登録販売者 2019年 中国・四国 問75
問題文
ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 主としてヨウ素による還元作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
b 口腔内への使用により、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
c ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤
2:a:誤、b:正、c:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤
4:a:正、b:正、c:誤
5:a:正、b:誤、c:正
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ヨウ素系含嗽薬の作用と相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
ヨウ素系殺菌消毒成分は「酸化作用」で殺菌し、含嗽薬ではヨウ素の摂取やビタミンCとの反応にも注意します。
正しい組合せは2です。aは誤り、bとcは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、含嗽薬の注意事項と相互作用です。
解法ステップ
- aの「還元作用」に注目します。手引きに示されているヨウ素の作用は「酸化作用」です。
- bは、口腔内で使うヨウ素系成分が体内に取り込まれ、甲状腺(こうじょうせん)のホルモン産生に影響する可能性があるかを確認します。
- cは、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等とヨウ素が反応し、殺菌作用が失われるという注意に合っています。
- aを誤り、b・cを正しいとする組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× 還元作用 → ○ 酸化作用
ヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素による酸化作用で、結核菌を含む一般細菌類、真菌類(しんきんるい)、ウイルスに対して殺菌・消毒作用を示します。「酸化」と「還元」の入れ替えが誤りです。 -
b 正しい
口腔内に使用したヨウ素は、結果的に摂取につながることがあります。ヨウ素は甲状腺ホルモンの産生に関わるため、その産生に影響を及ぼす可能性があります。 -
c 正しい
ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると、殺菌作用が失われます。そのため、そうした食品を摂取した直後に使用したり、食品と混合したりすることは避けるのが望ましいとされています。
誤った組合せを記述ごとに確認すると、次のとおりです。
よくある誤解
-
「酸化」と「還元」を逆にする
ヨウ素の殺菌作用は「酸化作用」です。作用の名前だけで判断せず、「ヨウ素=酸化作用」と結びつけて覚えましょう。 -
うがい薬なら体内には入らないと思い込む
口腔内で使う場合でも、結果的にヨウ素の摂取につながることがあります。 -
食品との反応を、使った後の注意だと思う
問題で問われているのは、ビタミンC等を含む食品を摂取した直後の使用や、食品との混合を避けるという点です。
補足コラム
ヨウ素系成分の注意は、使う場所によって関連する知識を整理すると覚えやすくなります。皮膚に用いる場合は、石鹸との併用で殺菌消毒効果が低下するため、石鹸分をよく洗い落としてから使用します。一方、含嗽薬では、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等との反応がポイントです。
FAQ
Q. 甲状腺は、なぜヨウ素の影響を受けるのですか?
A. 甲状腺は、摂取されたヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを産生するためです。ヨウ素系含嗽薬についても、甲状腺疾患の治療を受けている人は、使用前に医師または薬剤師に相談することが手引きで示されています。
A. 甲状腺は、摂取されたヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを産生するためです。ヨウ素系含嗽薬についても、甲状腺疾患の治療を受けている人は、使用前に医師または薬剤師に相談することが手引きで示されています。
Q. 「含嗽薬」は何と読みますか?
A. 「がんそうやく」と読み、うがい薬のことです。
A. 「がんそうやく」と読み、うがい薬のことです。
関連キーワード: ヨウ素系殺菌消毒成分、酸化作用、含嗽薬、甲状腺、ビタミンCとの相互作用

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