登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問37
問題文
心臓の働き、動悸、息切れに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 心臓は、通常、体性神経系によって意識的に調整がなされ、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っている。
b 酸素の供給が過多となり、呼吸運動によって取り込む空気の量を減らすことで、息切れが起こる。
c 心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こる。
d 正常な健康状態では、興奮したときも動悸、息切れは発生しない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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心臓の働きと動悸・息切れ【登録販売者解説】
正解の理由
心臓は自律神経系によって無意識に調整され、酸素不足を補う反応として動悸や息切れが起こります。
正しい組合せは3です。記述は a:誤、b:誤、c:正、d:誤 となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「動悸、息切れ、気つけ」です。
解法ステップ
- aの「体性神経系」「意識的に」に注目します。心臓の働きは、自分の意思で調整するものかを確認します。
- bは「酸素の供給が過多」「空気の量を減らす」がポイントです。息切れが起きるとき、酸素の供給と呼吸運動がどうなるかを考えます。
- cは「心臓の働きが低下」「脈拍数を増やして不足を補う」という流れを確認します。
- dの「正常な健康状態では発生しない」は断定です。運動や興奮時にも起こるかを思い出して、正誤の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤
×「体性神経系によって意識的に」→ ○「自律神経系によって無意識のうちに」です。心臓は血液を全身に循環させるポンプですが、拍動は自分の意思で調整するものではありません。 -
b:誤
×「酸素の供給が過多」「空気の量を減らす」→ ○「酸素の供給が低下」「空気の量を増やす」です。心臓から十分な血液が送り出されないと、体の各部への酸素の供給が低下します。呼吸運動で取り込む空気の量を増やし、それを補おうとして息切れが起こります。 -
c:正
心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せないとき、脈拍数を増やして血液の不足を補おうとします。この反応として動悸が起こることがあります。 -
d:誤
×「正常な健康状態では発生しない」→ ○「正常な健康状態でも現れる」です。激しい運動や興奮による動悸・息切れは、健康な人にも起こることがあります。
選択肢の組合せも確認しましょう。
- 1:aを「正」としている点が違います。
- 2:aを「正」、cを「誤」、dを「正」としている点が違います。
- 4:aを「正」、bを「正」、cを「誤」としている点が違います。
- 5:cを「誤」、dを「正」としている点が違います。
よくある誤解
- 心臓が筋肉でできているため、自分の意思で動かしていると思いがちです。心臓の拍動は、自律神経系によって無意識に調整されています。
- 息切れを「酸素を取り込みすぎた状態」と誤解しがちです。手引きでは、心臓から十分な血液が送られず、体への酸素の供給が低下することが関係します。
- 「正常な健康状態では起こらない」という断定に引っ張られがちです。運動や興奮による動悸・息切れは、健康な状態でも現れます。
補足コラム
「動悸(どうき)」は、心臓の拍動が強く、または速くなったり、脈拍が乱れたりして、不快に感じる状態です。「息切れ」は、胸苦しさや不快感があり、意識的に呼吸運動を必要とする状態です。どちらも、症状が現れた場面や体の状態を考えることが、強心薬に関する問題を解く手がかりになります。
FAQ
Q. 自律神経系と体性神経系の違いは何ですか?
A. 自律神経系は、心臓などの働きを無意識に調整します。体性神経系は、運動神経を通じて骨格筋などの動きを調整します。
A. 自律神経系は、心臓などの働きを無意識に調整します。体性神経系は、運動神経を通じて骨格筋などの動きを調整します。
Q. 動悸や息切れがあれば、必ず心臓の病気が原因ですか?
A. いいえ。手引きでは、睡眠不足や疲労、精神的な要因などによって起こることもあるとされています。原因をひとつに決めつけないことが大切です。
A. いいえ。手引きでは、睡眠不足や疲労、精神的な要因などによって起こることもあるとされています。原因をひとつに決めつけないことが大切です。
関連キーワード: 自律神経系、体性神経系、動悸、息切れ、強心薬

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