪酔いのむかつき、嘔気)、嘔吐等の症状を予防することができる。
d 消化を助ける効果を期待して用いられるウルソデオキシコール酸は、肝臓の働きを高める作用があるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、c)
5:(c、d)
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総合胃腸薬と配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
総合胃腸薬には相反する作用の成分が配合されることがあり、ウルソデオキシコール酸は肝臓病の人に注意が必要です。
正しい組合せは3(a、d)です。aとdは正しく、bとcは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃の薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「制酸と健胃のように相反する作用」に注目します。総合胃腸薬では、こうした成分が一緒に配合される場合があります。
- bの「味や香りを遮蔽」と、cの「症状を予防」に注目します。生薬成分の健胃薬は味や香りを遮らない服用が適切で、制酸薬は暴飲暴食による症状を予防するものではありません。
- dの「ウルソデオキシコール酸」「肝臓病」に注目します。手引きでは、肝臓病の診断を受けた人は症状を悪化させるおそれがあるとされています。
- 正しいa・dの組合せである3を選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。
総合胃腸薬には、胃酸の働きを弱める制酸成分や、弱った胃の働きを高める健胃成分など、異なる作用を期待する成分が組み合わされることがあります。制酸と健胃のように相反する作用を期待する成分が配合される場合もあります。
総合胃腸薬には、胃酸の働きを弱める制酸成分や、弱った胃の働きを高める健胃成分など、異なる作用を期待する成分が組み合わされることがあります。制酸と健胃のように相反する作用を期待する成分が配合される場合もあります。
記述 b
×「味や香りを遮蔽する方法で服用することが適切」→ ○「味や香りを遮蔽する方法で服用するのは適当でない」
生薬成分が配合された健胃薬は、独特の味や香りが唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にするとされています。そのため、味や香りを遮ると効果が期待できません。
記述 c
×「症状を予防することができる」→ ○「症状を予防するものではない」
制酸薬は、胃酸の働きを弱め、胃酸過多に伴う胸やけや吐きけなどを緩和する薬です。食前または食間に服用するものが多いですが、暴飲暴食による胸やけ、吐きけ、嘔吐などを予防するものではありません。
記述 d
正しい記述です。
ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける目的で用いられます。肝臓の働きを高める作用もあるとされていますが、肝臓病の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあります。
ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける目的で用いられます。肝臓の働きを高める作用もあるとされていますが、肝臓病の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあります。
組合せの確認
- 1(a、b):bを含み、正しいdを含まないため誤りです。
- 2(a、c):cを含み、正しいdを含まないため誤りです。
- 4(b、c):誤りであるb・cを含み、正しいa・dを含まないため誤りです。
- 5(c、d):cを含み、正しいaを含まないため誤りです。
- 3(a、d):正しいa・dの組合せです。
よくある誤解
- 服用時期を、予防効果と結びつけてしまう:食前・食間に服用するものが多くても、暴飲暴食による症状を予防するとは限りません。
- 「味や香りが苦手だから隠すほうがよい」と考える:この問題では、健胃薬の生薬成分は味や香りが作用に関係する点がポイントです。
- 総合胃腸薬に相反する作用の成分があるのは矛盾だと考える:総合胃腸薬では、異なる作用を目的とする成分が一緒に配合されることがあります。
補足コラム
胃の薬は、目的で整理すると見分けやすくなります。
- 制酸薬:胃酸の働きを弱め、胃酸過多に伴う症状を緩和します。
- 健胃薬:弱った胃の働きを高めます。生薬成分では、味や香りが特徴です。
- 消化薬:消化に働く酵素を補うなどして、胃や腸の内容物の消化を助けます。
症状がはっきりしている場合は、その症状に合った成分を選ぶことが望ましいとされています。
FAQ
Q. 健胃薬の生薬成分は、なぜ味や香りが大切なのですか?
A. 味や香りの刺激が唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にするとされているためです。
A. 味や香りの刺激が唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にするとされているためです。
Q. ウルソデオキシコール酸を含む製品は、肝臓病の診断を受けた人が使う前にどうすればよいですか?
A. 手引きでは、使用する前に治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談することとされています。
A. 手引きでは、使用する前に治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談することとされています。
関連キーワード: 総合胃腸薬、制酸薬、健胃薬、消化薬、ウルソデオキシコール酸

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