登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問38
問題文
強心作用を期待して用いられる生薬成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
( a )は、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
( b )は、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。
( c )は、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬である。
選択肢
1:ゴオウ、センソ、ロクジョウ(正解)
2:ゴオウ、センソ、ジャコウ
3:ロクジョウ、ジャコウ、センソ
4:センソ、ロクジョウ、ジャコウ
5:センソ、ゴオウ、ロクジョウ
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強心作用を期待する生薬【登録販売者解説】
正解の理由
ゴオウ=ウシの胆嚢中の結石、センソ=ヒキガエルの毒腺の分泌物、ロクジョウ=シカの雄の幼角です。
1は、(a)ゴオウ、(b)センソ、(c)ロクジョウの組合せです。3つの生薬の基原(生薬の原料となる動植物や部位)が、それぞれの記述と一致しています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の強心薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「胆嚢中に生じた結石」という動物由来のものを探します。
- 「ヒキガエル科」「毒腺の分泌物」という語句から、生薬名を特定します。
- 「シカ科」「雄」「角化していない幼角」という記述に合う生薬を確認します。
- 3つの対応がそろう組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
(a)ウシの胆嚢中に生じた結石
該当するのはゴオウです。動物の胆嚢にできた結石という点が見分ける手がかりです。 -
(b)ヒキガエルの毒腺の分泌物
該当するのはセンソです。手引きでは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものとされています。 -
(c)シカの雄の、まだ角化していない幼角
該当するのはロクジョウです。「雄の幼角」が目印です。
組合せを照らし合わせると、次のとおりです。
- 1:a=ゴオウ、b=センソ、c=ロクジョウで、すべて一致します。
- 2:a=ゴオウ、b=センソは一致しますが、c=ジャコウが異なります。cに当たるのはロクジョウです。
- 3:a=ロクジョウ、b=ジャコウ、c=センソで、a・b・cのすべてが異なります。
- 4:a=センソ、b=ロクジョウ、c=ジャコウで、a・b・cのすべてが異なります。
- 5:a=センソ、b=ゴオウが異なります。c=ロクジョウは一致します。
よくある誤解
- 3つとも強心作用を期待して用いられる生薬なので、作用だけでなく、基原の動物や部位まで区別する必要があります。
- 「胆嚢中の結石」「毒腺の分泌物」「雄の幼角」を混同しやすいので、それぞれの特徴を生薬名とセットで覚えましょう。
補足コラム
センソは微量で強い強心作用を示し、有効域(効果が期待できる量の範囲)が比較的狭い成分です。センソを含む内服固形製剤は、口の中で噛み砕くと舌などが麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされています。また、通常の用量でも吐きけや嘔吐が現れることがあります。
FAQ
Q. 「幼角」とは何ですか?
A. 生えたばかりで、まだ角化していない、またはわずかに角化した角を指します。この問題では、シカの雄の幼角がロクジョウの見分け方です。
A. 生えたばかりで、まだ角化していない、またはわずかに角化した角を指します。この問題では、シカの雄の幼角がロクジョウの見分け方です。
Q. 生薬の基原は、どこを見て覚えるとよいですか?
A. 動植物の種類だけでなく、「どの部位を用いるか」に注目しましょう。胆嚢中の結石や毒腺の分泌物のように、部位や由来が決め手になる問題があります。
A. 動植物の種類だけでなく、「どの部位を用いるか」に注目しましょう。胆嚢中の結石や毒腺の分泌物のように、部位や由来が決め手になる問題があります。
関連キーワード: ゴオウ、センソ、ロクジョウ、強心薬、基原

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